CuraanaNow
キカイは神に祈らない。ニンゲンはさて何に祈るだろうか?
頼りにならない偶像か管理者である機械か、己の命運か。
何処に居れども首輪の繋がっている事だけが確かで
己で決め打っている、などと違いなく述べられる事など殆どない。
これこそが己の道筋だと豪語するときこそ、
何かの手で踊らされているものだ。
祈りの声も姿も水面から遠くにだけ感じている。
in:宗教施設
好奇心とは猫を殺すものだが、果てさて。
穴倉の前に座すは猫ばかりで済むものか。
穴とシザイと価値の無い温度がそこかしこ。複製のされ続けて、てんで管理はお名ざり。
in:クラアナ付近
「にゃーん」
in:クラアナ付近
「そんなもんよにゃあ」
in:クラアナ付近
適当な場所に腰掛け足を揺らしている。
in:クラアナ付近
「倫理なんて息してんならこんな所も無いんね……っと、
あんまり立ちんぼだと怒られっかも」
何に?
何でも無いけど。
でも最低最悪の治安は何かと呼び水が多い。
「あたしちゃんだって何人目か分からねーんだ、
だったらせめて、今のあたしちゃんはハピハピで居たいもんだね」
そうやって上の方へ駆けてくんだろ。
in:エンドボード
「倫理なんて息してんならこんな所も無いんね……っと、
あんまり立ちんぼだと怒られっかも」
何に?
何でも無いけど
in:エンドボード
「んな事言ったら複製体もゾンビみてーなもんじゃね?
やっべパンデミパンデミ」
in:エンドボード
「──なんてにゃあ」
「わっかんねーよ生きてるか死んでるかなんてさ」
in:エンドボード
「……」
「死人に口なーし!」
in:エンドボード
「そろそろ生体義体が身体に合わなくなってきたんね」
in:クラアナ付近
「ふんすふんす」
in:クラアナ付近
「いって……はあ、ヤってくれんじゃん。
キカイは馬鹿みたいに襲ってくる癖に大したシザイも落としてかない」
頭部から血を垂れ流した少女が帰還する、なんてことは無い。
ただ少しの欠損で10日生きられる。十分だ。
in:クラアナ付近
遠い話をしている。
深層って大変なんだろうなあ、とぼんやり考えながら
クラアナの中へ潜っていった。
in:クラアナ付近
「ミ」
in:クラアナ付近
「んあ」
「いやいきなり潜るとか無理筋しょ、君たちとぁ違うかんさ。
それにあたしちゃん今の身体大切にしたいし?無茶とかしないしない。
んまそのうちは行くつもりだけどね」
in:クラアナ付近
「ウワーーーーッこれがクラアナかあ、
お世辞にもテーマパークっぽいとか……いや言えね~っ!
いやもう死まっしぐらって感じ半端ないもんね、ウンウン。
これが一か八か一攫千金人権チャンスってワケですよ」
観光客の足取り。或いは冷やかしのそれだったとさ。
in:クラアナ付近
「ウワーーーーッこれがクラアナかあ、
お世辞にもテーマパークっぽいとか……いや言えね~っ!
いやもう死まっしぐらって感じ半端ないもんね、ウンウン。
これが一か八か一攫千金人権チャンスってワケですよ」
in:クラアナ付近
――足音。
in:クラアナ付近
「……これで」
in:クラアナ内部
完璧超人!天上天下唯我独生命担保ちゃん!
完璧に可愛いが過ぎるあたしちゃんの活躍をとくと見よ!