CuraanaNow
「流石にね。大丈夫とは言えないでしょ?」
「そう、ならそこにしましょう。
人目がない方がいいでしょうから」
事情は全く知らないが。
こんな場所で休んでいるくらいだから、きっとそうだろうと当たりをつけて。
あなたをホテルまでエスコートするだろう。
in:エンドボード
「足元ふらついてる」
やんわり指摘して、差し出された手を取る。
あなたに触れる手は生身のそれだ。
「ホテル使ったことある?
結構くつろげるの」
そのままあなたの手を引いて。何処かへ歩き出す。
親切なような、強引なような。
しかし何かされたとしても、この少女は全身生身だし、腕力ではあなたの方が恐らく勝っているだろう。
in:エンドボード
「……?」
見覚えのある人影が見えたような気がしたが、気のせいだろうか。
そう、あのコートをかけてあげた……蹲っていた人。
in:ブラックボード
「……………」
あなたの様子を眺めて暫く。
「……あんまり大丈夫じゃなさそうよ、あなた。
それとも自覚がないだけ?」
「手。どっちか借りていいかしら。
それとも肩を貸してあげましょうか?」
自分の手を差し出す。
in:エンドボード
「あら、そう? 立てるなら大丈夫かしら。
ふらつくなら、どこかに送っていくけど」
腕にちらりと目をやってから、あなたの顔色を窺う。
in:エンドボード
「……どうかしたの? お兄さん」
ふらふらと散歩をしていたところで、あなたを見つけて声をかけた。
呟きを拾ったか拾っていないか、判断がつかないくらいの距離。
in:エンドボード
「あら、それはそうね」
否定はしなかった。余計なお節介かなと思っていたから。
「……話してもないのに決めつけないでくれる?」
呟きにそう返す頃には、あなたは背を向けているのだろう。
見送って、自分もこの場を離れた。
今度会ったらちゃんと聞いてみようかと思いながら。
次があるかは知れないが。
in:クラアナ内部
「そう、良かった。………」
香水……いや、こんな場所で?
何の香りだろう。と考えながら。
「じゃあ、悩み事かしら。
人とは一緒に居たくない気分?」
放置して良いのか、少し迷った。
此処は危ないとは思ったし……。けれど、なかなか場所がないから此処にいるのかもしれないし、と。
あなたが人と話したくないのならそっと立ち去るだろう。
そうではないなら、少しこの場に留まろうとする。
in:クラアナ内部
「……どこかケガしたの?」
生きるためのいつもの周回。段々と慣れてきた。
その途中、あなたを見かけて、声をかけた。
どうしたんだろうと思って。
なんだか甘い香りがするな、と首を横に傾げながら。
「じっとしてると、危ないかもしれないわよ。
余計な世話だったらごめんなさいね」
in:クラアナ内部
「……♪」
うろうろと歩いて、気になるものがあれば拾い上げるということを繰り返している。
in:廃棄区画
「うん、そういう。個室って結構安心するわ。
……シザイはかかるけど」
ちょっと余裕が出てきたので利用するようになったらしい。
強さとしてはそんなレベルなので、油断を誘ってしまうものなのかも……。
「あら、なるほどね。
そういう利用なら確かにぴったり。たまには離れるのも大事だもの」
使えば使うほど倍率は上がっていっちゃうので、そういうのも大事かもしれない、と思ったようだ。
「ね。えぇ、いってらっしゃい。
あたしもちょっとふらついてくるわ」
軽く手を振って、お別れするだろう。
in:反キ組織
「あ、いいの? うーん、お兄さんがいいならいいかな? と思ったけど、あたしの方は絡まれるとあんまり抵抗出来る気がしないから、そうね。お願いしちゃおうかしら……」
ちょっと考えてそう結論付けた。
適当なところへ歩いていくだろう。
「思想を悪いものとは言わないけど、フラットに物事を見るならあんまり必要ないものだからね」
「あたしは何処にも所属はしないし、帰属するつもりもないし……」
普通に過ごせばいいわね、と頷く。
in:クラアナ付近
「気が抜けるのはホテルの中くらいね」
くすくすとわらう。
どこもキカイ様の目があるものだし、ないところは治安が悪いだろうしで。
油断してもらえてるのは嬉しい事のような、気を付けてほしいと思うところのような、さてはて。
「そうね!!」
全力の同意。これが深淵を覗くという行為かも。
「あら、お強い。心強いものだわ!」
生身な上に無理せずをモットーにしているので、こちらは10層までをうろうろしているくらいだ。
「嫌いな人はここまで来ないでしょうしねぇ」
in:反キ組織
「えぇ、そうよ。
あら、別のものがお好み?
聞きたいところだけど、場所を変えた方がいいかしら」
此処は人も多いし、キカイに聞き咎められても面倒だ。
適当な人目の無さそうなところを見て、あちらで話す? と首を傾げるだろう。
「今までを踏まえるとね。
思想の方は実はあんまり知らないの。運良く避けちゃったのかも」
in:クラアナ付近
「平和な世界じゃないもの、仕方ないわ」
たまにつけ込む側に回るのでなんともなものである。
いや、現状あなたにつけ込むつもりはないのだが……。
「確かにそういう怖さはあるかも……。
………。…………」
……他人を傷つけるほど怒ったりするのだろうか、あの二人。し、しなさそう……。しなさそうなのもこわいな……。となったので思考を横に置いた。
「デリカシーは大事だけど、人同士だもの。ぶつかる時は仕方がないわ。
ふふ、この腕なら上手につまみ出せそうね」
暴力には暴力で勝つのが一番手っ取り早い。その通りである。
「場所が場所だものね。ふるいにかけるって意味ならぴったりだとは思うわよ?」
in:反キ組織
「なるほどねぇ……」
此処でもか、と周囲をちらりと見る。
「それは確かに警戒して然るべきものだわ。
ありがとう」
あなたを引き留めることはしないだろう。
そっと見送る。
「……仲間は、いないのよ。
ごめんね、オリアさん」
いないし、作るつもりもない。
自分の仲間は、育ててくれた娼婦たち。
そして彼女たちからは引き離されて、此処に居るのだから。
あなたが去った後、ぽつりとそう呟いて。
少女もまた立ち去るだろう。
in:アンダーボード
「この世界に来てから3回くらい言われた気がするわ、それ」
実際物好きと呼ばれるようなことはしているし、その自覚もあるので甘んじる。
「あら、嬉しい! ありがとう!
えぇ、好奇心よ。相手をどんな人か気になったら、とりあえず話して中身を分析するものでしょう?」
「あの辺りが物騒なのはわかってるんだけど、ついね。
面白い人がよくいるから」
踏み入っているのも好奇心らしい。好奇心旺盛。
in:クラアナ付近
「葉巻、そんな感じなのね。
なんだかえらい人が吸ってるようなイメージだったけど、結構良さそう……」
趣味が合うのはいいことだ。
距離が縮まってくれるのなら、お話も楽しいし嬉しいことだろう。
「えっ。こっちまで狙って来るのね。
厄介なものを混ぜちゃって……女の子にひどいことしないでほしいわ。男だからってやっていいわけでもないけど」
少女、と聞けば少し表情に苦みが混ざる。
「……ありがとう。気をつけるとするわ。
殺されたくはないし、殺させたくもないもの」
in:アンダーボード
「弱みを見せたらつけ込まれるものねぇ」
世知辛い世の中なのである。
階層によっては尚更だ。
「普通に話す分には平気よ、平気。
加害されても気にしなさそうなだけで、加害してくる人たちじゃないから」
宇宙の闇の方の人があなたがまさかと思っている人とは……そう、少女も思わないのである。
「あら、素敵ね! 楽しそう。
思う存分可愛がれそうだわ。いじめない人がいないか少し心配になっちゃうけど」
この世界、基本的に治安が悪いので……。
in:反キ組織
「あはは! 見目は十二分によろしいと思うけどね」
ころころとわらう。
言外にそういうお誘いじゃないことを示しながら。
「まぁそうよね。端的に言うと、"あなたがしてる事"と、"あなたがどんな人物なのか"に興味があって、知りたいからよ。
でも無理強いしたい事じゃないの」
「あくまであたしの個人的な興味だし……。
そうね、お兄さんをあっちで見かけたから、って言えばわかる?」
エンドボードの方をちらりと見る。
in:クラアナ付近
連れて来られて、いつの間にか此処に居た。
何のために居るのかはわからない。
今は、目的もなく彷徨っている。
死にたくはないから、日銭くらいは稼いでいるくらいだ。
小柄な少女。痩せていて肉はあまりない。
まだ身体は生身だ。
首からシンボルマークのようなものを下げている。
力は弱いが基本的には気が強い。
加害されればしっかり反撃をしようとするだろう。
<追記>
男の形をしているものには容赦がない。
女の形をしているものにはやさしくする。
この少女は娼婦たちに育てられた。
シロンという神様を信仰している。同時に神様というものは自分や他人を助けてくれないと知っている。
かつて、向日葵の花のような人の傍に居た。
そして、今はもう居ない。この世界に来る前に居なくなってしまった。
Trash、つまりはゴミ。
花売りをする場で花を売らない女。誰も少女を買わなかった。
だからTrashと称されていた。今でも売るつもりもなければ、買う人もいない。
上半身に着ている服は脱ごうとしない。
<PL傾向>
大体のものはフリーです。不都合があれば逃走します。
UIに不慣れです。見逃すことがあるかも……見逃したらすみません……!
長くお話しするならメッセージの方が安心かもしれません。
何かありましたらメッセージからご連絡をお願いいたします。
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・前キャラクター
<エルゥ>
歩いてきた。延々と。
目的地なんてないとしても。
ただ、歩いてきた。
彼とも彼女ともつかぬ人形のような生き物は、
自分が何番目なのかを知りたがっている。
――何番目かはわからないまま。
けれど、目的地には辿り着いた。[/size]