Line

No.156261962
ヘルック
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age:12
sex:男
height:139cm
weight:35kg
Favorite:アップルパイ
Hate:勉強

Comment
Items
武器1
純銀製のナイフ
武器1
バランスボール
武器1
クレイモア
武器1
固形食(パープル)
武器1
固形食(カレー)
武器1
高級な金平糖
武器1
もちもちのねこぐるみ
iconCuraanaNow

icon
得物を担ぎ、意気揚々とクラアナへと向かう少年。
気合十分だ。今日は一人ではないらしい。

in:クラアナ付近


icon
「教えてくれてあんがと師匠!
…キューちゃんの師匠だったら構わず続けさせたんだろうな~。
ヒューこっわ……」

帰る支度をしつつ軽口を叩く。
まさか水だの地面だのに沈められてるとは夢にも思うまい。

in:廃棄区画


icon
「空気の球!?
サラッとすごいことするよねキューちゃん…。
それのせいかは分かんねえけど、これまで木剣を振ってたときとはなんかこう、手応えが違ったかも。
何かを飛ばすイメージはかなりできたわ」

今の光景を思い出せばやれる気がした。
まだ攻撃手段としては到底威力が足りないが、
0を1にできただけでもきっと大きな進歩だ。

「感覚忘れないようにもっとやっときたいけど、うん、また明日にするわ。
左肩ミシミシなってるし…んや、収まったかな」

痛みは引いていったが、以前とは異なる感覚がする。
より深く体に食い込み、根を張り繋がったような。

in:廃棄区画


icon

ヒュンッ————

案山子はびくともしなかったが。
僅かな何かが男の頬を撫でていき、ふわりと髪を揺らした。


「ちょ、今、
確かに何か打ったような感触あったんだけど!?何!?
って、いってて……」

興奮しつつも、顔をしかめて左肩を押さえた。


in:廃棄区画


icon
空気の球を捉えた、瞬間。

「——っ!!?」

左肩に鋭い痛みが走った。
幾本もの針金で貫かれたような。
バチバチと電流が通ったような。
それは腕を、木剣を握る手を抜けていき。 





in:廃棄区画


icon
「うんオッケ……来い!」

位置に立ったのを確認して、両手で木剣を握りこむ。
刃を振るような構えではなく…肩に担ぐように。 

目を閉じて想起する。
整備されているとは言いがたい、いつも遊んでいたグラウンド。
18m先の友人が投げてくるのは汚れた野球ボール。
バットを振って打ち返し、空へと飛ばす感触ならばよく知っている。

目を開く。
師が投げるフリをする。
同じことだ。迫り来るものを刃で受けて、打ち飛ばす。
それなら俺はできる、できるったらできる!

音はなく、辺りは無風。
狙いを澄まし、バット…もとい木剣をフルスイングする——


in:廃棄区画


icon
「うんオッケ……来い!」

位置に立ったのを確認して、両手で木剣を握りこむ。
刃を振るような構えではなく…肩に担ぐように。 

目を閉じて想起する。
整備されているとは言いがたい、いつも遊んでいたグラウンド。
18m先の友人が投げてくるのは汚れた野球ボール。
バットを振って打ち返し、空へと飛ばす感触ならばよく知っている。

目を開く。
師が投げるフリをする。
同じことだ。迫り来るものを刃で受けて、打ち飛ばす。
それなら俺はできる、できるったらできる!

音はなく、辺りは無風。
狙いを澄まし、バット…もとい木剣をフルスイングする——


in:廃棄区画


icon
どれくらいそうして続けていただろうか。足元から伸びる影の向きは変わっていた。
汗がじんわり浮かんでくる。
めいっぱい体を動かすこと自体は悪い気はしないのだけど。だって運動は好きだから…、
…ふと、思い当たるものがあった。

「キューちゃんさ。ちょっとあっち立って…、
こっちにボール投げてみてよ。
ってもボールはないからフリねフリ」

案山子の横、少し手前あたりに立てと指し。
こういう感じのね、と投げる真似――球を握った片手を引いて、逆の脚を一歩踏み出して、振りかぶって前に投げる――をしてみせた。


in:廃棄区画


icon
気を取り直して木剣を構え。
目を閉じてイメージをしてみる。

振りかぶると剣は伸び、頭から一刀両断――されることはなく。
横に薙げば風の刃が放たれて――空想しきれずに霧散し。
剣を真っ直ぐに突いて空気を穿つ――手応えはなかった。

ぼんやりと光景は想像はできても実感が伴わない。
伸びた刃はどれだけ重いのだろうか。
衝撃波はどのように飛んでいくんだろうか。
空気を裂いて案山子まで裂けるんだろうか。

それでも自分なりに想像をしながら、できると信じて、
何度も何度も木剣を振るった。


in:廃棄区画


icon
「…………」

案山子は何事もなく佇んでいる。
当然だ。何も起こせていないのだから。
力ばかりは込めていたので、握る手を緩めて休ませる。

「う、ん……キューちゃんがさっきやってた光景を思い出しながらだったから…斬れた案山子をイメージした感じになってたかも。
どう斬るかだよね。うーん…」

これまで得物を振るうことすらなかった人生だ。
刃でキカイを叩き斬る感触はもう覚えたが、当てずに斬ることをイメージに起こすのは、まさに立体を絵に落とし込むかのような難しさだった。

「できて当然とか無茶言う~~!
技量だけでとか更に無茶な話だわ…それならうん、まだ一応あるって示されてるもん信じてやったほうが良い気がしてくる」

超常:44。
そう、ゼロではないのだゼロでは。


in:廃棄区画


icon
「……」

黒く変色した血だったのか。
聞くんじゃなかった、と顔をしかめた。
自分は運よく良心的な人間に出会えただけで、この街には胸糞悪い奴がごまんといるのだ。

そういうのから自分と、大切なものを守るための稽古だ。
頭を振って気持ちを切り替えた。

「…よし」

右手と、左のたくさんの手で柄を握る。
そして目標を見据える。物理的にはこの刃は届かないが、この一振りで案山子の胴を斬り捨てるイメージ――!

袈裟斬りに振り抜く。
ブォン!!とその場の空気を切り裂いて、……それだけだ。 

in:廃棄区画


icon
腕の制御を褒められるとへへ、と笑った。

「あ~…俺絵全然描けねえから何か分かるわ。
立体を平面でどう形にすりゃいいか分かんねえもん。
それも慣れかあ…」

絵であればかなり遠い道のりだった…なんて思いながら師の動作を見守る。
手遊びをしていたところから、不意の一振り。
風で髪があおられる。

「斬れてる…改めてすっげ…!
これを実戦でキカイ相手にやってんだもんねキューちゃん。
こんな感じってイメージすりゃいんだな…」


in:廃棄区画


icon
「認識しろってもな~。
今までなかったもんを急にあるって言われても…、
ん?こんなとこあったんだ」

なるほど誰かが練習のためにスペースを作っていたらしい。
動かない案山子相手なら狙うのにもってこいだ。

投げられた木剣を左腕で絡め取ってみせた。うっかりへし折らずに済んでほっとする。
持ち替えて構えつつ、案山子の周囲に視線を移す。

「銃の練習場って言ってたけど、あの黒いん何?
銃弾撃ってあんなん付かないよね」

in:廃棄区画


icon
「…超能力!?
スプーン曲げたり物浮かせたり?
ってあぁ、それ用に改造しないとなんか…」

異形の左腕を見る。
探索や稽古で順調に馴染んできているこの義体だが、超常なる力が成長してはいなさそうだ。

「んまあ、ゼロではないみたいだけど…。
今んとこさっぱり実感はねえや。
この超常ってのを鍛えようっての?」

師の見せた『空当て』に通ずるものがあるのだろうかと首を捻る。

in:廃棄区画


icon
言われるがままに端末を操作する。
…管理番号:156261962。
項目に対し並ぶ様々な数値。
器用、次いで腕力が高いらしい。

「へぇ…便利だけどほんと自分が機械みたいだわ。
え、俺敏捷ってやつ大したことねえのちょっとショック。
足速いと思ってたんだけどな。
…超常?俺それ全然ないや。何なの?」

師と自分の画面を見比べながら尋ねた。

in:廃棄区画


icon
この頃は家の前で稽古をつけてもらうことが多かったから、
廃棄区画へ二人で来るのは久し振りだ。
ここでなら周囲を気にせず広々と動けるだろう。
少年の軽い足取りから楽しみにしていたことが窺える。

「…ナノマシン数値?
んん、分かんねえや。なんかあるんだっけ」

in:廃棄区画


icon
外出すると言った手前、それを曲げるのもなんかアレだったので
今日一日ぶらぶらしていた少年。
再び裏ショップへとたどり着く。

「……金平糖。砂糖のお菓子?
お土産にすっか」

一袋手に取り、支払いをしてその場を後にした。
帰ればきっと、いつも通りの光景に戻っていると信じて。

in:アンダーボード


icon
「うわほんとだ気づかんかった。
俺抱えていくから…寝る場所はもうここじゃねえのよ、っと」

転がっていたであろう男を
左腕でぐいと持ち上げ肩に担いだ。

「んじゃ帰りましょっか、シスター…ヴァンパイアさん?」

最終的に設定がどこに落ち着いたのかは忘れてしまった。
来たときとは違い横に並んで歩くだろう。

in:クラアナ付近


icon
「一応ね、一応!」

設定忘れてたな…?
緊張がほぐれているのは良いことだけど。

「あんまり通りで喋ること、なかったからね俺…。
これからはもう少し足を止めてみっか。
交流も護衛も、お望みとあらば」

にっと笑った。

in:クラアナ付近


icon
「そうなの…?」

と返しつつも、同じ気持ちかもしれない。
彼女が誰かと話しているのは喜ばしい光景に見えたから。
都合上やりにくそうではあったけど、それでもだ。

「…な、ならよかった。
あ、貴女も楽しそうに見えるし、一応問題なさそうだし…じゅうぶんな警戒は必要そうだけど、外でお喋りしたいときはいつでも出よっ」

in:クラアナ付近



Line ☆やっと動けるようになったけどプロフ文直すのが追い付いてないぞ


ヘルック・パレイスマン(Geluk Paleisman)

黒い髪、茶色の瞳。歳の割に背の低い少年。
左腕は異形義手、右腕と胴は模造生体義体。
普段は左腕をアームカバーで覆っている。

生意気で態度がでかいが、敵わない相手には萎縮する。
運動神経はよく、体を動かすことが好き。勉強は苦手。
少し前までエデンの近くの街で、家族とごく平凡な生活を送っていた。

ある日家に帰る途中で見知らぬ男に昏倒させられ、
気付けば探索者にされていた。
「お前は両親に『売られた』んだよ」
自分の世界は失われた。

捨てる者あれば拾う者あり。
護衛の男に助けられ、ベテラン探索者に励まされ。
強くなった少年は増長し、一度体と右腕を失った。
それらはすぐに、生体義体に差し替えられた。

セカイを恨みながら力をいたずらに振るっていたのは、
平和なあの頃を忘れたかったから。
それに気づいたのは、一口くれたアップルパイのお陰。
思い出との向き合い方を少年は考えていくことになる。

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バディはいますが交流は歓迎です。
大抵のことはたぶん大丈夫ですが、
命に関わるロール、その他不安な場合はご相談ください。
ログの扱いはご自由に。