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No.19926150
金薔薇
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iconCuraanaNow

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「この前のワンちゃん……やっぱり今はもういないか……
 あれ?なんか新しいの増えてる?
 ふんふん……どうせワンちゃんいないし、試してみよっかな」

「ウワッ爆発しちゃった!?!? ……でも前より良くなってる!?」

よかったね。

in:アンダーボード


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「いえいえ、わたしの力じゃないですよぅ!
 でもありがとうございます!」

その隣でご機嫌にステップ、髪先の露を跳ねさせながら受け取った成果物を確認している。

「早く20層まで行きたかったし、ほんと助かりました!
 一人だといちいち帰って除染しないとだったから……
 また機会があれば一緒に行きましょうね、ティオさん!」

そう言って、引き止められなければ少女は忙しなく去っていくのだろう。

in:クラアナ付近


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「やった、行きましょ〜!
 受付でチケットもらってきますね!」

伸ばされた手には迷いもなく握り返して。
それからさっと駆けていった。すぐに戻ってくることでしょう。

in:クラアナ付近


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「えっと、はい!
 わたし今いっぱいシザイ稼ぎたくって〜……
 一人より二人の方がきっと効率的だし、よかったら!」

大きな影がかかっても臆することなくはきはきと。
見えなければ恐ろしくもないのか、元より恐れ知らずかはさておき。

in:クラアナ付近


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「……えっと、そこの〜……お兄さん?
 今って一緒に行く人、探してたりするかな?」

目元を包帯で覆った少女が声をかけてきた。
きっと看板の字は見えてないのだろう。

in:クラアナ付近


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「うう〜〜〜ん…………
 ちょ、ちょっとクラアナ行ってくる!稼いできます!!
 戻ってきたときにまだあったら買う!!」

そうフラグのような台詞を放って、結局何も買わずに駆け足で去っていった。

in:アンダーボード


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「なんか今日賑やか……
 !? えっワンちゃんだ〜!
 いいな〜かわいい……」
「でもシザイあんまりないし……ちょっと命の責任持てる自信ないな~……」

これは喧騒を頼りに裏ショップにたどり着き、ふわふわの気配に心を奪われた少女。
ちょっと遠くで右往左往している。
そんな少女に何やら魔の囁きをする店主。

「エッそんなあなたにぬいぐるみィ!?
 かっかわい〜……!けど……!
 お家買う資金も貯めたいし……うう〜!」

苦しんでいる。

in:アンダーボード


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「ここかぁ、死亡者掲載所……
 読めないけど、いつかお世話になるんだろうなぁ。なむなむ……」

「あ、確か遺書も見れるんだっけ。
 …… ……えっと、ちょっと確認したいんですけど……」

まさか知人が遺してるわけがない、と思いつつも知っている名前を受付キカイに尋ねる。

「……えっ!?遺書あるんですか!?
 あっ、いえ……大丈夫です、読まなくて……」

全然あった。知人の存在確定の瞬間である。
亡くなった後、複製体も作られずそのままという可能性もなくはないけれど。

「…………気をつけないとなぁ」

包帯の端をいじりながら。少女はその場を去った。

in:死亡者掲載所



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