Line

No.173023664
アイズ
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age:18
sex:male
height:165cm
weight:55kg
Favorite:芒目高校の生徒達
Hate:芒目高校の生徒を傷つける

Comment
我が校の生徒はいるか?
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iconCuraanaNow

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審査待ちの列に大人しく並んでいる……

「学校の身体測定を思い出すな……」

身体測定と身体審査、響きは似ていてもまったく別のものなのだろうけれど。


in:探索者審査会場


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「……」

今日も熊のぬいぐるみの周りはきれいだ。

毎日同じ人が掃除しているのか、それとも別の人が掃除しているのかはわからないが。

おそらく、この熊のぬいぐるみの祭壇は、掃除をしなければあっという間にみすぼらしくなってしまうのだろうと思った。
ぬいぐるみは傾き、あるいは倒れ、汚れ、花が枯れ、供えられたものはゴミに転ずる。

石や木、金属で職人の手によって作られた祭壇ではないのだ。
数日……3日も放置すれば『ぬいぐるみの祭壇』は『ぬいぐるみとゴミがある場所』になってしまうだろう。

だが、この場所は今日も祭壇として保たれている。
誰かの手によって。誰か達の手によって。

そのことに、感謝する。
手を合わせて、そのことに感謝した。
この場所が、変わらずにあることに。変わらず維持してくれていることに。

供えられていたであろう花が一本地面に落ちていた。
それを拾い上げ、ぬいぐるみの元に供える。



in:宗教施設


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「ごめんくださ……おっと……」


「すいません、マスター、今のは……今、連れて行かれた子は、もしかして、昼間の……」

「……そう、そうですか………」

義体と化した右手を音が出るほど握りしめる。
握りしめて、握りしめて、何度も深呼吸をして。カウンターの隅に座った。

「……トマトジュースを。……そうですね、2杯、お願いします。
いいんです、まずくて……」

in:酒場


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「大人の発現だ……」

in:宗教施設


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「!]

「………」

反射的に動きそうになったが、見送る。
学校だったら、生徒会長として"ああいう本"を読んでいる生徒がいたら声をかけないといけないのだけれど、ここは学校ではないので。

in:宗教施設


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「この花は……この花も……」

何を言おうとしたのだろう。うまく考えがまとまらない。


「………」

よく見れば、花の隣に、酒瓶と思われる空き瓶と、食べかけの合成固形食が置いてある。
ぬいぐるみがまた少し、賑やかになっていた。

どんな人(あるいはどんな人達が)置いたのだろう。

酒の中には果物のようなさわやかな香りのものもあるという。自分はまだ飲んだことはないが。
ぬいぐるみのクマも、そんな香りのお酒だったら喜ぶかもしれない。

そんな根拠のない想像をしていたら、少し気持ちが楽になった。なんとなく。



in:宗教施設


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花を飾られたぬいぐるみの前で手を合わせてゆるく組み合わせながら、昼間の酒場であった料理のひったくり事件を思い返している。

『マスター、最近こういうこと、増えてませんか?』

『いや、僕は……盗られたのがトマトジュースだけでしたから、そんな、怒るとかは……
相手は、子供ですし……
子供に見えるだけかもしれないけれど……』

『マスターが怒らないのは……"もうシザイは貰ってるから"ですか……まあ、マスターが盗られたわけじゃないですものね』

『それにしたって、何も対処しないのはこの店の評判が悪くなってしまうんじゃ……
……"ひったくられるのを利用して、施し"をしている人がいる?』

『なるほど、ふつうに食物を施そうとすると、"あいつは金(シザイ)持ち"だと思われて狙われたり、ともすれば"偽善者"』と妬まれたりするけれど、相手に盗られるという"体(てい)"を取れば、どこにも角が立たずに施しをすることができる、と……』


「………」

――施しには、色々な形があると知った。
施しに色々な形を取らなければならないこの世界の構造にもまたひとつ、詳しくなった。

in:宗教施設


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「……?」

誰かが鋭く声を上げたのに振り向くと、ひとりの子供が店の外へ駆け出していくのが見えた。
それを追って駆け出す……わけにもいかない様子の客。地団駄を踏んでいる。
なるほど、どうやら料理をくすねられたようだ。

キカイが強くなったとか、除染料が上がるなんて噂も聞く。シザイを十分に稼げない者はああしてひったくりのようなことをしなければ生きていけないのだろう。

ウサギみたいな印象の子だったな……と思いつつ、視線を自分の料理に戻すと、

「…………? ……あれ…?」

嫌々飲んでいたから半分以上残っていたトマトジュースがコップごと消えている。

「……しまった……やられたか……」



in:酒場


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「……」

顔見知りの姿が『変わっている』のを見るのは複雑な気持ちにになる。
腕や、足や、目が、最後に会ったときと少し……あるいは全く違っている。
それは、とりもなおさず、義体に換装したということだから。

ここでは珍しいことではないとは言え、慣れるものでもない……

in:メインボード


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ジュースを飲みながら渋面になっていると、店主に声をかけられる。

「ああ、すみません……トマトジュース、好きじゃないんです。
ジュースなのにしょっぱくて……故郷では全く飲んでいませんでした。
トマトは好きなんですけどね。

でも、ほら、トマトジュースって、赤くて、血を飲んでいる感じがするでしょう……するんです。それがいいなって」

in:酒場


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「おじゃまします。
マスター、合成ベーコンと合成レタス、合成トマトのバケットサンドをひとつ。合成マスタード多めでお願いします。

それから……合成トマトジュースも」


in:酒場


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「……」

夜でもいくつかの宗教施設には灯りが灯っている。

いや、夜だから、なのだろうか?
自分の故郷でも、聖夜はミサをしたり、年末には煩悩を払う鐘を鳴らしたりしていたが……エデンの宗教施設が夜に何をしているのかはわからない。

だがなんとなく、夜に祈りたくなる気持ちはわかった。
夜は、不安が膨らみがちだ。
余計なことを考えてしまう。

寝てしまえば忘れてしまうようなことでも、起きていると気になってしまうようなことだったりもするのだけれど。


in:宗教施設


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ぬいぐるみの熊に新しい花を供える。

よく見れば、いつの間にか熊の頭に花が飾られていた。
天然物の花飾りだ。
元より十分にかわいらしいぬいぐるみだが、飾られた花がよく似合っていた。

そして、手を合わせて、指を軽く組む。
何度か試した結果、自分に一番しっくりくる祈りの形。

祈るというよりは、考える時間になっている気もする。
最近気づいたのは、ひとは目を閉じて手を合わせると考えることくらいしかできないのだということ。

重ねた手のひらからは、自分の手の暖かさを感じる。
生体素材で作られ、厳密にはもう自分のものではない右手でも、血が通っているからか、暖かい。

この体は、まだ自分のものだ。


心の中でつぶやいて目を開けると、ぬいぐるみの熊が再び目に入った。

そういえば、この熊の周りはいつもきれいだ。
花も時間が経てばすぐに枯れて褪せてしまうけれど、枯れたものはきちんと取り除かれている。

誰かが、間違いなく掃除をしてくれているのだ。

そのことに感謝する。
このぬいぐるみも、花も、何一つ自分で用意したものはないけれど、この場所をきれいに保ってくれている誰か(あるいは複数の誰か)が

in:宗教施設


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バケットサンドに似た合成料理を食べながら店主と会話に興じている……

「お酒は……いえ、止めておきます。
お酒に合う料理って評判ですけど、呑んだことのない僕でもとてもおいしいといつも思ってますし……いえ、お世辞じゃありませんよ、ほんとうに。

お酒は……そうですね、今日も止めておきます。
咎める人はいないんでしょうけど、なんとなくきっかけがなくて」

in:酒場


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「……」

学校にいた頃は、こういう場所には入らないようにと伝えるだたったのだが。

今はそれを伝える相手もいなければ、自分が入ったところで咎める誰かもいない。

「それなら、一度くらい入っておくのもいいか……」

今はこのエデンが自分の生活圏の全てだ。ある程度安全に歩けるなら、知っておいた方がいい。……気もする。
何が役に立つかもわからないし。

in:娯楽区画


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「食感って大事ですよね。”食べてる”感じがする」


in:メインボード


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そっと手を合わせて、軽く指を組む。

「祈るときに手を合わせるのは、自分の体に触れることで、肌の暖かさを感じ、落ち着くため……か」

とあるシスターに教えてもらったことを確認するようにつぶやく。


「なるほど……一番近くにあるぬくもりは、自分自身、か……」




in:宗教施設


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>>ノア

「ええ、シスターもどうかお気をつけて。
また今度、お話を聞かせてください」

頭を下げて、クラアナへ向かうであろうシスターを見送った。

in:宗教施設


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>>ノア
「一生をかけて長い時間の中で……」

自分の世界でも宗教が生まれてから1000年や2000年経つはずだ。
それだけ長い時間存在しているものであってもなお、長い時間をかけて考えなさいと言われるもの……
なぜ祈るのか、なぜ信じるのか、なぜ生きるのか、生きているのか……

「はああ……そういうものなんですね……
ありがとうございます……」

納得と、驚きと、言葉にならない気持ちで、息が漏れる。


「手の合わせ方も、教えてくださってありがとうございます。
ここは僕の知っている宗教施設がないから、どうやって祈ったものかな、と思っていて……合わせた方がいいのか、組んだ方がいいのか、それとも何もしない法がいいのか、と。

ですが、シスターのお話でだいぶ楽になりました。
そうですね、自分にしっくりくるやり方を試してみます」



in:宗教施設


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>>ノア

「そうですね……
この世界は、キカイが人を遅い、多くの人が体を義体と取り替え、シザイがなければ生きる価値も買えない……僕の故郷とはまるで違う場所だけれど、こんな世界でも、祈りには価値がある。

いや、価値があるというと、違うか……ええと……
そう、シスターがおっしゃったように、祈りは『必要』なんですね。
価値があるから祈るのではなく、必要だから祈る……ような気がする……

……いま、そう思っただけですが……」

本職の宗教関係者の前で、偉そうなことを言ってしまった。
恥ずかしそうに、メガネを直す。



「……ええと、シスターのその手……その手の合わせ方は、シスターが信じる宗派の作法ですか?」


in:宗教施設



Line 生方会津(うぶかた・あいず)は私立芒目高校の生徒会長である。

生方会津は芒目高校の生徒を愛している。
自分がこんな世界にいるということは、自分以外の芒目高校の生徒もいるかもしれない。
ならば、自分だけが元の世界に帰るわけにはいかない。

右手と右足が義体となっている(生体素材を用いているため見た目は生身と変わらない)







※PLより

お返事:置きレスが多くなると思います
NG:あんまりありません
クレジット表記:
イラストはΣEΣ(@MEM_2_ME)様が作製したものであり、購入させていただいたものと、
マメッタ・シッターニョ九世(@shitan_k)様にコミッションにて作製していただいたものの二種類です