CuraanaNow
品のない酒の臭い、俗欲塗れた熱気。
それら不快な臭いが夜風に拭われ取れていく。
なかなかどうして、愉快な体験ではあった。
知っておいて損するものでもないだろう。
「……喉乾いた、ね。」
塩気の効いた豆菓子を一つ摘まんだ所為だろうか。
喉が渇いて仕方ない。───ガリ、と、硬い飴玉を
噛み砕く。こんなものではとても潤いには至らない。
帰路は道なりではなく、暗がりを選ぶことにした。
in:娯楽区画
満足のいく散歩だった。
ただ一つ不満をあげるとすれば、どうにもチラチラと
人の散歩に視線を干渉させてくる俗物が鬱陶しかった。
「あー……ね。」
そんな俗物たちの酔狂にダシにされてしまった。
よくよく思いつくものだと感心さえしてしまう。
積み上げたチップが意味することは充分に理解できる。
そう子供でもない。しかしこうも熱烈なアピールを
してもらったのだから、さすがに無視は無礼にあたろう。
どうにも面倒だけれど礼儀は弁えるべきだ。
身を翻す最中『お好きにどうぞ』と、
別れの挨拶のついでにヒラリと手を振った。
彼はここで買える権利を買った。それだけの話で、
ただの客である自分が干渉する理由も義務もない。
彼女も〝買われること〟を承知しているから
ここで働いているのだろう。わざわざ意向を
確認する必要もない。友人の仕事の邪魔なんて
真っ平ごめんだ。
in:娯楽区画
からからと銀玉が弾ける音は
案外耳障りがいいものだった。
こうも外野が騒がしくなければ、
この時間をもう少し楽しめただろうに。
お気に入りの飴玉を一つ口へと放り、
咥内に転がした。清涼の利いた風味で
立ち込める俗臭を誤魔化して。
「───ああ、充分。」
「もう来ることはないと思うけど、
お陰様でそれなりには楽しめたかな。」
軟派なご提案を片手であしらう傍ら、
黒に落ちた銀を見届けた。
未練がましく追加投資をするつもりもない。
暇潰しの散歩としては充分に楽しめた。
賭場を出るために姿勢を正して。
in:娯楽区画
そう人混みが得意でもない。
尚更賭け事特有の熱気が渦巻くこの環境に
あまり長く浸りたくはなかった。
しかしルーレットの配当はそう甘くない。
単色掛けでは倍付が精々だし〝景品〟に
手をかけるには地道で堅実な道程が必要に
なってしまう。
「うん。じゃあ……」
「これでいいかな。」
サービスで渡されていたチップを全て
『00』へ積み置いた。もしも当選すれば36倍。
もし外してもサービスの内で消化できる。
席料も発生しないのであれば損はない。
「当たったら買おうかな、
あなたのこと。」
なにか根拠があるわけでもない。
外れて当然の賭けではあるけれど、
こうすることでその〝結果〟が出るまでは
彼女を買った想定での話ができる。
あぶく銭にしては充分有意義な使い方に思えた。
in:娯楽区画
説明を聞きながらパンフレットへ目を通す。
〝景品〟というフレーズに書き記された品々へ
目を通して…僅かに目を見開いた。
「……なるほどね。」
随分と俗欲に塗れた場だと思っていたけれど、
その由縁が色情に塗れたものだと知って納得する。
随分と悪趣味ではあるけれど、理解に易い。
それについてとやかく見解を述べるほど
思い上がりも勘違いもしていない。主旨を理解し
パンフレットを閉じた。
「ブラックジャックとかポーカーとか…
ディーラーを読み合いが生じる手の遊びに
興味がそそられるけれど。
たまには運否天賦に興じるのも良いかね。
ルーレットで遊んでみるよ。」
カウンターに預けた姿勢を正す。
ルーレットの場所はどこにあるか、と
背伸びを行いながら店内をグルリと見渡した。
in:娯楽区画
差し出された割引券を受け取り閲する。
どうせな有無を言わさず一杯提供してしまえば
いいのに。なんて店の方針への感想を抱きつつ、
豆菓子を一粒口へ放った。
「いいえ、あいにく不慣れで。
お手数おかけしますね。」
説明がなくとも凡そフィーリングで理解できそうな
ものだけれど。現状そう居心地が悪いものでもないし、
ゆっくりとこの状況を楽しむことにした。
カウンターへ重心を預けて彼女の恰好を
眺めながら説明を求めた。
in:娯楽区画
「……帰るつもりだったんだけど。
気が変わった。遊んで行こうかな。」
今日はいつもより早起きだった。
だから散歩コースを変えてここに立ち寄った。
それがまさかこんな状況に遭遇するとは…
どこかの異邦人が言っていた
『早起きは三文の徳』だったか。
そんな文言を思い出して笑ってしまう。
「おもてなししてくださる?
可愛いウサギさん。」
いつも澄ました態度の彼女の動揺がたしかに感じれた。
それだけでも収穫は充分だが…どうせ『客』と『定員』の
立場で出会えたのだ。自分の相手をするように持ち掛けた。
in:娯楽区画
そう一人で訪れることもない区画。
今日は気が向いたからなんとなく散歩がてらに
賑わっていそうな賭場へと足を運んでみた。
「……やっぱり来るんじゃなかったかな。」
何処へ視線を移しても『欲』『欲』『欲』…
どこか血走った眼で賭け事に熱中する客たち
それを相手取る娼婦のような恰好をした店員
噎せ返るような俗欲の臭い。気分が優れない。
早々にこの場を立ち刺そうと踵を返し、かけて
「───は?」
その人混みの中に見知った顔がいたものだから。
なんの冗談かと、見間違いではないかと、
その場に立ちすくんで彼女を注視した。
in:娯楽区画
右腕に紙袋を抱えて歩む。マーケットでの
買い物を済ませた後で、帰路の最中だった。
歩調を緩めたり、立ち止まったり……
連れた同行者の足取りに合わせてゆっくりと
区画を進む。
「………」
他に買い物の予定はなかったが、露店に並ぶ
商品を歩きがてらに眺めているだけでも
そこそこに楽しめるもので。何を急ぐわけでも
なく、気ままに区画を去っていった。
in:マーケット
「……」
アナへ向かい際、見知った顔がいたので
当然のように腕を掴んで引き連れた。
in:待合所
「……」
アナへ向かい際、見知った顔がいたので
当然のように腕を掴んで引き連れた。
in:待合所
端末を翳して会計を済ませる。
それなりの値段ではあるが、相応の
値段でもある。特に不満はない。
「ん-……。散歩とか、
いいかも、ね。」
偶には目的地を定めず、気の向くままに
ふらついても良いかもしれない。食後の
運動も兼ねられる。
提案をしながら、
少女を連れて酒場を去った。
in:酒場
「ん。それなら良かった。」
少女の返答を聞き、納得しような面持ちに。
差し出されたパンを素直に頂く。
そう時間も要さずに食べ終えた。
スープも拒まずに食べ、自分へ与えられた分を
しっかりと平らげて。
「また一緒に来よう。」
少なくとも気分を悪くすることがないので
あれば、また気兼ねなく誘える。翠の飲料を
飲み干した末、少女の様子を伺ってから
立ち上がって。
in:酒場
「ん。それなら良かった。」
少女の返答を聞き、納得しような面持ちに。
差し出されたパンを素直に頂く。
そう時間も要さずに食べ終えた。
スープも拒まずに食べ、自分へ与えられた分を
しっかりと平らげて。
「また一緒に来よう。」
少なくとも気分を悪くすることがないので
あれば、また気兼ねなく誘える。翠の飲料を
飲み干した末、少女の様子を伺ってから
立ち上がって。
in:酒場
時折 がじ、と。ストローを
噛みがら翠色の飲料を飲みつつ、
少女の食事風景を眺めていた。
「………。」
「それは良い感情?」
此れには思い出の味、というのも
分からないし、何十年も忘れていたものを
回想して懐かしむことも想像が難しい。
今々、食事を介して〝昔〟を
懐かしむ彼女が前向きな心境にあるのか
どうかを問うて。
in:酒場
「ん、じゃあ……ミネアが
困らないように、控えておくよ。」
彼女が料理を平らげる前に、満腹になって
しまった もしも に備え、自分の追加の注文は
ドリンクだけに留めておいた。
パチパチと泡が弾ける翠色の飲料を
ストローを扱いゆっくり嗜む。
「やっぱりこういう料理の方が
固形食とかより、舌に馴染む?」
in:酒場
「はは。私は……
どうかな。たぶん、大丈夫。」
特に根拠のある判断ではないけれど。
寧ろ〝そう思いたい〟と、希望的観測が
含まれた返答で。
「食べきれる? それなら
頼んでしまっても……」
彼女が小食であることは知っていたので。
胃袋の具合を尋ねながら、メニューに
パンやらスープがあるか確かめる為、再び
タブレットを覗いて。
in:酒場
「探索を頑張る意欲に繋がるなら、
ほどほどの贅沢も良いかも、ね。」
少女が食事を楽しめている雰囲気が伝わり、
満足げに表情を緩ませた。差し出された
魚料理をパクりと食んで、咀嚼……。
「ん……。ああ、うん。
これは ───禁忌だね。」
普段の食生活に戻れなくなってしまう、と
訴える心情がよく理解出来た。とても美味しい。
in:酒場
少女の様子を眺めていた最中、
提案にちょっぴり目を丸くした。
「……折角なのだし、どちらも
味わえた方がお得だね。」
肉を一切れフォークで差し、くるくると
先端へ巻き付ける。そうして食べやすいように
形を整えた後、彼女の口元へと差し出した。
「お先にどうぞ。」
in:酒場
「魚料理、うん。了解。
私は……これかな。」
要望通りに白身魚の料理を一つ注文。
蒸し焼きにされた牛肉をスライスした
肉料理も自分用に注文した。
そう時間を要さず、それ等の料理が
テーブルに運ばれてきただろう。
いずれも〝本物に似た模造品〟ではあるが、
再現度はそれなりに高いかもしれない。
in:酒場
一見して冷ややかな印象の少女
事実ぶっきらぼうでコミュニケーションは不得意。
交流が嫌いなわけではない。ちょっと苦手なだけ ...ちょっとだけ 。
この世界出身の一般的なニンゲンであり、一般的な探索者。
『生存権の永久保証』を求めて意欲的に探索を行う姿勢。 ────────────────────────────────────────────────────────────
左腕 及 右足 を異形生体義体へ取替
人体に模してあり一見生身にも見えるが
触れて比べれば人体よりもやや硬い
再現されたなにかしらの異形を宿している .ʞɿɒᗡ ɘતᚾ ʇo ɿɘᚾnuɒત
取扱
このキャラクターは特定の条件下で人に襲い掛かる場合がありますが、
お相手さまのPCの命を奪ったり、今後に支障をきたすほどの大怪我を負わせることは原則ありません。
あくまでロールを楽しむのみで完結いたします。
展開によってセンシティブな表現を描写する可能性があります。
もしお口に合わないと感じれば、強引に逃げたり、スルー対応など遠慮なく行って下さい。
もしくはPLにこっそりご相談下さればその後の展開を省略、割愛、変更など致します。
ロールの都合上長文を使用することがありますが、お相手様にも長文を強いる意図はありません。
遊びやすいように遊んで頂けたら幸いでございます。
PL通信
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後々可能に変更するまでお待ちください。
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