CuraanaNow
「ん……まぁ、そうね。ここじゃ楽しいことなんてそうそうないし、
食べてる間だけでも満たされるっていうのはわかるかも。
あたしも『美味しいもの』は最近ご無沙汰だわ」
彼女の言う『美味しいもの』は別の意味も含まれてはいるのだけど。
ずっとここで立ち話するのも良くない、と青年が周囲を窺う様子で思い出したのか、
彼の服の裾を軽く引いた。
「とりあえず、どこか適当な店で食事でもしましょ。
今のところ手持ちはいくらかあるし。
2人でゆっくり話すならそっちの方が良さそう」
行く店のあてがないなら、さっき見かけたあの店はまだまともそうだった、とか付け加えて。
in:娯楽区画
「慣れてる、ねぇ……」
まだ年若い青年のようだが、探索者にも下層出身らしい子どもの姿は多い。
彼もおそらく下層の生まれなのだろう。
治安の悪さは聞くから、リルリアは自らブラックボード以降まで降りることはそうなかった。
青年の態度には特に気を悪くした様子もなく、共にどうするか考えを巡らせる。
「美味しいものって言うけど、ここらでそんなお店なんてあるの?
中身がまともな食事でもぼったくりとか多そうじゃない」
食料提供所の食事は安価だがその多くが味気ないものだ。
探索者の多くは美味しい食事を求めているし、彼女も人並み程度には食事への関心はあった。
in:娯楽区画
「ま、男連れで歩いてる女に声をかける人はそういないでしょうね。
ヤバい奴は別だけど。
…… 言っとくけど。あたし危ないことあったらさっさと逃げるわよ、
それこそあなたを置いてでも」
探索者なりの警戒は未だ解かれぬままだが、ここで1人歩くのも進展がないので動くことを決めた。
「で。あなたはどこか行く予定でもあったの?」
この女はなるたけ対等であることを望むから、誰かに買われるなどと思われるのは癪だし、
媚びるような態度を見せはしないけれど。
少なくとも、あなたの提案に乗る意思は示した。
in:娯楽区画
「それっていわゆるナンパってやつよね」
もしかして相手に変に威圧感を与えただろうかと若干語調を緩める。
別に喧嘩をしたいわけでもないのだ。
「どうしようかしら。
お母さんに知らない人について行っちゃダメって言われるものでしょ?」
冗談のように言ったけれど、こんな治安の悪い場所では迂闊に誘いに乗ってついていくのも危ないわけで。
彼女のそっけなさは警戒心ゆえなのかもしれない。
「あたしもあなたも初対面だし。
面白いモノって言っても意見が違うかもしれないわよ」
in:娯楽区画
「そ。 来る場所間違えたかも
もうちょっとお上品なところの方が
退屈だけどまだ散歩向きね」
特別機嫌が悪いわけではないのだが、人を突き放すような態度に見えるのは元々の気質故か。
わざとらしく肩をすくめてみせてから、あなたにまた視線を向ける。
「で、わざわざ呼び止めたご用件はなぁに?」
in:娯楽区画
「……あたしのこと?」
呼び止められた女はそちらへ振り返り、視界に歩み寄る貴方の姿を認める。
怜悧な目つきに警戒を滲ませる女は、近寄ればその小柄な体格もあって存外幼く見えるかもしれない。
「言っておくけど、あたしは花売りとかじゃないわよ」
釘を刺す言葉から、何度かそうやって声をかけられたのだろうとわかるだろう。
in:娯楽区画
「ううん……どれもこれも似たようなお店ばかりね」
エデンボードのような整然とした街並みと雰囲気は好きではないから降りてきたものの、
周りを見ても提供されるものはさして変わり映えしない店ばかり。
アンダーボードのショップでも見る方がいくらか楽しいかもしれない。
それでもこんな所でも人は来るわけなので、街並みを眺めて様子を観察することにした。
たまに客引きかと勘違いされて声をかけられては、冷たくあしらいつつ。
in:娯楽区画
「……ここは活気があるようね」
自分を楽しませてくれるものを求めて街を歩く1人の女。
まだエデンへ来てまもない彼女はどうやら迷っているのだが、
それで慌てるような性格でもないし。
だが、流石に似たような景色の中をぐるぐる回っているとこに気づいたあたりで、
さてどうしようかと足を止めた。
in:娯楽区画
「ん〜……そろそろ行こうかしら」
夜の方が彼女にとっては動きやすい時間。
立ち上がって探索へと向かう。
in:就寝施設
「あれだけ働いたんだし、昼寝くらいは許されるわよね」
探索を終えて一休み。
案内されたスペースへ横になって目を閉じる。
in:就寝施設
「塵溜めか。こういうとこの方が案外安全なのかしらね」
良くも悪くも此処にあるのは無価値なものばかり。
人が奪い合うようなものなど滅多にないだろう。
それでも時折ゴミを漁る人はいるから、彼らの邪魔にならぬよう適当なところで腰を下ろした。
ここなら文句を言う人間もいないだろうから。
in:廃棄区画
「露出癖のあるキカイでもいるのかしら……」
深層って怖い。
in:クラアナ付近
「ん……朝からここは人が多いのね」
眠気の残る声でおはよう、と誰にともなく挨拶した。
in:クラアナ付近
パンとスープといった簡素な食事を味わう女。
これすらもキカイから提供される固形栄養食と比べればごちそうだ。
パンを少しずつちぎりながら口に入れ、そしてスプーンでスープを掬って飲む女の所作からは品を感じられるだろう。
食事の最中の喧騒さえ彼女には気晴らしとなるようで、
有り体に言えば彼女は暇を持て余していた。
in:酒場
除染を済ませた服を脱ぎ去り、探索での汗と埃を流す。
暖かい湯に身体を沈めれば自然と息が漏れた。
しかしここは公共の施設。
他の利用者の邪魔にならぬよう程よいところで入浴を済ませたのだった。
in:湯浴み所
「ん……まぁこんなものかな」
無用な戦闘は避け、無事に帰還した少女。
また来た時と同様に大きく伸びをして緊張を解いた。
「お風呂行こ」
in:クラアナ付近
クラアナから出て来る者の姿を目に留め、気を引き締める。
しくじればもっと酷い姿で出てくることになる。
あるいは戻ってこれないか。
気合十分、探索へと向かった。
「……ま、無茶はしないつもりだけどね」
in:クラアナ付近
「さて、と」
クラアナのそばへとたどり着いた少女は大きく伸びをする。
一仕事始める前に肩の力を抜いて、そしてストレッチ。
そこに恐怖はないが、警戒はしっかりと。
in:クラアナ付近
「んー……まあね、人と話すのが楽しいのは同意。
相手にもよるけど」
いけ好かないこの相手を楽しませているのだろうかと思うと癪だ。
「ついでに言っておくと、あたしも人間とはちょっと違う。
姿形はそう変わらないけどね」
さて、見上げている自分と身を屈めてこちらを見下ろしている相手。
立ち話が長くなるのはお互いの首に悪そうだ。
「おかげさまで暇潰しはできたみたい。
そろそろ行くわ」
in:アンダーボード
「欲があるのは悪いことじゃない。
あたしだって望むものはある。
ただそれを簡単に見せないだけよ」
探るような目つきと問いかけには、はぐらかすように。
「あたしを珍しいって言うけど、
そっちも大概そうなんじゃない?
こんな道端で和気藹々と雑談なんかしてるタイプじゃなさそう」
どうにも人を食ったような態度の男。
少女はなおさら不機嫌さを表に出してため息をついた。
貴方の態度はどうやらこの女にとって良い印象を与えるものではないようだ。
in:アンダーボード
夢魔の血を引く強気な少女。
白いものが好き。色んな色に染まるから。
赤いものが好き。いのちを感じられる色だから。
黒いものが好き。何にも染まらない強さを感じるから。
ロール傾向センシティブ。NG特にありません。
無理そうな時は確定などで回避します。
突然のメッセージも大丈夫です、
白は気をつけますが見落としあるかもしれません。
出現時間は不定期。