CuraanaNow
み
in:生存価値向上委員会
「……えっ?」
長らく焦がれて、
複製体でも、どうかと願って、
それでも叶わなかったひとの声が、聞こえた気がした。
声も、姿も、感じたとしたらまぼろし、
あるいは……ただ何かに縋っているだけで、
そうだとしても、今『あなたに会えた』のは、
ワスレスにとってはきっと救いになっただろう。
やがて、このどん底を出ていく少女。
『あなた』のことも、抱えて生きていく。
家族とともに過ごしていくのは、当然のことだから。
in:ブラックボード
「ザルタオ」
幾度となく語りかけてきた、
彼の墓標。
「私……ほら、今、足が」
少女の右足は欠損している。
ナノマシンの効力と、得物を杖にすることで
ある程度は日常生活を送れている。
……そもそも、今は探索もしていないし。
「……いずれ、一緒に家に住もうね。
近々、そうするからさ。
そうしたら、ミロストくんも、
探索なんてしなくても、生きていけるから」
幸いにも十分シザイは溜め込むことができた。
一流の潜航者ではなくとも、
価値を示すことができる程度には、
才はあったのかもしれない。
in:ブラックボード
お大事に、と言われれば、
何度もぺこぺこして、
ショップに歩いていく。
しばらく治療を受けて、そこからは、
色々考えるのだろう。
in:クラアナ付近
「ああ……どうも」
ぺこ、と力なくお辞儀をした。
「治療受けるだけだし、多分大丈夫です。
したら……まあ、家族に報告しないと……」
社交辞令を馬鹿正直に受け取っていた。
in:クラアナ付近
「……やっちゃった」
まともな人間なら、激痛でまともに歩けないだろうが、
ナノマシンの力でなんとかなっているのが不思議だった。
刀剣を杖代わりにして、
無くした右足のカバーをしながら、上がってくる。
なんてことはない、暗闇の奥底のキカイに挑んで、
一瞬の判断の差で逃げ損ねて、
ただそれだけだ。
「…………シザイ、十分溜まったし。
お家でも買って、二等市民になって、
それで、終わりかな」
in:クラアナ付近
「ふぅ……」
ガラガラと、シザイを引きずって歩く。
二桁階層に潜るようになってから、
収入は格段に増えた。
その割に危険はあまり変わらない。
……どの道、キカイたちに気づかれたら最後の生活だ。
効率がいいほうがいいに決まっていた。
in:クラアナ付近
「ねえ、ザルタオ」
ブラックボードの片隅にある、
墓標のようなもの。
その前でしゃがみ込んで、語りかける。
「私、ザンガイ……あの通せんぼしてる、でっかいキカイ。
あれ、壊せたんだ」
もろに爆発を被った時の痛みは、
まだ身体が覚えている。
「もっと稼げるようになるからさ。
そうしたら……永久生存権……
いや、お家でもいいけど。
それ買ってさ。ザルタオのお墓ももっと立派にしてさ。
……私、頑張るから」
in:ブラックボード
「……うん。
忘れない。忘れないよ。
絶対………」
忘れてなるものか。
複製体、としても、
いつかひょっこり帰ってくるのかもしれないのだから。
in:クラアナ付近
「…………うん。
……まだ、クラアナから帰ってこないけど」
つまりは、『そういうこと』なのだろうが、
この目でそれを見るまでは信じられない、
信じる気はない。
居なくなった、として生活は続けているけど、
成れの果てでも、彼を目撃するまでは、
可能性はゼロではない、と思っている。
たとえありえない可能性だとしても。
in:クラアナ付近
「……」
みんな生身、と言われれば、
少ししょんぼりした。
思い出さずにはいられなかったから。
……もう、泣き崩れるには、時が経ちすぎたけれど。
in:クラアナ付近
なんかすごい祝福の感じがあるな~って感じになった。
「あ、ありがとうございます……」
ぺこぺこしだした。
「アンプルのおかげで重傷というほどでもないので、
暫くはゆっくりしておきます。
あんまり深く潜っても、危ないし」
in:クラアナ付近
「あ、どうも」
ぺこ、と礼をした。
「アンプルだけでなんとかなって、よかった。
治療してもらうと、高いから……」
改造すら施されていない、生身の体。
それでも、ナノマシンのおかげでやっていける。
in:クラアナ付近
「はぁ、はぁ、なんて頑丈な、」
特徴的な『ザンガイ』を持って、
クラアナから上がってくる。
「危なかった、かも」
一度だけ、まともに爆風を受けてしまったが、
身体が千切れるかと思った。
in:クラアナ付近
「ミロストくんがあ?」
信じられない、みたいなトーン。
出会いの演出においては結構脅されていると思うけれど、
そんなことはもう忘れているらしい。
「うーん……何があったの?
………言いたくないなら、大丈夫だけど」
じーっと、あなたの眼を見つめた。
in:ブラックボード
「あれ、ミロストくん」
もともと勉強会には殆ど顔を出していなかった。
そもそも対象外なのだから、
家族の教えっぷりをたまーに見て満足するぐらいのものだ。
「……今日はみんなおやすみ?」
今日も、気まぐれでしかなかった、のだが。
in:ブラックボード
「あれ、ミロストくん」
もともと勉強会には殆ど顔を出していなかった。
そもそも対象外なのだから、
家族の教えっぷりをたまーに見て満足するぐらいのものだ。
「……今日はみんなおやすみ?」
今日も、気まぐれでしかなかった、のだが。
in:ブラックボード
少女は久々の暇時間で本を読んでいる。
in:ブラックボード
「……活気があるのは、悪いことじゃないけど」
壮健である証ではある。
……だが、ブラックボードが賑やかになるということ自体は、
あまり歓迎すべきことでもないだろう。
こんなところに住み着く人間は、少ないほうがいいのだ。
傍らの少年も、そう思っているのだろうな。
in:ブラックボード
「ん、行こっか」
ぎゅ、と手を握る。
ミロストくんが楽しかったらいいな、
またお風呂に来れたらいいな、
本が気に入ってくれていたら嬉しいな、
そんなことを、ぐるぐると考えていた。
in:マーケット
ブラックボード、ランドフィル第S-8区住まいの少女。
奴隷のような服、金属製の首輪、黒髪灰目、未発達の身体。
棲家に身体が不自由で探索の覚束ない母親がいる。
その母親の成果と偽ってシザイを提出することで延命している。
全身生身。
たまたま生き延びてきただけで、住まいの割に危機意識は希薄。
――つまり、二人を養うには、シザイを得る量は足りていないのだ。
なので、時々酒場や娯楽地帯の物陰を漁ったりしている。
母親は、自然のままの身体でいることを望んでいた。
(もちろん、ナノマシンはあるけれど)
20層、クラヤミとの戦いで右足を喪失した。
十分シザイは溜まった、そろそろ、引退時だろうと思う。
[776908609]ザルタオ:暖かさを残していなくなった。埋葬済み。
[653203212]ミオ:大切な人だった。失いたくなかった。帰ってきて。
[501807020]ミロスト:恩人で、家族だ。寂しくないよ。
PLより:
(設定通り)基本なんでもフリー。
もちろん、ログやスクショなども……。
また、あらゆるロールに対して対応しようと試みます。
心配な場合はPL発言でメッセ相談などでよきように。
(あと時間がたった白レスへの反応なども、
メッセのほうがスマートだと思います)
スマートフォンでも白チャットできるようになりましたが、
昼間は相変わらずあらゆるものが置きレスです。
あとこういう注意書きを折りたたみたいんだけどやりかたがわからないです