CuraanaNow
「はぁーあ……また生存価値なくなってきた。
ダルいけど潜るか……」
固形食を食べた。少しだけしっとりした食感と、優しい甘さで人気のフレーバーだ。
固形食をかじりながら、機械化した左足をぼんやり見つめる。
「こいつにもだいぶ慣れちまったし……
いつになったら死ねるんだか……」
in:廃棄区画
「う、うるさいな……っ!?」
近づく声と大きな影。
視線も移さず呟く間に、ひょいと体が持ち上げられた。
「ちょ…っ………」
いきなりなんだ、とようやくあなたを見れば
まずはその顔面の複眼に、少しだけ目を丸くして。
それから、ちらりと視界に入った尾や、随分遠い地面を確認すれば
これといった抵抗もなく連れられることだろう。
そも、暴れる元気はないのだが。
in:クラアナ付近
「フー…ッ…フ……ッ…」
クラアナから這いずり戻る小さな影。
子供の後ろには、赤黒い血が細長い道を作ってる。
「なんで足ばっか狙ってくんだよクソが……」
左の足首から先を失ってしまった。
これでめでたく両足を持っていかれたわけだ。
杖代わりにしていた鉄パイプを地面に突き刺して。
ゆっくり、ゆっくりとその場から離れようとするだろう。
in:クラアナ付近
「……生存権」
ぶっきらぼうに告げて、店主のキカイにシザイを投げる。
そうして渡されるのは10日分の命。
「……はぁ」
「早く死にたいな……」
踵を返せば、不自由な右足を引きずって。
杖代わりの鉄パイプが地面を擦る。
やがて小さな背は、人混みに紛れて消えた。
in:マーケット
「探索行きたくねぇーーー……」
ゴミ山に埋もれながらぼやく子供。
in:廃棄区画
廃棄物の山の中で、
ゴミのように子供が寝転がっている。
口元には煙草のようなもの。
灰色の煙をぷかぷかと吐いては
真っ暗な空を見上げてぼうっとしていた。
in:廃棄区画
「…………」
『ご自由に』と銘打たれ放置されている固形食。
それを持ち去ってゆく人々を眺める。
「ようあんな怪しいもん持ってくな……」
とか言いながら自分もひとつふたつ手に取って。
逃げるようにその場を去る子供だった。
in:食料提供所
>>チョウ
「……あ、そ。
それなら良かった」
そういうきみだってそんなに
稼いでるようには見えないけど……
なんて思いつつ、支払いの様子や
その額をぼんやり眺めた。
そうして部屋へと入って。
「……へー、いい部屋じゃん。
ベッドとか久しぶりに見た」
ちらりとあなたの様子を窺う。
逃げる隙がないとなれば、
満足してもらうまで付き合うしかない。
in:ファッションホテル
>>チョウ
「そりゃ、どーも」
気遣いなんてあったか?
と思ったけれど口にはしない。
同じくらい面の皮が厚そうなあなたなら
気にしないかもしれないが、
変に機嫌を損ねても面倒なので。
わざとらしく身を寄せられば、
もはや色々諦めているらしく。
「そんで…このあたりで"休憩"でもしてく?
チョウのお好きなようにどーぞ。
ぼくシザイ全然ないけど」
必要のない演技に、半ば乗るように。
in:ファッションホテル
>>チョウ
立ち止まり、方向を変えたあなたに、
子供はほんの少しだけしてやった気になった。
本来はどこに連れて行かれる予定だったのか。
少なくともファッションホテルよりは
楽しくないところだろう。たぶん。
「……もしかして褒めてる?うれしー(棒)
ま、ここで生きてくなら
多少は図太くないと…やってらんないでしょ」
in:ブラックボード
>>チョウ
「ふうん、そうなんだ……」
聞いといて返事はそれだけだった。
別に誰がどんなことを生業にしていたって
子供にとってはどうだっていい。
自分のことだって、なんと言われてようが
別に構いはしないのだ。
だから強引に話が変わったて、
特別気にすることもなく。
「さあ……どこだろ。
どうせデートするなら楽しいとこがいいな…」
in:ブラックボード
>>チョウ
絡められた腕は、
逃げる隙を一切与えてくれない。
片足が不自由となっている今では尚更。
だから子供は、大人しくあなたと共に歩く。
一体どこへ連れて行かれるのやら。
「……死体漁りって呼ばれてんの?」
途中、聞こえてきた声を受けて、ぽそりと。
in:ブラックボード
>>チョウ
「そう言うきみはチョウって言うんだな……」
覚えたぞ……警戒すべき相手の名を……。
覚えてろよ……ミオ……(八つ当たり)
触れられればぞわぞわと不快感が全身を巡る。
突き飛ばしたいところだが、
あらゆる意味で負けるのはこっちであろう。
だから黙って耐えた。
……食われたりはしなくても、バラされて
売り飛ばされたりでもするのだろうか。
in:ブラックボード
>>チョウ
「…………」
取り上げた固形食を握る手が、
じわりと汗で滲んだ。
揶揄われていたことを含めて、
この少女とはあまり関わらない方が良かったと
今更ながらに後悔している。
「は、は……教えてくれてどうも。
よぉく覚えておくよ……」
逃げるそぶりは見せない。
蛇に睨まれた蛙のように
その場で動けずにいた。
…ので、嫌そうな顔をしながらも
腕を絡められたりしただろう。
(最悪すぎる……)
in:ブラックボード
>>チョウ
目が合った。
びくりと肩が跳ねる。
「……は?」
なんの話だ?と一瞬、困惑の表情を浮かべる。
そういうつもりじゃないにしろ、
警戒されるのは当然のことで。
自分が先日食べたものがもし
そうであったとしても、
この子共にとってはある意味
幸運であったように思うけれど。
「……あっそ。
じゃ、他を当たるわ。それ返して」
とにもかくにも、自分の行動が
失敗したということだけはわかる。
ばつが悪そうに、
忍ばせたばかりの固形食に手を伸ばした。
in:ブラックボード
>>チョウ
(……あ。あの子)
眠っているような様子を見れば
子供は、できるだけ静かにあなたに近づいてゆく。
杖代わりの鉄パイプがどうしても音を立てるけれど。
傍までくれば、ポケットから固形食を取り出して。
そっと、布地の隙間に忍ばせた。
何事もなければ、そのまま足早に立ち去るだろう。
in:ブラックボード
黙々と。ゴミを漁る。
欠けた右足の代わりに、歪んだ鉄パイプを杖にして。
ゴミ山からゴミ山へ、
何か見つかるとも思えない無駄な宝探しを続ける。
「はーぁ、なんもねーな……」
チラりと視界の端に、同じような子供の姿を見れば、
鉢合わせないよう反対方向へ歩を進めた。
in:廃棄区画
>>スズメ
「わかってんじゃん。
はは、それならちょうどいいや。
暇つぶしには困らなくて済みそうだ」
青年の表情が和らいだことに気付けば、
こちらも幾分か態度が緩む。
が、一瞬顔が歪んだ。足がまだ少し痛むらしい。
「ぁー…ぼくそろそろ出かけるからさ。
また今度、付き合ってよ」
よいしょ、と起き上がると
ボロボロの鉄パイプを杖代わりにして
その場を去るだろう。
in:アンダーボード
>>スズメ
「ご近所さん……まあ、そうだね。
仲良くするのはいいけどさ…
助け合ったりとかは強要しないでよね」
子供はちょっとひねくれていた。
要するに、自分のことは
あんまり気にしなくていいと言いたいらしい。
「まあ、たまの暇つぶしくらいなら
付き合ってやってもいいけど」
こうして少し話をするくらいは。
この子供自身のわずかな寂しさを
埋めてくれたりもするだろう。
in:アンダーボード
自分に対して言葉をかけてきたっぽい男性には
お構いなく~とひらひら手を振った。
in:アンダーボード
下水とゴミの匂いがする、華奢な薄汚い子供。
この世界の一般的なニンゲン。生身。
生存価値がなくならない程度に、日々を適当に生きている。
最近よくいる場所は廃棄区画。
たまに薬をキメてハイになっているらしい。
▽身体状況
右足:足首から先を欠損。義体にするのは嫌なので放置中。歩くときは鉄パイプを杖にしている。
左足:足首から先を欠損したが、さすがに歩けないので仕方なく機械化義体にした。
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PL向け
・RP関連のことやログ公開等オールフリ―
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・探索ものんびりソロ人間