CuraanaNow
「えっと……まず、怪我を治してもらって、
義体用のエネルギーも入れてもらわなきゃ。
除染もしないとだよね。
一日サボっちゃったから私の存在価値証明も考えないと」
笑いながら、よいしょ。とシザイを担ぎ直す。
傷だらけの体、白い服に血をつけたまま、その足取りは軽かった。
なんて体が軽いんだろう。
お腹に物が入っていないだけだというのに、そこには鉛の鎖、ないしは蛇がもういなくなった後のようだった。
in:マーケット
「あはは! あはは! あはははは!」
クラアナからシザイを抱えて出てきた少女が笑っている。
シザイを地に放り出すとその上に座って他の誰にも取られないように。
「すごいすごい!
あの、おばあちゃんみたいなの!
他のキカイと全然違う。人間みたい。切った感触がそっくり〜〜〜〜」
in:マーケット
「ありがとうございます」
ショップ店員にペコリと頭を下げる。
服の洗濯までしてもらった。
そして――お腹を撫でる。ぺたんこのおなか。
もう減ることのないお腹。
異形生体義体。
内臓があらかたイかれた彼女のために用意されたものだ。
元の人間の体ではない。
彼女は笑ってその場を後にした。
in:マーケット
「う……」
目を覚ます。気を失っていたらしい。
お腹の血は止まっているように感じる。服がカピカピになっていた。
in:desuana
「うう……」
お腹を抑えている。
空色のワンピースに血が滲んでいる。腹部を負傷しているのだ。
除染、と聞こえた。そこまで行けそうもない。
in:クラアナ付近
>>Ivy
「あっち?」
ぎこちなくなった笑みを浮かべて、少し考えていた。
示された方角を見ていたが、「ありがとう。うん、行ってくるね」とそちらに歩いて行った。
手を振った。
in:メインボード
>>Ivy
本当は難しい、と言われると、わけ知り顔で頷いた。
「うんうん。仕組みって、いっぱいあるもんね。
……かわいくなったからって、力持ちなのは変わってないよね? あいびー」
「わたし、あ……ええと、こよみっていうの。
お金だったら、お財布に入るくらいにしてくれたらいいのにね〜」
歩く途中、ぐう。と音がした。
こよみのお腹の音だった。
in:メインボード
>>Ivy
「あ、ええとね。荷物は重そうだけど、お財布なんだったら、手伝おうかって言ったら盗む人かと思われるかなって……」
ぽそぽそと説明していたが、目の前の人形の姿が変わると目を輝かせた。
「わぁ! すごーい! 遊園地のこみたい!
変身? とはちがうのかな?」
in:メインボード
>>人形
「ふぅん」
元の場所に戻る、と言うのには気のなさそうな返事をする。
「このおっきいのが、シザイ……で、お金の代わり、ですか?
じゃあ、運ぶの手伝いましょうかって言うのは……ここではやめておいた方が良さそう?」
買い物の話の方がずっと食いつきが良いようだった。明るい顔でお店があるんだね。とか、何を買うの、とか子供っぽい表情を浮かべている。
in:メインボード
>>人形
「え? えっと……喋れるんだ……
あ、そうじゃなくて、大きな荷物持ってどこか行こうとしてるみたいだったから。どこにいくんですか?」
少し歩調を上げて、隣に並んだ。自分は昨日来たばかりで地理に明るくないのだと言う。
in:メインボード
>>人形
「……」
(どこにいくんだろう。大荷物、大変そうだなぁ)
斜め後ろにくっついて歩きだした。
in:メインボード
「ふぅ。このあたりならゆっくりできるでしょうか?」
木の箱の上に座る。
in:メインボード
「ふふ。わんこさん
こんばんわんこー」
in:クラアナ付近
「わ、いっぱい人がいる。
こんばんはー」
in:クラアナ付近
普通の中学生。
普通でないことと言ったら、一昨日祖母と母を殺害したことだけだ。
父は大きくて硬くて殺せなかった。
着の身着のまま逃げてきて、そうやってやってきたのがここと言うわけだった。
「早くばんごはんを食べなさいって言われて、それで、えへへ。カッとなっちゃって」
------------
日記。
■お腹を怪我した。ありったけのシザイで義体に変えてもらう。
■すごい。この義体をつけてから、お腹がすかない。(栄養は別にいるけど)やったー!
■ヒトモドキはキカイより柔らかくて、私の力でも簡単に切れる。
------------
のんびり置きレス。ログまとめられ、公開フリー。
FA書かれるの苦手です。