研究区域でクラアナについての研究をしてたが、ある日を境にエデンボードの居住権を投げ捨て研究職も辞めて探索者に転向した変わり者。
到達階層:100層
■クラアナ調査レポート■
・10層:ザンガイ階層に積層した残骸を纏った文字通りザンガイの塊のようなキカイ、もし積層していた残骸が下層部の高品質な物だったらもっと脅威になっていただろう。
・20層:クラヤミ
視界の悪い文字通り暗闇での戦闘に特化してるであろうキカイ、こちらの光源があってもそれ以上の闇を撒いてくるのは厄介この上ないが、ナノマシンと人間の"六感"があれば意外となんとかなるものだ。
キカイより人間が優れてる部分があるとすればそういう"クオリア"なのかもしれない。
・30層:ジュカイ
今では希少となった自然が広がる階層で遭遇したキカイ。
ある意味自然とキカイの融和というある種の到達点に行き着いたキカイにも見えるが、再生能力を得たキカイの厄介さを改めて体感する事になった。
再生能力を上回る火力で行動停止に追い込んだが…このキカイが外に出れば外の環境も分かるのでは?と考えたが、こいつは毒があるんだったな。
・40層:ハコガタ
旧世界のハコ型の都市の防衛機構にも思えるキカイ。
エデンに近い構造の階層というのもあって調査が捗るが、ある意味自分達の未来の光景なのかもしれないと考えると少々複雑である。
ハコ型のキカイは防御機構と強力な攻撃機構を備えており、防御形態ではこちらの攻撃を自身の攻撃機構へ変換する能力を有しているようで、攻撃機構を展開した時以外は防御に徹する方が良さそうである。
もっとも……攻撃のチャンスが安全とは限らないのが悩ましいところだな。
・50層:ミナゾコ
水が浸水した階層で発見したキカイ。まさか水中仕様のキカイが居た事に驚きを隠せない。
ナノマシンの補助で水中でもある程度の活動は出来るが、このキカイの場合は水中でのみの活動に特化してる分中々の苦戦を強いられた。
水の抵抗による攻撃のしづらさに加えてキカイ自体は泡を防護膜として纏っており、長期戦は中々不利だろう、何せ人間は水中用に作られてない。
一説に因れば昔は"海"というものがあったらしく、それ用のキカイだったのかもしれない。
・60層:シャクネツ
灼熱の階層で遭遇したキカイ、前回の水を持ってこれたらどんなに良かった事か…。
常に炎を纏っており、熱エネルギーを攻撃に転換してくる機構を備えてるらしくこれまで遭遇したキカイ…特にハコガタを上回る火力を有しているのは脅威的である。
ただ廃熱機構に問題があるらしく、過剰な熱上昇による一時的なオーバーヒートの隙を付けば撃破は容易だろう、問題はそれまでに炭にされなければだが。
・70層:ホウラク
所々が崩落した階層に存在するキカイ。
足場の悪い場所での戦闘になるが、このキカイは高度な制動装置を備えてるらしく、こちらよりも安定性が高い。
特にミナゾコなどが有していた衝撃吸収機構も備えており、半端な攻撃をするよりもいっそ足場から叩き落してやった方が活路を見出せるかもしれない。
崩落した先の闇は何処に繋がっているのだろうか?少なくても"下の階層"などという安易な場所では無いような気がする。
・80層:ワイキョク
あらゆる物が歪曲した階層のキカイ。
このキカイも実際に自分が見た姿をしてるのか怪しく、存在感も所々揺らいでいて得体がしれない。
攻撃にも手応えがなく、キカイのくせに不気味な笑みを浮かべてると思えば人の身体を"ズラして"破壊してくる凶悪性も持ち合わせている性質の悪いキカイと言える。
キカイの癖に人間のような悪趣味さと"安易な行動"に対するツケはその身体で払って貰うとする、それがクラアナでの人とキカイの共通ルールだ。
・90層:オセン
これまでの階層よりも更に汚染が進んだ、まるでクラアナの汚染の原因元とも思わせる階層に鎮座していた超大型キカイ。
既に移動するなどの次元の問題ではなく、この階層の一部とかしてるようなこのキカイは汚染を撒き散らしてるのもあって人に対してもキカイに対しても脅威でしかない。
3段階の形態に分れており、自身の損害が増えるほど攻撃的に変化していき、最終的には自爆して汚染を撒き散らすのだが…『人のような顔』は一度見たら忘れられそうにない。
現状ではこのキカイは一度だけ停止した事があるがすぐに再起動したようで、その後で俺も倒したが汚染地帯に変化はなさそうだ。
・100層:---
これはとある探索者から聞いた話だから確証は無い。
だが100層に到達した探索者は少なくても一人居る、リセアという少女から聞いた話だ。
今の所100層で"門番"を見た事は無いらしいが、既に91層目から"普通の世界"では無いらしい。
何がどう普通じゃないかは聞けなかったが、これ以上聞くと委員会にも目を付けられそうなのでやめておいた。
しかし俺からすればそんな場所まで潜れるこの少女の方が既に普通じゃない気がするが……委員会のやつらも公的な記録として100層目までのデータを持ってる以上、この少女がそこまで到達してるのは嘘では無いのだろう。
自ら踏み込んだにしろ、たまたま迷い込んだにしろ、一旦俺の調査と研究の結果はこんなもんだ。
追記:俺もこの階層に足を踏み入れた。
広がる光景は少し前の階層が汚染地帯だったのが嘘みたいな、エデンにも似た街並みだったが…どこか現実味が無い光景が広がっていた。
そしてその先にここまでの情報をくれた少女も居た、彼女は人を待ってるらしい……共に深淵に堕ちてくれる人間を。
俺は断っておいた、向こうもノリ気じゃなかったしな。
以上のデータは委員会にも提出済みであり、記録者はディレス。
これは誰でも閲覧可能データである。
─────────────────────────
※ログ公開に関しては利用規約の範囲内なら自由です※
RPに関しては基本的になんでもやれますが、ダメなものは勝手に回避するのでご自由に。
他にもこういうRPしたい等のご相談があればお気軽にメッセージをどうぞ、大歓迎です。