CuraanaNow
鼻をくすぐる香りに、おやと笑う。
まるで待っていたかのように取られる腕、期待していたかのような瞳。
わざとらしくこちらを誘う、色香。
「なるほど……誘われたのはボクの方だったかな?」
あるいは、本当に。
『おやど』を待っていた小鳥であったのか。
とったその手を優しく握り、そしてくいと引き上げ。
両腕にふわりと童話のように、『お姫様』を抱えあげる。
王子がそうするように。
「キミの期待に応えられる王子であればいいがね?」
そうして、姫を攫っていくのだろう。
妖しく光る光の中の宿の方へと。
in:ファッションホテル
その色香に惑わされたわけではないが、郷に行っては郷に従えともいう。
それに、確かに少女一人、宿もなしというのも気が引ける。
いっそ囲ってしまうのも一つの手か……? などと。
考えているのは自分の娯楽としての『玩具』をどうするかに近いものではあるが。
しばらく考えたのち。
「……いいよ? 今日はボクがキミに『おやど』を提供しよう。
ちょうど、宿に困らない場所みたいだしね?」
ニヤリ、と口元は弧を描く。
膝をつき、うやうやしく少女に手を差し出して、それこそお嬢様に手を振れることの許しを得るように。
「もちろん、キミが望めば……だけど。
どうかな? レディ?」
in:ファッションホテル
「ふぅん……なるほどね、そういうことか。」
いかにも、な最もらしい理由に納得する。
確かにこんな世界、こんな場所で少女が生き抜くにはそういう仕事しかないのだろう。
あるいは、望んでやっているのかは知らぬところではあるが。
→
in:ファッションホテル
「あぁ、呼んだとも。
こんにちは、こんばんは?あるいはおはようかな。
この場所は天井がないから時間が分かりにくいね。」
少女の近くに歩みより、その顔を覗き込むように膝を曲げ、屈んで見せる。
彼の身なりだけを見ればエデンボードの住人だと言っても疑わないであろうほど、清潔であろう。
どことなく、品定めをするような視線を少女へ向ける。
それは自分の興味を引くに値するか、とでもいうような。
「キミはこんなところでなにを?
キミにはあまり似合わない場所だと思うけど。」
in:ファッションホテル
おや? と振り返るのは感じ取った香の香りからだろうか。
この場所にはあまりにも似つかわしくない……いや、ある意味この場所だからこそ似つかわしいのかも知れない、迷子とも取れる少女が意識に入り込む。
ふむ、と少し考えるようにしてから。
「もし、そこのキミ。そう、長い髪の綺麗なキミ。ちょっといいかい?」
そう興味本位で話しかけるのはきっと彼にとっては自然な事だったのだろう。
in:ファッションホテル
「ここはなんというか、ディストピアらしい退廃した場所っぽいな。
遊ぶのには退屈しなさそうだけど。」
in:娯楽区画
「ふぅん……こっちは比較的まもと。
ある意味人間らしい場所がそろってるのか。
キカイの目を忍んで、って感じ?
さすがしぶといよねぇ。」
観光でもするかのようにあたりをうろついている一人の目立つ白いのがそこに居る。
in:アンダーボード
「ふぅむ。なんとも露骨な場所に足を踏み入れてしまったらしい。」
あたりを見渡しながら歩く目立つ白。
こぎれいな服装からはとてもこの場所が似合うようには見えないだろう。
どこか香水の香りがあたりから漂うかもしれない。
in:ファッションホテル
「よくここにはいましたからね。
深層探索勢としてはそこそこ名が通っていた……つもりですよ?」
「ん、そうですね。
今のパフィーさんなら安心でしょうし。
一緒に行きましょうか。」
in:クラアナ付近
「そっちの黒い猫さんは初めまして……ですかね?」
in:クラアナ付近
「身体の方はなんともないですけど。
元の階層を元気に歩き回るにはちょっと練度が足りないですかね。
ザンガイなら一人でなんとかできましたけど
クラヤミはちょっと無理って感じです。」
in:クラアナ付近
「ここは相変わらずみたいですねぇ。」
汚染やら何やら全部綺麗さっぱりになった少女が訓練を終えたのかトテトテやってくる。
それでもまだまだ全盛期には程遠いが。
in:クラアナ付近
「ぁい……」
限界おねむ勢。
in:クラアナ付近
「……、私がうっかりうとうとしている間に話が進んでいます……。」
in:クラアナ付近
「本当……最初からですね。
おかげで足も目も動くように、見えるようになったのだけは救いでしょうか。」
これで、また追いつけるかも、なんて少し笑って。
「それでも、無理せず、安全に、ですね。」
in:クラアナ付近
「……ただいま、です。」
声のした方へ、微笑んで返して。
「……貴女は、こうならないでくださいね。」
言葉にして、そう告げるだろう。
in:クラアナ付近
「なんだ……そっちですか。」
結局、この子は変わらないな……と。
どこか安堵するようにして。
「ただいまですよ。 パフィーさん。」
優しく、優しく。
貴女の頭を撫でました。
in:クラアナ付近
「え? えっと……ただいま、は、言ったので。」
しばらく、考えるようにして。
「……ご、ごめんなさい……?」
そわそわと、様子を伺うように。
in:クラアナ付近
「私だってそのつもりでした。
でも気がついた時には遅かったんですよ。
普段をしたわけでも、逃げようと思わなかったわけでもありません。
本当に一瞬の出来事で……自分だって何が起きたのか
まだわかってないくらいなんです。」
肩を落とし、少し疲れたようにしゃがみ込んで
「……私だって、帰りたかったですよ。
冷たいミナゾコは……しばらくはごめんです。」
in:クラアナ付近
「やっぱり怒ってるじゃないですか!?」
一瞬後退り。
「引っ叩かれるだけで済むなら甘んじて受け入れますけども。
……あれ? 今のパフィーさんの全力は私また死ぬんじゃないです?」
それは大変困る。
「いつものルーチンワークだったんですよ。
ただあの日は様子が違って……
本当に……ちゃんと帰るつもりだったんですよ……?」
in:クラアナ付近
名前:ユキ
年齢:推定20歳前後
身長:176cm
種族:人間
髪の色:白銀
目の色:ブルー
目の形状:タレ目
利き手:両利き
プロフィール
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あたりを散策している正体不明の人物。
クラアナも時々探索はしている様だが、基本的には歓楽街やブラックボード、アンダーボード、酒場などを徘徊している。
この世界に対する悲壮感はなく、むしろ楽しんでいるようにも見えるかもしれない。
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名前:ヒスイ
年齢:???
身長:142cm
体重:36Kg
自身の出自もよくわかっていない謎の少女。
わかっているのは己の名前くらいのもので、自分が探索者だという認識も少々曖昧だった。
本人が言うには、夢を見ているような感覚らしい。
自分ではない誰かが別の場所から動かしている
夢のような存在だと自分を認識しており、生存に対する欲求が限りなく薄い。
曰く『自分が死んだとしてに次がいるだろう』
そのせいか、『温もり』や人との交流に飢えている節がある。
自分の犠牲を厭わぬ姿勢のせいで、度々友人を心配させているとか。
※NGはスカ以外特にありません。
どうしてもだめな場合は直接ご報告いたします。
*イラスト:さて丸うさ次郎(Twitter:@Sate_usazirou)様 九重みつる(Twitter:@knne_mtr
)様