CuraanaNow
「…………なんか、なんだ。
こういうとなんだけど思ったより一途というか、ロマンチスト?なとこあんだな。
うん。分かったよ」
ある種の生真面目さがあると彼女には感じていたが、これもそういった気質によるものか。
本人は自覚は無いかもしれないが、その考え方もこの街では美徳と言えるように思えた。
「吾輩は最初から大人じゃい。
でもまあありがと。またな、たまには仕事サボれよ」
緩く手を挙げて見送る。
しばらくした後、荷物を抱えてマーケットを出て行くだろう。
in:マーケット
「キミ普段はめっちゃ喋るのに時々突然無口になるよね……
照れか?照れなのか??」
すかさずふざける辺りがこの男のこの男たる所以だった。
とはいえこんな言い草をするのは気を許した相手だけだが。
「あ~アルコール駄目なんね、覚えとく。
ヘルック君もクルクマ様も酒大丈夫だからな…
別に強制させるつもりは無いから。
ご飯食べる時は酒だろ!みたいなハラスメントはしないよ。
安心して欲しい」
飲まなくても酒の席は酒の席なので付き合わないかもしれないが。ああいう場の雰囲気苦手そうだし、とは思いつつもこのように言った。
皆で行く可能性は割とありそうだからだ。
ちなみにヘルック君は言うほど酒大丈夫ではない。
→
in:マーケット
「リアクションしにくいわ~そのボケ。
吾輩硬派一本気なキャラで通ってっから……
まあ、元からごちゃごちゃ口出す気はないけどさ。
無理はするなよ、とだけ言っとく。キミは吾輩にとっても友人だからな」
前半適当なことを宣っているが、後半は本音だ。
「いや。吾輩かわいいところだらけらしいよ、
そんなつもりは無いんだけども。
ちゃんとね、二人ならそういうの出してはいるんだけど……
まあ人前だとちょっと照れが勝つんだよな多分。
って何コレ。酒飲みながら話すようなヤツじゃね?」
ちょっと辺りをキョロキョロする。
別に立ち聞きを心配されるような内容でもないが。
「まあ……そうっちゃそうかな」
彼女も目の前のこの女性も信頼しているのだ。
だがそっち方面に疎く、よく分からんので不安になる……
という感覚が強いのであった。
「変なこと言ったな、すまん。
精進します」
in:マーケット
「止まると死ぬっつう魚みたいだな…こう言っちゃなんだが、
今の自分を維持するために敢えて不遇な環境に身を置いてるようにも感じられるぞ」
そして走れなくなった時、存在意義を失うと恐れているのだろうか。
キカイからの押し着せの存在価値ではなく、己自身が見出す意義を。
だとすればあまり強引に誘うのも悪い。何より同じ探索者として失礼だ。
「師匠が言ってたよ。力で上回れれば、どんな愚図でも正しくなれるから
このセカイは哀れで好きだよってさ。
剣を握ると決めた時から、その危うさだけはずっと忘れてない。
……まあ夫婦円満の秘訣は男が折れてやることらしいし〜」
冗談めかしているが、確かにそれは美徳とも呼べるような
ポリシーかもしれない。
「……彼女がたまに照れたりドギマギしたりしてない?
仲良くしてくれとは言ったけどさ…
いや別に妬いてる訳じゃないよ?うん」
ちょっと妬いてるらしい。
in:マーケット
「ちゃんとあったわじゃねーよ、明らかにレアめな雰囲気の言動じゃん…」
男もそこまで頻繁に見かけた訳ではないが、どうにも客や周囲から当たられているケースが多く見受けられた。
見ていない場所ではもっと酷いかもしれない。
「キミはアレだよな、真面目というかそれ通り越して意固地だよな。
まあキミの仕事とか事情に口出しする気までは無いが……
いや吾輩は敢えて尻に敷かれてるんだよ。こういう力関係なんてのは、それくらいが丁度良いんだ」
ごほんと咳払い。
「いや…何というか。
チョウさんのクルクマ様に対する言動がほら…思ったよりねっとりしててびっくりしてるというかさ…」
言葉を選んでるようであまりオブラートに包めていない。
in:マーケット
「今までの自分を振り返ってみなよキミ。
見かけると大体良くない目にあってんだもんよ…
あとそろそろ剣士って呼ぶの止めてくんない?
この街幾らでもおるっしょ剣士なんて」
一回荷物を地面に置いた。
積まれた箱の上に肘をついて対話モードだ。
「……買うものを出かける前に決めてないと買い物出かけられないタイプ?
どっちかつとそういうの男のが当てはまりそうだけどなそういうの…」
「別に良いんだよ理由なんてどうでも。
気分でやって良いんだよ。来たい時に来れば」
「住んだって良い…と言いたいが……」
どうにもこの女性はクルクマ様への押しが強い気がする。
いや仲良くして欲しいとは言ったが、どうも何か雰囲気違うような。
in:マーケット
「やれやれ、そういうカラクリか。
ま〜吾輩は? ナノマシン抜きでもワンチャンあると思いますけど?
でもそうかあ、まあ確かに何かコトが起きたら
一方的に非難されそうな雰囲気あるな、キミ」
この女性は特殊な事情があるにせよ、優秀なはずの深層探索者ほど
キカイからの抑圧が激しいのも困った話だ。
出る杭はなんとやら、生存価値を示しすぎるのも考え物か。
「そらいつでもっつってんだからいつでもよ。
こっちも探索稼業してるし家空ける時もあるにはあるけど。
吾輩も稽古したりイチャついたりあるし」
in:マーケット
「たまにはノしちゃったりしても良いんじゃないの~?
そんじょそこらの奴には負けないでしょアナタ。
まさかお客様は神様信仰してるわけでもないでしょ?」
探索者として指折りの実力であることは間違いない。
それがこうもナメられているのは、同業としても些か不服ではあった。
「言っとくけど別にチョウさんが悪いってんじゃないからね。
むしろせっかくの家なんだから誰か来てもらった方が
吾輩も嬉しいんよ」
男本人はあまりそういう付き合いも無いため
まだ誰も呼べていないのだ。
in:マーケット
「客を選べるほどの上等な仕事はまず無いからなあ…
何ていうかキミ、なんかそういうののアレが悪いよな。
巡り合わせが」
そういう星の下とでも言いたくなる何かがある。
護衛業を薦めたところで同様なのだろう。
「そういう訳じゃないけど、何だかんだお客さん込みだと
皆遠慮して適当なとこで寝ちゃうからさ。
布団だのベッドだのに困らんように買い足しておこうと思って」
in:マーケット
「おやチョウさんじゃないの。
調子どうよ。多少はマシな仕事やってんの?」
荷物の隙間から顔を覗かせる。
抱え込んだ数点の箱は何かの寝具類らしいことが箱の表記で分かるかもしれない。
「吾輩はお察しの通り買い物よ。
いや家のベッド増やそうかと思ってさ」
in:マーケット
色々荷物を抱えた男がえっちらおっちらマーケットを出ようとしている。
なかなか買い込んだらしい。
「今度はさすがに配達サービス利用しようかな…
あるのか知らないけど」
in:マーケット
ゾッカッゾッカッ。
同行者の男だ。
in:クラアナ付近
「ふうむ…」
義体パーツの区画を眺めている。
in:マーケット
「ちーす、皆さんお疲れ様です」
「吾輩は今からいってきまーす」
通りから歩いてきた男がアナへと向かっていく。
一人ではないようだ。
in:クラアナ付近
「一発芸程度の技だからあまり戦いでの役には立たないけど。
ちょっとした空気玉程度なら作れる」
活用の機会はまず無いが、
この技の副産物のようなものであった。
「無理はしないよ、義体の不調にも繋がるから。
必要以上に調整に通ってショップに目つけられんのも嫌でしょ。
吾輩の師匠はね~…割と死ぬか生きるかみたいなもんを
平然とやってくるから。
ま、吾輩が才能無かったからってのもあるだろうけど」
ちらりと遠くの案山子を一瞥して、
また視線を戻す。
『飛ばす』ことは出来たように思う。
あとは密度と硬度か。
「そんじゃま、帰りましょう」
背中を軽く叩いて帰還を促す。
後には、静かな訓練場もどきの瓦礫の山だけが残っただろう。
in:廃棄区画
「今日はこの辺にしとこう。
集中できなくなるとあんまり特訓する意味が無い」
あんまり根性押ししない師匠だ。
in:廃棄区画
「空気の玉投げた。
上手く当てたらしいな」
微かな気配を感じて、傍らに視線を向ける。
見たところで何か分かるものでもないが。
「でも、別に威力があるものでもないけど…
触れたことで、何か繋がったか?大丈夫?」
レーンを歩いて戻る。
「認識の取っ掛かりでも掴めたなら、最初の特訓にしちゃ相当上出来だ。
今の感覚を忘れずに、イメージして反復するんだ。
後はもうそれしかない」
ヒトが立ち上がり、歩くことを覚えていくように。
それが出来ることが当然になる。
いずれは出来なかった頃を思い出せなくなる。
→
in:廃棄区画
「この辺で良い?
行くぞー〜…それっ」
軽く手を振りかぶり…ボールを投げる。
無論、その手には何も無い。
しかし、男のイメージにより生成されたちょっとした空気の塊が飛んでいった。
威力は無い。当たったところでゴム球以下の衝撃だ。
「行ったぞ〜」
in:廃棄区画
「無茶は承知で言うさ。
これは出来ると思うから出来る技だ。
出来ないと思ってたらいつまでも出来ない」
離れた場所を斬ることなど出来ない。
斬撃を飛ばすことなど出来ない。
そういった意識が僅かでもあれば、イメージが阻害されてしまう。
屁理屈のような論理だが、元より普通の法則ではないのだから仕方ない。
ひたすら剣を振る少年を、男はただ黙して見ている。
自分はこの技を教わった時どんな風に習得していただろう。この辺りの記憶が曖昧になっているので、恐らく相当ロクでもない内容だったはずだ。
水中か地中に埋められたんだったか……
そうして、それなりの時間が経った頃。
「ん。……ボール遊び?良いよ」
ボールを打ち返すイメージだろうか。
提案には頷いて、レーンの向こうへと向かう。
→
in:廃棄区画
「良いぞ」
振り抜いた状態で佇む少年に頷きかけた。
見る限りでは全く何も放出していない。
まあ、言って聞かせて初手で出来るようなら稀代の天才だ。
「今、キミはどんなイメージで剣を振ったかな。
ヒトによってしっくり来るものが違うらしい。
刃を長くして斬るとか、衝撃波を飛ばすとか、空気を斬り裂くとか……
むしろ剣という媒体を用いない方が得意なヒトもいるとか。
いずれにしても、今はまだ出来なくて当たり前だ。だが」
「出来て当然、と思えるようにならないとこれは使えん」
男は近くの瓦礫に腰掛けた。
腕組みして、少年を見守る心積もりらしい。
その付近には黒ずんだ血痕も残っていたが、全く意に介さない。
「世の中には超常を使わずとも、技量だけで斬撃を飛ばす者もいると
師匠は言ってたけどね。
まあそれができる者はどう考えても既に達人だから、
空当てやった方がずっと早いよ多分」
in:廃棄区画
腰に細剣、背中に大剣を背負った奇妙な出で立ちの男。エデン出身の孤児。
探索者が生業ではあるが、どちらかといえば護衛としての仕事が多いようだ。
背中の大剣は本人曰くお飾りで、普段は自分の意志で抜くことができないと言う。
現在の個体は三人目。内臓と骨格、筋肉の一部を義体化している。
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ログフリー。
illust:ねこ様