CuraanaNow
目を閉じた子供に伝えたい訳では無いから。
“少年”の気配を感じれば、やがて光は弱まってゆく。
“少年”の中の化物は、きっと彼を助けてくれるだろう。
何があっても。
化物のやり方で。
in:エデンボード
暗い路地の。
その地下の。
子供の傍の。
紙袋の中の。
壊れて砕けて塵同然となった。
ソレに埋め込まれていたナノマシン。
──小さく光っていた。
in:エデンボード
何かがそこで溢れ、崩れ。
地面を汚したらしい。
in:メインボード
ふらり、黒い服の男が現れてベンチに座った。
のんびり、うたた寝の姿勢。
in:メインボード
笑わない。怒りもしない。
お前は誰にも似ていない。
声も出さない。動かない。
お前は誰にも似ていないよ。
「………………」
ああ、ただ。
目は微かに細めたか。
in:エンドボード
そうだ、ソレは“あなた”を知っている。
ソレの中にはあなたの血まで流れてる。
あなたもソレを知っている。
ソレがまだ、違う姿の頃に。
だから黒いソレはただ、あなたを見て。
その匂いに拐かされる事無く。
ただ“無感動”にいられるのだろう。
in:エンドボード
──見知った香りと、それに似合わぬ顔があった。
in:エンドボード
「………」
どうやらここは相変わらずらしい。
各々好き勝手、のんびりとしたものだ。
ふうらふら、黒い男が歩いてった。
in:エンドボード
抵抗する腕はいらない。
逃げ出す足はいらない。
それ故に女は簡単に抱えられた。
手足が無い分、子供のように軽いんだろう。
包帯に覆われた切断面は茶色く汚れていて、きっと悪臭がする。
──腐ろうとしているのだ、生きたまま。
こんなものが生きていて、果たして幸せだろうか。
in:エンドボード
長い髪を振り乱し、声に顔を上げるけど。
焦点の合わない、開きっぱなしの瞳孔は右に左に。
口の端からは泡を零して。
「……ぁ、あ、うー……」
大方薬でも入ってるのだろう。
でなければ無い手足が傷んで、動けやしない。
何をしてもしなくても、どうせ死ぬ。
自分の状況を知らぬまま死ぬ。
殺されるのが早いかどうかの違いだけ。
in:エンドボード
──ごろん、と。
転がる四肢の無い女が、地面を這いずる。
蛇よりも汚く、野良犬より卑しい。
手足が無くなっても、まだ生きようとする。
汚い醜い、生き物のゴミ箱の中。
それもまた、珍しくない光景のひとつ。
in:エンドボード
「ん……」
拭いきれない気持ちに引きずられた声音で。
あなたが歩くなら促されるまま。
ふたり、歩いて行ったのだろう。
in:クラアナ付近
「…………」
撫でられて、少し黙って。
ペットになった時の事を思い出す。
それはやっぱり今でも、悲しくて苦しくて辛い気持ちだったから。
あんなに涙を零して泣いたのは、多分初めてだったから。
「………うん」
少し表情が陰って、掠れた声で頷いた。
in:クラアナ付近
うーん、と考え込む。
「………仲良し……」
うーん、と考え込み。
「………………飼い主、よりは“パパ”って感じだった……。
一緒にいると……なんだろう、安心する……ような。
何にも言ってこなくて、楽だった……」
あなたといる時とは違う、安心感。
あんなものに安心感を抱くのもきっと良くないのだろうけど。
「すごく……苦しかったから……
“ひと”の形を、やめたくて……。
小さい動物に……なってみた………」
in:クラアナ付近
「お帰り……」
中身は随分削いでしまったから。
それを謝るのは、まあ後でにしよう、と。
伸ばされた手を握って、屈んで視線を合わせた。
「きのがいないから、寂しかった……けど。
……………ペット、したりしてて……。
餌貰ったり……撫でられたり……してたから。
不思議な時間だった……」
ペットしたりしてたらしい。
in:クラアナ付近
ソレには角はもう無いし、ふわふわの耳も無かったけれど。
あなたと同じ甘い匂いも赤い瞳もそのままで。
見つけてもらえれば、ぱっと笑顔を浮かべた。
「……きの、正解……。
久しぶり……迎え来た……」
どこかぼんやりとした話し方は、以前のままに。
in:クラアナ付近
ひょこ。
あまり見かけない少年のようなモノが。
ちらと周りを見て、良い子に待ての姿勢になった。
in:クラアナ付近
甘い香りの子供が戻ってきて、何度か手を握り直す。
どうやらこれと言って、おかしな所は無さそうで。
「……良かった」
ぽつ、と流暢に“少年”の声で呟いた。
in:クラアナ内部
「…………ふうん……」
口内で言葉を転がし舐めて、小さく頷く。
言わなければ無い事と同じとは、奇しくも化物だって何度も言ってきた事。
言わなければ、知らなければ、伝わらなければ。
そこには無いと同じで。
確かにそうして、舞台を練り上げる事は切ないけれど。
少なからず言いたくて、言えるひとには言おうか、と。
「諦めない……分かった……」
相変わらずぼんやり呟いたまま、その扉の外へ出て行った。
in:研究区画
「利……衝突……?
わがまま言えって事……?」
首を傾げ、言葉をぼんやり捉える。
ただ都合良く、傷ついて、感情を形容する言葉も上手く使えないから。
必然、言葉少なになってしまって。
言わないから尚、雁字搦めで首が締まるばかり。
「……悪く、は思わないけど。
難しい事だなとは、思う……」
控えめに肯定して、1度あなたを見上げた。
「…………ありがとう」
in:研究区画
▪ ▪ ▪ ▪ ▪ ▪ ▪ ▪ ▪ ▪
なれの果て
読み方:なれのはて
別表記:成れの果て
落ちぶれていった結果の有様、没落して最終的に行き着いた状況、などを意味する表現。
Weblio 辞書より
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ソレは産まれられなかった所謂水子のカタマリ。
思念と怨念。どこまでも純粋な、ひとつの神の形。
水子でもあるし、慈母地尊像である。
反転すれば、たたりもっけとも呼ばれたろう。
形を持たぬ故に“果てたモノ”の姿に成る事が特徴。
ただし“果てないモノ”の姿には成れない。
命の空席が無ければ、そこに座る事は出来ないのだ。
だって世界のどこにも、ソレの居場所は無かったのに。
誰だって彼だって。
自分だってそう分かっているのに。
産まれてみたくて。
そのように望まれてみたくて。
産まれたお前らが妬ましくて。
それに劣る事が許せなくて。
欲しかったものは全て失った。
削られる事には耐えられなかった。
それもこれも自業自得だろうと。
いつだってお前らは言うのだろう。
誰より子供なソレを悪い化物にして。
化物にならせて。
【食べた物】
※モブ等以外
▶きのの血と唾液、内臓と肉
▶白い子猫のユーティ
▶ミルク
▶チョコレート
▶バトルシスターが作ったおにぎり(鮭)
▶バトルシスターが作ったおにぎらず(照り焼きチキン)
▶何かの死骸
▶かみさまの手
▶ウィッチドクターの両翼
▶謎の肉を干したもの
▶新品の黒いワンピース(の端っこ)
▶ドクロを模したホワイトチョコレート
▶カボチャの種がトッピングされたクッキー
▶イチゴケーキ
▶チーズケーキ
▶キカイの欠片
▶“ ”の精液
▶ミロストの血
▶知らない男の血
▶モルモット
▶うさぎ
▶小型犬
▶小動物
【交遊】
・縺阪?
・繝。繝ォ繝偵が繝シ繝ォ
・繝溘Ο繧ケ繝
・繧ェ繝シ繝舌?繝峨?繧コ
・縺九∩縺輔∪
以上抜粋、以下その他。
▷PL
・オールフリー
・ログ等公開可
・何かあったら気軽にメッセするなどして呼び出してください。
(呼び出されない限り出現しません)