CuraanaNow
「……そっか」
その場にしゃがみ込んでは、からり、と積み重なったガラクタを覗き込み、仔細を認めればぽつと小さな声が落ちる。
「もうどこにも行く場所がないんだね」
キカイにとってそれ、と判断されるものを指先でつついて、小さく溜息を吐く。
「……」
そうして、暫くの後、掌に収まる程度のガラクタを一つ、拾い上げては立ち上がり、穴の方へと向かい歩き出していく。
in:廃棄区画
味もそっけもない栄養だけを摂るのが目的と言わんばかりの食事をとって後、ゆっくりと歩いてくる。
「廃棄区画…リサイクルが色んな意味で徹底してるのに、リサイクル出来ないって…」
どういう事なんだろう、と。
廃棄された山を見やって近づいていく。
in:廃棄区画
「お弁当(固形食)持った、……よし!」
ふんす、と気合を入れて指折り数えてチェック。
「いのちだいじに。すぐに戻ってキレイキレイ、っと」
確認を終えると、てくてくと穴へと潜っていった。
in:クラアナ付近
「……あんなに苦労した敵が一撃…」
同行者のおかげで無傷で穴より帰還し、てくてくと賑わいのある通りへと歩いてくる。
「強いっていいなぁ…――、と、わ。ごめんなさい」
ボンヤリ歩いていると足元に唐突に人が転がってきて、慌てて止まった。
in:メインボード
どこかの世界のごくごく普通の学生として生活していたティーンエイジャー。
車にひかれてもうダメだと思ったら、目が覚めたらこの世界にいた。
サバイバル生活なんてゲームの中でしか知らず、最初は戸惑うものの、徐々に状況を理解するにつれて、
この世界で探索者として生き抜こうと決めた。
いつか、元の世界に帰るために。
PC画像はPicrewの「こあくまめーかー」で作成しました。
探索スタンス:いのちだいじに。危なくなったら撤退も視野に。
おそろしくひよわ。