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No.425934267
ジェード
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age:23
sex:male
height:173cm
weight:60kg
Favorite:幸福と呼ばれる全て
Hate:貧窮、喪失

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「やあ、君も、ひとり。」
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共に生きる片割れイヴなど無く、生まれてこれまで孤独の蛇は、受け入れてくれるものに固執していた。
そんな執着を捨てきれないで、だから自身を取り戻す為に、自身を売り渡す矛盾にさえ気づけない。
矛盾だらけだ。はなから、全てが。

目の奥に染みついた赤に再び連れられ、それと比べれば随分と小さく見える緑は、此度は自ら足を進めて、薄闇の方へと消えていくのだろう。

in:エンドボード


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腰を絡め取る、長く太い尾。デジャヴ。奪われた思い知った恐怖も当然想起されて、叫び出したくなるのを喉を絞って漸う耐える。

「そしたら、」

声が震える。怖れと嫌悪に顔が歪んで、それでも今度は抵抗は示さなかった。一度、あと一度堪えたら、全てが元に戻る。なんて、夢を見ているから。
運が良ければ・・・・・・そのうち・・・・いつか・・・。かみの目にはさして重要な事でもないのだろうが、未来知るすべのない人の身であっては、その不確定は死刑宣告程に恐ろしかった。だから、いているのだ。

「そしたら、もどしてくれる。」



in:エンドボード


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目を見開いた。息を呑む。そこにあるのは、裏側、つまりもう、だから、もう。

「あっ……あ! 待って、待ってッ、頼むお願い、行かないで、行かないでぇっ!!」

あれほど来るなと叫んでおきながら、それの立ち去る気配を察すれば、それに対する恐れも忘れたかのようにその長い脚に縋りつく、縋りつこうとする。長い髪を振り乱して喚く様は、見る人がいたなら男に手酷く振られて未練を振り撒く女のようなかたちに見えるのかもしれないが、そんなことを顧みている余裕なぞ、まあ、無い訳で。
とはいえ引き留めたところで出来ることはない。思いつかない。言える言葉は無い、出せる条件も、何も。
それでもそうせざるを得なかった。きっと貴方は止まらないし、出された結果は覆らない、頭の何処かで分かっていて。分かっているのに。

「も、もう一回、だけッ、何でもッ、何でもするからっ────」

差し出せる “何でも” の中身など無いくせに、そんな、意味のないこと。

in:エンドボード


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鈍く響く硬質な音。目の前に落とされた金色に、視線が釘付けになる。
あの日はツイて・・・いた。その筈だ。少なくとも、彼からしたら。
けれども今は、果たして。

裏が出ればどうなる、──とは、もう聞けなかった。
拒めば追われ、逃げれば捕らわれ、突きつけた刃物は紙のように丸めて捨てられる。それ・・の前で自身の利損を探り当てようとする、洒落臭い小賢しさの意味の無さなど、もうどうしようもなく、その身に染みて理解りきってしまったから。

目の前に食べ物を投げ落とされた物乞いのように、それだけを凝視して、縋りつくように両手で拾い上げる。彼の興を削げば、二度と機会は無いような気がした。今はそれだけが恐ろしかった。

「ぜ、……絶対だからな。」

念押しの、そんな言葉の頼りなさ。背けるように目を閉じ、手にしたそれを構えて、
──……再び、硬質音。金色が宙に舞う。
手の甲に受け止めたそれの、さて、結果は。


【奇数→表 偶数→裏】

11[2D6]

in:エンドボード


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「あぇ、あ、な、なんで」

傍目には──きっと特に貴方には──心許ない護身の得物、あっさりとゴミ山の一部にされてしまって、突き出す形で差し出したままの、何のよすがも握らない手が宙に残される。放心したように暫くそのままでいたが、触れられればびくりと跳ねて我を取り戻したようだった。次いで投げかけられた “どうして” に、非難か、困惑か、瞳が揺らいで。

「だってこんなの、こんな、……組の奴らにバレたらっ、僕だって何されるか分かんない!
……そ、……それに、──」

手を貴方に取られたまま、何処にも行けずに項垂れた。長い髪が落ちる。身を縮こませ、矢鱈と怯えながらぽつりと零す声は、悪事を白状する子供のようでさえあり。

「こ、これじゃ、女を抱けない。」

被虐には過敏、自身からの加害にはその罪悪を知覚もせず。救えぬ蛇は、恐怖と、貴方が聞き入れてくれるかもしれないという見当違いな期待とで身動き取れずに、首筋触れられ時折小さな悲鳴を漏らした。
生者の熱も、音も、伝わるだろう。生憎とまだ、その愚者は生きている。

in:エンドボード


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「来ないでってば!! 来るな!!」

掌差し出され、生殺与奪思うがままの巨きなそれに例い悪意の在らずとも、人の身には恐るべきものでしかなく。喉を引き攣らせながら拒絶をする。
貴方が何も理解をせずとも。その行為に意味が無くとも。
以前だってさんざやめてくれと響かぬ言葉口にしたくせして、学ばない。
差し出し返す掌の代わりに、無駄な足掻きひとつ、咄嗟に上着から取り出した小さなナイフ突きつけて、それを握り締める手がぶるぶると震えていた。

貴方は意に介さないだろうか。身体に落とされる視線に気づけば、一層竦んで身を縮める。

「な、……なに、何も、何も無いって。何も。──……あ、──なおして。そうだ、おまえ、おまえが。なおしてよ。なおして。身体、……なあ、戻してくれ、元に、お願いだから、…………」

in:エンドボード


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「えあっ!? わっ、うわっ……!」

人の気配が無いのは確認した、はずだった。素っ頓狂に声が裏返る。
振り返りざま、視界の端に忘れる筈もない赤、紅、──そのまま足がもつれて盛大に尻餅をついた。
笑いかける目、四つの。ひ、と喉が鳴り。吸い込んだ空気が上手く肺に落ちない。

「っあ、な、んでおま、え」

立ち上がれないまま、それでも本能が逃避を試みている。後退しようと地を擦る手は、足は、もたつくばかりで貴方との間に距離を作らないが。

「くるなよ」

赦しを請うような。細く、小さく。

「こないで」

in:エンドボード


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人目を避けるように瓦礫に身を隠しながら、足早にひとり、終の盤を彷徨っている。
人の気配がすれば身を固め、それはどこか、何かに怯えているようだった。

in:エンドボード


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「大の男同士が、並んで仲良くショッピングでもって?」
覗き込んでくる目を見返しながら、はん、と鼻で笑うのが聞こえそうな言い方をする。

「柄でもないし、益にもならないだろ。
それに、君の差し出す “たったこれだけ” を呑み続けてたら、いつか程度が分かんなくなるって。嫌だよ。まだ振り回してくるのが小さくて弱い女なら、可愛げもあるが。

兎も角、僕は一人で行くから。君の行く先も同じだっていうなら、君も一人で好きにすれば。」

どうせそれならばと真横をぴったりついてくるのだろうが、構っていられないという風に、ポケットに手を突っ込み背を丸め、また大股で歩き出す。

in:アンダーボード


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「知らないよ。」

薄笑んだまま、間髪入れず。
嘘だ、知っている。その言葉が嘘だと見通されるだろうことも、きっと男は分かっていた。
分かっているけれど、これはつまり、子供の張るような意地だった。

けれども踏み出した先、────自身の横に、貴方の長身の気配があった。
視界の端に赤。……ああ。また。また、何かが気持ち悪い。
内心ですぐに自身の置かれた状況を理解し、全てを諦めてしまえるのは、この世界ではあまりに憐れで愚かな程の賢しさではあったが。口では、少なくとも表層的には、それを認めたくない。そういう素振りを手放せない。

「行かせてくれない。なあ。……行かせてくれよ。
折角今日、機嫌が良いんだ。」

in:アンダーボード


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「そりゃあ、会う日時と場所を事前に決めておいて、とか──いや、そう言うと君は本当に次の待ち合わせを取り付けてきそうで嫌だな。それも。忘れてくれ。なんでもない。」

何をされたでもないが、明らかなる異種。本能が警戒をやめようとしないらしく、男にしては珍しく、突き放すような態度が和らがない。揺れる赤と尻尾に一瞬煩わしそうな視線を送ったが、気取られてはそれすら遊びの種にされそうで難儀だと、すぐにニコリと微笑を戻した。
それも、続いた言葉にそのまま固まったが。

「──……、…………無いよ。嫌味のつもりなら、やめてくれる。」

そんなつもりでないのは分かっている。分かっているから余計に何かがざらついた。
貴方の横に足を踏み出し、すれ違うようにしてその場を立ち去ろうとするが。

in:アンダーボード


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「……お。何だ。」

近くを歩めばすぐにでも目に留まるような巨躯、見慣れた、見慣れたくないその赤は、浮かれていたからか、はたまた別の理由でか、──何にせよ兎も角、気づけば目前。

ぴたと足を止めた。上機嫌が警戒にすり替わる。どうせ避けられやしない四つの目、見上げて。

「君、……いつも唐突だな。
…………いや、面白いものは無数にあるけれど、欲しいほどではない。まあ所詮暇潰しだ、暇潰しなんだけど、……君もそんなつもりで此処にいる気がして、やだな。なんだか。
君の暇を潰せるようなもの、先回りで言っておくが、無いぜ。僕には。」

in:アンダーボード


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「──ん。」

目に入る、鼻に届く。異質、違和感。
見えたのは赤。本来であれば、近寄らなかったかもしれない。害するのを好んでも、害あるものに近づく趣味は持ち合わせが無く、そしてまた、“そういうもの” に近づかないことが、この世界における賢い生き方でもあるのだから。

けれども如何せん、男は持て余していた。退屈を。

あの女が誰かを殺していたのであれば、死体の在処だけでも問いに行こうか。
生きていても死んでいても、人というものは兎角に金になる。
思い立てば、鼻歌でも歌い出しそうな気軽さで、未だ乾かぬ鉄錆の香を追い、路地裏へと踏み入っていった。
薄闇に消えていった金糸の髪は、きっとすぐに目に留まるだろうか。

in:エンドボード


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滅多に上がってこない区画を、機嫌良さげに歩く男。
まとまった金が懐に入ってきたか、──その元が何なのかなどは行き交う人々の知る話ではないが、──嗜好品の煙草なんかを適当に消費しながら、人々の喧騒に耳を傾けたり、彼方此方を冷やかしに覗き込んだりだなんてしている。

目に入る人の姿も、心持ち下層の人間よりか上等に見える。だけれど今日は別に獲物を探しに上がってきたのではないのだから、自分もその一員のような面をして、悠々と足を進めていた。

in:アンダーボード


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モノか何かのように乱雑に、意識のないらしい女を肩に抱え上げ、細い路地、ゆらりゆらりと男が歩んでいく。
何処から来て、何処へ向かうものか。
──抱えたそれを、どうするつもりか。
問う者が居ないうちは、誰ぞに答える言葉もなく。

顔は変わらず、薄笑んだまま。

in:ブラックボード


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彷徨う、彷徨う。結局は地の底、終の盤。蛇には其処が似合いだった。──まともな人間が闊歩する場所なぞ、疲れてしまう。無いものばかりが目について。

退屈を持て余し、シザイ探すでもなく男はふらふらと歩んでは、時折周囲に探るよな視線巡らせている。何か面白いものはないかと。

in:エンドボード


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「……君の言ってること、分かんないけど、」

漸く、ぐいと貴方の手を押し退けるようにして遠ざけてから腕を下ろし、一歩後ずさる。

「金になる死体だと思ったらそうじゃなかったし、君と話してると、なんか、……なんか、落ち着かない。だから安心しなよ。次の僕は、──きっと君に、……煙草を強請らないだろうさ。」

立ち去るなら、引き留めはしない。ただ暫くその背の遠ざかるのを見ていて、そうしてすぐに自身も踵を返せば、また瓦礫の世界の中、どこか逃げるようにして足を早め、何処ぞへと消えていくだろう。

後に残された煙草の残滓が、暫くは無為に、誰満たすでもない煙を吐き出し続けていて。
それもすぐに、この世界を埋める塵の一部と化していくのだった。

in:ファッションホテル


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投げかけられた笑みに、男は笑みを整えて返せなかった。
腕を上げたまま、振り払うこともなく、──否、出来ずに、傷つける為でない力と分かる、貴方の自身に触れる手を、その間硬直したまま、見開いた目で凝視していて。

「やめて、……くれる。」
絞り出すように漏らした声にはどうしてか、怯えに近い色が滲んでいた。

「要らないから。頼んでもない親切なんか。関係ないだろ。君には。」

緊張した指先から、残り僅かの煙草が滑り落ちる。気づいていないように、踏み消しもしない。無機質の地面では残り火が燃え広がることもないが、煙だけは傍に、白く細く上り続けて。
奪い奪われる行為の中のものでない人の熱は、肺を蝕む煙より、こんな世界では余程に毒なのだ。冷血の蛇は、それを本能的に知っている。恐れていた。
己では理解し得ない善意というものも。
それに触れて湧き上がる、言葉にする術を持たない、自身の内の何かも。

分厚い面の皮を被ったままでいるから、生きていられている。



in:ファッションホテル


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 「なあ、──綺麗な、──綺麗なままの君は、きっと此処じゃない何処かで、誰かから何かを与えられることがあって、そうして生きてきたんだろうな。」

煙草も、会話も。どんな娯楽も所詮は一時の慰み。もう消してもいいほどになったそれを、まだ未練がましく燻らせながら、けれどそれを分かっているから立ち去ろうとする貴方を止めはしない。

目線を送るでもなく、礼を言うわけですら無しに、すれ違って去り行く貴方の気配をそのまま行かせようとして、

不意に、何故だか足を止めた貴方。
徐にこちらに伸ばされる手を認識すれば、咄嗟に遮るように腕を上げる。
常の貼り付けた薄ら笑みが、滲んだ警戒と混じってぎこちなく固まった。

「………………、何。」

in:ファッションホテル


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「僕は僕しか、なんてことないぜ。君、やっぱり探索者ではないな?
クローンって、知ってるか。幾らだって代わりは居るさ。僕らが僕らの延長をを望まなくたってな。
だから、誰も困らない。……最悪、延長なんてなくて、本当に二度と先なんて無くなってしまったって、まあ、それでも、誰もな。」

徐々に尽きゆく煙草の、その灰は落ちるままにしている。服などを汚すかもしれない。だけれど気に留める様子はない。いつだって、埃と血に塗れている。全てが手遅れで、今更で、だから繊細である方が愚かだった。

「でも、」

「でも、死にたがりじゃないぜ。死にたがりじゃないし、君はそういうことをしなさそうだから言っただけだ。こうして理性的に、話が通じているだろ。
兎も角だって、……まだ何も、得てないんだからな。
死にたくなんかないよ。死にたくないさ。つまんないもの。こんなところで、終わるなんて。
手に入るものは全部手に入れて、しあわせになりたい。」

煙の向こう、薄笑っている。
何が本当で何がそうでないかだなんて、確かな形を捉えさせるような何かなど、そこに存在させようとしていなかった。



in:ファッションホテル



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     「手を貸して。上手くやろう。楽しい人生ってやつを。」

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ジェード(Jade)と名乗る男。

この世界で生まれ落ちた人間。
それ以外の出自を、自ら詳しく語ろうとはしない。

端正で落ち着いた印象を与える容姿の割に、くるくると表情を変え、
いつも誰に対しても楽しげに言葉を紡ぐ。

実情は、ブラックボードに拠点を据える裏組織、《神喰(かんばみ)》に
所属する基幹構成員。
容姿と嘘を駆使し、詐欺、美人局、薬物取引、臓器売買等、想像し得る限りの
あらゆる犯罪に手を染める。
手口の陰惨さ等から「狡智の蛇」と呼ばれ、仲間内でも若干敬遠されている。
なお、当人はそれらに何の負い目も感じていない。

初見でそうと見せないように振る舞うが、酒、金、女、暴力、欺瞞を好む、
正真正銘の破綻者である。

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一人称: 僕
二人称:(名前)+さん、君

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〇拒絶の意思が見えない場合、性的内容等を含む加害を行う場合があります。
 逆にこちらへの加害は、どんなものでもお好きなタイミングでどうぞ。
〇バディ、友人 その他関係オールフリー
〇R18・R18Gロール可
〇乱入・確定ロール可
〇スクショ・ログ公開・FA等可
〇青い鳥→@r42cy4r3_8

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                        彼のすべては、嘘だ。