CuraanaNow
ニンゲンは、走馬灯という便利な機能がついているらしい。
もう少しニンゲンであれば、僕も見たのだろうか。
どうせ『自分』は終わるのだと、終わりの前の一興を求めた。
記憶のメモリを読み込むと濁流のように情報が流れ込む。
頭がおかしくなりそうだ。
初めて約束を守った。
その日一日死なないように過ごしていた。
忘れないよう、記録を読み返していた。
少女の『家』を見たことを思い出した。
仕事だったから、危険な目に遭わないよう家まで送った。
でも、その『家』も、彼女を守れる安全な場所ではない。
あの行動に意味はあったのか?
特徴的な耳の君に、僕のことを話した。
話して何になった? 僕と違って彼は忘れない。
忘れないことが、どれほど面倒で苦痛で気分を害するか、僕が一番知っている。
初めて、他者と共に探索をしたことを思い出した。
不快なヤツだった。桜という、花の名を思い出した。
ああ、こんなもの、見ないほうがよかった。
「さっさと殺れよ」
汚染されたキカイに向けて悪態を吐いたのが、最後の記録だった。
in:クラアナ内部
ニンゲンは、走馬灯という便利な機能がついているらしい。
もう少しニンゲンであれば、僕も見たのだろうか。
どうせ『自分』は終わるのだと、終わりの前の一興を求めた。
記憶のメモリを読み込むと濁流のように情報が流れ込む。
頭がおかしくなりそうだ。
初めて約束を守った。
その日一日死なないように過ごしていた。
忘れないよう、記録を読み返していた。
少女の『家』を見たことを思い出した。
仕事だったから、危険な目に遭わないよう家まで送った。
でも、その『家』も、彼女を守れる安全な場所ではない。
あの行動に意味はあったのか?
特徴的な耳の君に、僕のことを話した。
話して何になった? 僕と違って彼は忘れない。
忘れないことが、どれほど面倒で苦痛で気分を害するか、僕が一番知っている。
初めて、他者と共に探索をしたことを思い出した。
不快なヤツだった。桜という、花の名を思い出した。
「……」
ああ、こんなこと、しなければよかったな。
[size:s「さっさと殺れよ」[/size]
汚染されたキカイに向けて悪態を吐いたのが、最後の記録だった。
in:クラアナ内部
いつも通りの、ひとりの探索。
ここ数日幸運が続き、死のルーレットは生に当たり続けていた。
だから、調子に乗ったのかもしれない。
遭遇した敵は珍しく、いつもよりも少し、手強いと思った。
早い内にそれに気づいて退いていれば間に合った。
死が、当たり前なものだから、
生存本能も削ぎ落ちていたのだろうか。
キカイの一部が足を貫いて、立てなくなった。
「は? ……は、はは……はあ……」
血は吐かない。天使に通う血などあるものだろうか。
足場の不安定なハコに、肩が着いた。
不気味なトゲに覆われたキカイが迫る。
不味い、これは逃げられないな。
離れた位置に、白い肌の片足が転がっているのだから。
「あー……痛……」
in:クラアナ内部
いつも通り、探索の日。
死のルーレットも調子が運良く生に当たり続けていた。
だから、調子に乗ったのかもしれない。
遭遇した敵は珍しく、いつもよりも少し、手強いと思った。
早い内にそれに気づいて退いていれば間に合った。
死が、当たり前なものだから、
生存本能も削ぎ落ちていたのだろうか。
キカイの一部が足を貫いて、立てなくなった。
「は? ……は、はは……はあ……」
血は吐かない。天使に通う血などあるものだろうか。
足場の不安定なハコに、肩が着いた。
不気味なトゲに覆われたキカイが迫る。
不味い、これは逃げられないな。
離れた位置に、白い肌の片足が転がっているのだから。
「あー……痛……」
in:クラアナ内部
「アレを監視するの、イヤだなぁ……」
大した騒ぎにもならずに済んだ様子にホッとする。
容疑者とは、誰だろうか。
また何か、騒ぎでもあったのだろうか。
後で本部に戻って報告書を漁る必要がある。
隊員達にご苦労さま、と心の中で呟きつつ
店に並ぶ本を見つめた。
珍しい、紙の本だ。
in:アンダーボード
「コワ~……」
これは無関係を装いたい生存価値向上委員会メンバー。
in:アンダーボード
「コワ~……」
これは無関係を装いたい生存勝ち向上委員会メンバー。
in:アンダーボード
「……」
頭を抑え、気分が悪そうにしてから
周囲の賑わいから外れるように帽子を深くかぶり直した。
in:クラアナ付近
「は? なんですか?
何か用が。委員会案件でしたら歓迎ですよ。
今ちょうど弾丸が余ってるんです」
*機嫌が悪い*
in:クラアナ付近
「チッ……」
舌打ちしながらアナから出てきた。
見て分かる程度に機嫌が悪い。
in:クラアナ付近
「いやあ……楽だったな……」
本当に何もしなかった。
デカくてゴツい銃をしまいながら服をはらう。
大した汚れもついていない。
in:クラアナ付近
「僕がミスしたのではありません。
……修理に出たほうがいいんじゃないですか」
キカイ様に物理的に当たるわけにもいかず
遠回しにヒトのせいにしている。
「……その手順で、合ってるはずなんですけどね」
もう一度、申請を行った。
in:クラアナ付近
「僕も、いつもは感覚です。
ひとりの気楽さって、こういう些細な部分に
現れるんですよね、って
うげっ……」
相手の情報を見て嫌そうな顔をした。
in:クラアナ付近
「また、探索が趣味の変人が……?」
口調や身なりが場と一致しない人物がちらほら見える。
仮にエデンボードの関係者だった場合、と考えると
頭が痛くなった。
in:クラアナ付近
「ええ~? 説明書置いといたほうがいいかな……。
説明書読むタイプですか?
……委員会が探索者の申請担当キカイに
口出しできるんだろうか……」
「ふむ……。
一度、おじさんが申請をしてみてください。
口頭で説明し辛い……上に、
僕も試したことがないので」
in:クラアナ付近
「……僕と同じミスをしていますね。
対象者を選んだ後、進行層を共に申請しないと
エラーを吐く、はずです。
受付のキカイの性質だったかと」
in:クラアナ付近
「いや~、助かります。
じゃあ全部おまかせしますね」
楽が出来ると見るや否や、調子の良い様子で笑った。
探索で汚染が滲む程度であれば、慣れたものだ。
「はは……僕はひとつでも取れたら死にます。
羨ましいですねぇ。
お言葉に甘えてジュカイも任せちゃおうかな~」
他愛無い話をしながら、昨日のように先導を取り
クラアナの入口前まで歩いていくだろう。
in:アンダーボード
「……そうですね……。
いつも、僕は単独行動を主に行っていますから
守る、というよりは、全部頼む形になるかと。
もちろん、必要があれば引きずり出してくだされば」
団体行動のだの字も知らない。
見ての通り、仕事ですら単独行動が多いものだから。
「進行範囲は30層。
先日足を踏み入れて思いましたが、
ジュカイと仲良くするには手持ちが不安ですので
……まあ、親睦会ということで。二人だけですけど」
in:アンダーボード
「……お二方のフォローをする気はありませんけど。
『真面目』であるなら尚の事、
関係を囃し立てるのもよろしくはないかと」
「まあ、面倒を見る程度には仲も良い様子に思えますけどね」
in:アンダーボード
「おや、お気遣いを。
てっきり、言葉通り恥ずかしいのかと思いました。
問題ありませんよ。
忙しく……ないわけでは、ありませんが
現在は反キの情報待ち、と言うほうが正しい」
クラアナの調査も、約束に混ぜてしまえばいいし、と
不真面目な顔をした。
「いやあ、残念な結果にならなくて良かったです。
とはいえ、繰り返しリセットをしている身。
あまり強くはありませんので、その辺りはご了承くださいね」
in:アンダーボード
クラアナに向かった探索者は、身重であった。
クラアナで生まれた赤ん坊は、汚染されていた。
キカイの素晴らしい技術によって、赤ん坊は一命を取り留める。
治療費のため、体のあらゆる部位を売り、母は消えた。
探索者を続けていた父も、アナで死んだ。
一人残された子どもは、今日も『命の恩人』のキカイに尽くす。
その者は、名を、
久貝ロウェルと言う。
キカイのような真っ白い髪に
汚染したキカイのような真っ赤な目。
このセカイで育ち、キカイのために生きる。
エデンの忠実な民であり、いままでも、これからも、そうして生きていく。
生存価値向上委員会に所属しているものの、
争いごとは頼まれない限りは介入しない。
つまるところ、事なかれ主義である。
病によるものと、複製体が不定期に生成されることから、記憶の保持がほぼ不可能。
全身性三稜鏡型硬化病
身体のあらゆる細胞が凝固し、プリズム化して欠落する。
ロウェルが患っている奇病。
そのため頻繁に死を繰り返しており、
複製体も持って生成されるため常に体重が軽い。
生存価値向上委員会の皆様へ
ご無沙汰しております。 持病の検査、クラアナの環境変化の調査と続きまして、長期の休暇を頂いておりました。 不在の折には、ご迷惑、ご不便をお掛けしまして、誠に申し訳ございませんでした。 皆様、キカイ様、ひいてはエデンのより一層の繁栄に役立てるよう、精進してまいります。
――キカイのテンシ |
委員会でのコードネームは『テンシ』もしくは『キカイのテンシ』
持病、もしくはその他の雑用で頻繁に長期の休暇を得ることから、顔を知らぬ者も多い。
ゲームプレイヤー:oldweek
このキャラクターは恋愛・アダルト表現に干渉しません。
(向けられても大丈夫ですが、確実に無下にしてしまいます)R18Gは大丈夫。加害行為も受動能動フリー
(好んで積極的に行うことはありません)もちろんのこと、既に顔見知りでも問題ありません。
ログ公開もご自由に。
返答に平均10分かかりますので、会話の末に時刻が遅くなることがあります。
置きレスしていただいて問題ありませんので、お気兼ねなくおやすみください。
メインキャラクターの『クルクマ』が主に動いています。