CuraanaNow
No.453285500の生存権を剥奪。
同時に、上級市民 如月ノアの所有物として再定義。
如月ノアの所持品として紐付登録を完了-。
in:エデンボード
「……。」
「……いえ、いいんですよ。
ただ単に、私の気持ちを、お伝えしただけです… ただ、知っていてくれればそれで…。」
まさか、そこまではぐらかされるような感じになるとは思ってなかったので…その点はさみしくあるけれど…。
「…あくまで、私はあなたの所有物ですから。
何かを束縛したり、何か物申したりするつもりは、もうありません。
ですから、これからはそれが全てです。……―主様。」
どこか、何かが、吹っ切れた。そんな顔だった。
in:エデンボード
「ありがとうございます。
私にとっても同じですよ… この永久生存権… エデンボードでの居住権が、ノアさんの事を、守ってくれると…思いますけれど、それ以上に、私も、これ以上ノアさんの尊厳を踏みにじられる事が、許せません…。
…けど、ノアさん…。
私達の関係って…友達…止まりでいいんでしょうか…?
少なくとも私は… それ以上の相手だって…そう、思ってます…
…すみません、重い、ですよね…。」
そう、感じられるかもしれないけれど… それでも、一応伝えておかなければ…と、そう思った。
差し出された右手に、自分の右手を、重ねる…。
「……申請を通せば、私はもう、あなたのモノです。文字通りの意味で。
…ですから、そうなる前に……伝えて、おきたかったんです…。
一人のヒトとして、最後に、あなたに……伝えて、おきたかったんです。」
in:エデンボード
「大丈夫です。契約内容に落とし穴が無いかも確認してきましたし、ノアさんに本当に今後何も変な事が起きないかも、確認してきました。
…今後、私は公的なサービスは何も受けられません。
これまで以上に、立場は弱くなってしまいますけれど…。
けれど、他のなにものからも…開放されます。」
もう、生存権やクラアナの汚染に頭を悩ませる必要はないし…
なにより…ノアさんも私も…望まないことを、強いられる事もなくなる…
「…これで、ようやく……」
ようやく… 元の世界に帰る手段を、探すことに集中…出来るのかな…。
「……ねえノアさん。
…本当に、よかったんですか?私の…オーナーになる事…。」
ノアさん自身には、何ら不自由があるわけではないけれど…
最後にその意志を、確認する。
in:エデンボード
「……。」
申請の際に必要な証書に、目を通す。
…立場的には、自分はもう、『備品』という扱いになる。人ですらない。
備品なので、所有者の意に外れた事は出来ないし…逆に言えば、他の誰からも、勝手な扱いをされることも、無くなる…。
…その所有権を持つ予定の人物は、今、エデンボードの入り口の前にいる…。
「……これで、よかった……んですよね。きっと…」
これまで、つらい思いばかりしてきた二人。
これからの生活に、そういうものが全くない…とは、いかないだろうけれど。
in:エデンボード
「治療……
はい…治療は……しないと…
死ぬわけには…いきません…から…。」
治療を受ける事には…素直に、従った。
そのまま…シザイ交換所の治療室へと、運ばれていく…。
―防音の効いた壁や扉の向こうから、くぐもった、何らかの声が色々と、聞こえてくるかもしれないけれど… 詳しい事は、解らない…。
住居の管理者番号との照会が即座に行われ、住居の所有者であるあなたに、通知が届く。
治療が終わり次第、住居に向かわせる…との旨だった。
in:クラアナ付近
「……解ってはいる…いるんですけど…
…ホントに…切り落とさなきゃ…いけないん…ですね……。」
自分の身体だったもの…いままで、文字通り一緒に生き続けて来た、自身の一部…。
この世界の医療ならあるいは… あるいは… どうにか、なるのでは…と、淡い期待も…あったけれど…
どうやらそれも…無理…らしい…。
「仕方…ないですよね…
私が自分で…判断誤って…… こんなことになったんだから…
当然の…報い……」
そう、自分に言い聞かせようと…するけれど…
「……いや…です…
いやです……切りたくない……無くしたく…ない……」
もう原型もとどめず、あとは壊死して、生きた部分までだめにしていくだけ…それでも…奇跡的な何らかの治療方法があって…切らずにすむんじゃないかって…夢みたいな幻想に…縋りつきたくて…
生体義体移植の技術の高さは知っていても… それでも…移植する踏ん切りが、つかずにいた……
in:クラアナ付近
「……ぁ。」
「…ごめん…なさい……。
…9層に上がる時に…少し…。」
9層は、特に…危険を指摘されるような階層ではなかった筈で…
そんなところでこのような大けがを負うような事になる程度には…自分の探索者としての力は…弱すぎたのだと…。
「足は…… もう、諦めるしかない…ですね…。
義体…に……。」
-…以前受けた頭部の破損と義体化を自覚出来ていない少女にとって、これが初めての、義体移植…という認識だった。
in:クラアナ付近
ズルリ…… ズルリ……
つぶされて原型を留めていない右足を引きずりながら… クラアナの中から出て来て…… そのまま、シザイ交換所のほうまで、歩いていく…
in:クラアナ付近
「ええ、ぜひ、使ってみてください。
色もたくさんありますし、今まで以上に、いろんなものが表現出来るようになると思いますよ。」
クレヨン… 子供が絵を描く時の定番画材。
触れていくことで、自分が何に興味を持ってるかや、何色が好きかなんかも、解って来ればなって、そう思って。
「それで… ええ勿論。
きのさんが見せて下さるなら是非、その絵も、見せて頂けると、嬉しいなって思います。」
絵は、心情を表したりもするから、絵を見せて貰うことで、今の心境なんかも、解るようになるんじゃないかって、そんなことも思う。
in:マーケット
「……本当に、ここじゃ完全に、アウェーですね。私も。」
とはいえ、ホームといえる場所なんてものも、ないのだけれど…。
モモさんの事は、お二人に任せて… ルーシィさんの家へ、向かう…。
in:クラアナ付近
「……安心してください。あなたが望むなら、今からでも約束を違える気はありません。
…ノアさんにも、いつか打ち明けなければいけない事でしたので。
…あなたの抱えるノアさんへの負い目と、果たしてどちらが重いか…。
それを決めるのは、ノアさんご本人…でしょうけれどね。」
ノアさんの身体を張った突進に捕まったあなたに、そう、告げる。
「…ですが、先にあなたと話さなければならない方が、いる筈ですね。」
in:クラアナ付近
「……モモさん。
私ね、あなたに殺されるに値する、ノアさんに対しての負い目の秘密が、あるんです…。
…先日の返礼です。もし気になるなら、ルーシィさんの家まで、顔を出してください。」
あなたが何処かへ逃げる直前、ただ一言、こう声をかけるだろう。
冗談か本当かは…あなたが判断する事ではあるけれど。少なくとも…嘘を言っているつもりは、ない。
意趣返しに。『殺しに来い。』と。そう告げる。
in:クラアナ付近
「……?ノアさんの、声…?」
なぜここに…?
と、疑問に思う…が、徐々に、状況を把握出来てくる。
自分で、彼女を如何にかできるかは、解らない。なにせ…以前探索者審査が行われて以降、ほとんど探索などしてこなかった身だ。身体能力に明らかな差がありすぎる…。
けど、そんなことはもうどうでもいい。
モモさんの帰りを、何とも言い表せない顔をして、待って…いや、自らも、探し回っている人がいる事を知ってる。
だから、能力差があろうが、なんだろうが、やるべきことを、やる。
逃げるなら、追う。どこまでも。そこがエンドだろうがクラアナ深層だろうが。
in:クラアナ付近
「ええ、もちろん。
きのさんも、絵がたくさんついている絵本だと、中身を理解しやすかったりするでしょう?
上手に絵で表現出来るようになると、きっと…たのしいですよ。」
『みんな うれしい なる?』
ここでも、きのさんの基準は、『みんな』なのかな…と。なんとなくだけど、きのさんの事が、すこしだけ、見えて来た気がする。
やさしさ…なのか、あるいは…
…自分は、きのさんの中に確かに息づく優しさを、知っている…。
それだけじゃ、無いかもしれないけれど、きのさんの中には、確かに、やさしさがあるんだと…自分はそう、感じている。
「…未来の才能に、プレゼント、しましょう。」
もう一度、先ほどの書店に足を運んで…
絵本が置いてある書店なら…… うん、あった。
見つけた『それ』を、シザイで購入し、きのさんに渡す。
「これ、スケッチボードと、クレヨンです。」
まずは何よりも、絵を『楽しい』と思える事から。
…才能や資質が開花するかどうかは…わからないし、ひょっとしたら辛くて途中でやめちゃうかもだけれど……。
種は、植えてみなければ、芽吹かないから。
in:マーケット
―…幸いか、どうか。
あなたにとっての気まずいその少女は、クラアナの内部に、向かっていくようだった。
あなたが声を掛けないのであれば、きっと気づかれずに、やり過ごせるだろう…。
何故なら… 少女は、あなたが、クラアナの深部…聞いたところによれば、20層付近にいるものだと、思い込んでいるから。
少女は今、クラアナにしか意識が、向いていない…。だから、まさか人ごみの中にあなたがいる事には…気づけない…。
in:クラアナ付近
ルーシィさんの話では、こんな時のモモさんは、クラアナへ…と言っていた。
相当深く潜っているらしく、そうなるとまず自分では追えないだろうけれど…。
どう…する……?
潜ったところで、彼女がいるかは、わからない。この間みたいにすれ違う可能性もあるし、そもそも… モモさんを見つけて、自分はどんな言葉を彼女にかける?
………そんなの。
みつけてから、考える…!
in:クラアナ付近
「……今、あなた、何処を向いているか、わかりますか…?」
ちょっとだけ、立ち止まり…。
「『自分が』ダメだった。『自分は』罰せられるべきだった。
ノアさんに悪いことした…って気持ちは、本物だと思います。けど今、あなたが見てるのは全部、『自分』の事…。
……今はまだ、気持ちの整理、つかないでしょうから、それも仕方ないと思います。
…でも出来る限り早く、……周りのほうを、見てあげて下さいね。
今一番つらいのは、ノアさんですから…。
『ノアさんは』どうしてほしいのかな…とか、『ノアさんの為に』出来ることは何かな…とか、そっちのほう…考えてみて…。」
―悲劇のヒロインに酔っているなんて思われたくなければね…。…って。
喉元から出掛かったその言葉を…何とか、飲み込み切る。
本当は…ここまでオブラートに包んで言葉を投げるつもりなんて無かったけれど…。自分にもあまり、余裕がないな…。
それを自覚して… 今度こそ、ノアさんの元へ…戻る。
in:メインボード
「…そんな友人の為にだって、身を削るんですよ、あの人は…。
…そういう、人なんですよ…。」
……しばし、沈黙。
「……そろそろ、ノアさんの所に戻ります…。
単純に心配というのもありますけど…。
基本、ずっと、すれ違ってばかりで…肝心な時に傍に全く居合わせられなかったので…せめてこういう時くらい、一緒にいたいんですよ…私も…。」
あなたには…その声がどこか、疲れ果てているように聞こえるかもしれない…。
in:メインボード
「――…それで、ノアさんが元通りになるならね。
迷わずそうしてる。」
……冗談ですよ。と、後で付け足した。
「ノアさんの身体、如何にかする方法考えるほうが、まだ有意義ですね。
生体義体で換装するのでは、だめなのかしら……
…ん?ああ…。
もしあなたが、また同じように何度も、誰かに同じような声掛けをして、死人なりけが人なりを増やすようなら、もう人と関わるのやめたらどうですか?とはいうかもしれませんけれどね…。
……すみませんが、私を、『失敗者をサンドバッグにして憂さを晴らす人』に誘導しようとするのは、やめて頂きたいです。
正義だかなんだかを御旗にして、当事者でもなんでもない人が、反撃も受けない安全地帯から、一方的に人を叩き潰そうとするの、私心底……嫌いなんですよ。同類になりたくないです…。」
長く…息を吐く…。
嫌いといいつつ…自分も少々、そっち側に行きそうになってる…。
「……愛してるとはいいましたし、私自身、お付き合いをしているつもりでもあります。
けど、ノアさんはそうは思っていないです。私の事も、友人枠ですから。」
→
in:メインボード
少女は 星を見ていただけだった
他に なにもやることなんてなくて
それは 今でもかわらない
少女は 星を見続けている
きっと 最後の瞬間まで 星を見続けていく…
ロール傾向:センシティブ
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