何かを探して気づけばクラアナへ。
名は、『輪音 ハサリュ』──囚われた青年に"次"はもうない。
❖Profile❖
現代日本に類似した世界からの迷い人。
両親は国際結婚をしておりハーフ。本人が習得している言語は父親の母国語のみ。
出来の良い兄とは似ても似つかないけれど、仲は表向きは良好。気難しい弟とは若干不仲気味。
現在は留年しそうな大学4年生で、勉学は芳しくないし努力をする意欲もない。当然目標はない。
その時々の気分で崖っぷちの人生を過ごしているだけの刹那的な青年。
言動ゆるゆるで倫理観はがばがばだけど、貞操観念だけはがちがち。
こう見えてぴゅあぼーい(耐性は多少有)。外見と中身がバグっている。見た目ほど陽キャではない。
人様の嗜好にとやかく言うほどうるさくはしないけれど、下事情にだらしない者へ若干冷ややかな視線は送るかもしれない……。
9歳年下の従弟を敬愛しており、彼からは愛称で『サル』と呼ばれていた。
心を許した相手に対して少しばかり依存気質かもしれないが、本人は自認していない。
❖Story❖
中学入学を間近に控えたまだ小学6年生だった従弟が、突如行方不明になり1年以上が過ぎたある日。
いつものように『ガロ』を探してあっちこっち当てずっぽうで捜索していると、
公園の樹木の下で彼によく似た背格好の子供を見つけた。
躓きそうになりながら駆け寄ってみるも……まったくの別人だった。
子供は困っている様子で、少し気にかかったからどうしたのかと声をかけみた。
すると、子供は樹の上を指さした。
見上げれば赤い風船がひっかかっている。
風に揺られながら今にも飛んでいきそうなのに必死に枝にしがみついているように。
ゆらゆら
たかが風船ひとつ。
残念だけど諦めてはどうかと子供に提案するも難色を示された。
面倒だなと思いはしたものの、何となくの気まぐれで取ってあげる事にした。
ガロならきっとそうしただろうから。
ざらついた樹の表面に手をあて、ぐっと力を込めて足をかける。
*続*(11/17)
❖エデンの記憶❖
《Prologue……》
意識が戻れば、そこは覚えのない場所に見知らぬ土地。
現状に理解が及ばぬまま突きつけられる現実は──閉ざされた世界。
異界からやってきた『ヒト』をクラアナ探索へ送り出すべく、
最低限の知識を与える『キカイ』により、ある程度の認識は得ることができた。
到底納得がいく状況ではないものの、抵抗する程の気概はない。
自棄になるには丁度いいかもしれない……まあ、そんな気力もさらにないけど。
もしかしたら、此処に居るかもしれない。
探してみよう。見つけたら一緒に帰ればいい。それがいい。
────それまでは死なない程度に生きてみようかな。
《1week……》
支給された『シザイ』とやらと物資を交換できるらしい。
でもこの『シザイ』を『キカイ』の為に集めなければいけない。
何も奉仕せずにいると"処分"されしまうとか。なんて世知辛い世界。
……むしろそれは当然のこと?
まあ、この世界の真理についてはおいといて。
お腹が減って来たからご飯を調達~──…の前に、『死亡者掲載所』なる場所を見つけた。
嫌だな。もしあったら。
でも、知らないままなのも嫌だ。
恐る恐る確認してみれば……探し人の名は見当たらなかった。
少しばかりの安堵を得れば次にやるのは腹ごしらえ。
食料提供所では小さなキノコのような子が一つ固形食を恵んでくれた。
見知らぬモノにも分け与えてくれる優しさに久々に触れて嬉しかった。
喧騒は好きじゃないから人込みを避けてアンダーボードへ。
そこでは面倒見のいい顔役と引き合わせてくれたゾンビの元兵士の子に出会った。
他にも身を寄せている者は多くいるようで、まるで"家族"のような関係が構築されていた。
マーケットで物色をしていると面白い露店を見つけたから駆け寄ってみれば、
なんと『地雷ショップ』だったよ!
店主の子のファッションセンスもなかなかハイセンスでぶっ飛んでたな。
おかげで楽しんでもらえそうな贈り物をゲットできて大満足だ。
他に真っ赤な鎧のかっけーロボットみたいなやつを見かけたり、
見た目は天使みたいなのに態度と口の悪いやつなんかもいたり。
そんなこんなで、クラアナへも気が向けば何度も足を運んだ。
こあーいキカイや亡霊?にいっぱい襲われたし、到達できたのは10層あたりまで。
その先へはまだ恐怖が勝り足を踏み入れることができていない。
色々ふらつきながらも五体満足でなんとか生き延びている。
案外死なないもんなんだなーなんて就寝前に思い返して一週間が過ぎた。
しょーじき、俺にしてはかなり頑張ってる方。
《2week……》
──現在の生存価値『50』──
そろそろ生存権とやらを得ておかないと、うっかり"処分"されてしまいそう。
探していない箇所はあるからまだ時間が欲しい。
処分はどうやってされるんだろう。
痛いのは嫌いじゃないけど、苦しいのは嫌だな。
小さい子のおかげで深層へ挑む勇気がわいてきた。
やっぱり子供の無意識の力はすごいな、て再認識した。
大人よりうんと心がキレーで、俺もキレーになれた錯覚を味わえる。
あの子もずっと無事でいてくれるといいな。
俺はバカだけどバカじゃないから、ちゃんと準備を整えるんだ。
でもビビりの根性なしだから怖くなったらすぐ逃げるつもり。
ガロは好奇心旺盛で怖いもの知らずだから。
もしかしたらもっともっと奥に行ってるのかもしれない……
迷い込んだエンドボードでちょっとヤバそうな罠に掛かっちゃった。
同じ顔したウサギたちに食べられてしまうところだったけど、運よく逃がしてもらえて命拾い。
一番小さな子ウサギが愛らしくてつい『またね』と再会を願ってしまった。
他にも何か言ったかしたような気もするけど、お酒のせいでよく覚えてないんだ。
その後、結局ひどい目にはあった。あそこはこあい……
でも命からがら逃げこんだ酒場では良い事があったからぜーんぶ帳消し。
無愛想だけどなんだかんだ気遣ってくれた男が奢ってくれたからね。
また会ったら奢ってくれるんだって。やったね。俺も恩は返さないと。
《3week……》
『受けた恩は返して繋がった縁は大切にしろ』
生意気な年下の従弟が俺に教え込んだことの一つ。
"人"に興味の薄い俺だけど、実践していたら案外悪くなかったので今では結構気に入っている。
それでも俺にとって本当に『大切』になるのは一握りだけだ。
十分だろう。むしろ少しだけでいい。多くは望まない。
俺の想いは特別に思える者にだけ注げればいいんだから。
その分無くした時はいっぱいいっぱいすごーく辛くなっちゃいそう。
……さびしいよ。置いていかないでよ。嫌だよ。
この口癖もガロに咎められたことがあったっけ。
嫌嫌ばっか言うなよーって。陰気が溜まるとかなんとか言ってたのは笑っちゃった。
だから極力人前では口にしないようにしてるけど、うっかり出ちゃうのは仕方がないよ。
人の性根はそうそう変わるものじゃないんだからさ。
《4week……》
だらだら深層に挑む準備をしている最中に探索免除が言い渡された。
なんでも探索者の一斉審査とやらが行われるとか。
嫌だな。何されるんだろう?こあいよーやりたくなーい。
あーあー、なんか出鼻をくじかれた感。せっかく頑張る気だったのになー。
……なんて。
本当は安堵感もあるのは否めないかも。
危ない好奇心は刺激されるけど、無茶や無謀な事をしたいわけじゃない。
地上を探してもまだ見つからないから。
それならクラアナも探してみるしかないだけの事。
──探索が再開されたら、今はただ望みを捨てずに潜るしかないんだ。
❖ショップ仕入れ❖
▣アーミーナイフ 『機能性抜群』
※画像は自作です。当PCのロールでも使用しています。
PL向け情報
❖交流大歓迎です!お相手よろしくお願いします! ※探索自体はソロで行っています。
❖誤字脱字が半端なく多いです。確認してるはずなのに多い。面目ないです。
発生していた際は心の目で解読してあげてください。
❖置きレスの民。長文になりがち。リアタイも可能な時があります。
❖全茶はあまり見ておらず、身の回り以外の騒動などはほぼ把握していません。
主にメッセージでの個別交流が望ましいです。置いちゃってどうぞ。こちらも唐突に置きます。
時系列などはふんわり合わせます。シチュも雰囲気でOK。突撃メッセ◎。
表にはあまりいませんが、アンダーボードより下の階の路地裏で寝ていることが多いです。
❖NGはほぼなし。すべてはPCの心次第です。ロール重視してます。
不快描写があったとしても、それはあくまでもPCによるものでPLは問題ありません。
❖R18、R18Gは可能ではありますが、PCの性志向的に火遊びはしません。純真な一途っ子。
骨折、四肢切断、死亡、などの行動不能確定RPでなければ初手から殴る切りつけるも〇。後はRPの方向性次第。
場合によってはこちらが他PCの躰を損傷させることもあります。NGの際は地の文などでお知らせください。
(※基本丁重に扱いますが、命を放棄した際に遺体の状態がどうなってもいい方だと嬉しいです。)
❖ログ公開は良識の範囲内でお任せします。
(ただ個人メッセの密な部分は互いだけの思い出にしたい派でもあります!)