CuraanaNow
湯浴み着を纏って湯船に浸かる。
今の時間帯は人がいないから異形化した二の腕を見られる心配もないからと堂々と入浴できる。
泳いだり大手を切って湯をかき乱すわけでもなく、ただひっそりと入浴しているだけだけれど。
in:湯浴み所
「いえ、お気になさらず……」
色々なものがあるなと思いながら店を物色していた。
in:アンダーボード
バァン!と響いた銃声に肩を震わせながら、店先に並ぶ品々を見ている。
「この歴史書をお願いします」
手に取ったのは海洋学と宗教の本だった。
in:アンダーボード
「わたしもあなたのように深く想ってくれることは、心の支えになります。
ありがとう、ジュエリー」
額を離して、あなたと笑い合う。
娘というには見た目が近しすぎるから、嗚呼、世話を焼きたくなる妹のようだ。
笑顔が素敵で、とても繊細で優しい子。
姉妹なんていたことないけど、いたらこんな心地なのだろうなと思った。
in:宗教施設
あなたから零れる涙を指先で拭う。震える声も体も、あなたを包み込んで少しでも安心させようと。
どれほど泣こうと、女は気にせず寄り添う。涙は見せないと誓おうと、それを為せないのがヒトなれば。
ヒトの弱さをしっかりと持っているあなたになら、女が寄り添う事を厭わない。
「……わたしは、あなたの悩みに対して本当の解決を持てていないかもしれない。
わたしはきっと寄り添うことしかできない。こうして抱き寄せて、涙をぬぐって、慰めて。
だからわたしはあなたを否定しないし、仮に間違ったことをしたら訂正もしますけど……。それも含めて傍にいてあげたい」
決してバカにはせず、突き放しもせず。女は真摯に在ることでしかできない。それだけは出来ることだから。
「約束します。わたしは死にません。
皆の為の献身を忘れず、人の為にわたしは在るのですから」
わがままなお願いにも、即答してそう約束する。ぐりぐりと額をこすり合わせて、女は花のように笑った。
in:宗教施設
「……わたしは、錬金術とか、人体の錬成……とか。そういう科学は詳しいわけではありませんが。
そのマスターの、記憶のすべてを引き継ぐことが欠陥ではない完成品だ、と仮定して。
……あなたのマスターという方の記憶や、幼少の頃の記憶を覚えていたとしても、今あるあなたはマスターと同じというのは難しい。
ジュエリドールはジュエリドールで、マスターの事で悩み、複製体のことで思い詰め、わたしにこうして告白してくれた。
それはわたしにとってジュエリーその人だと、認識されてしまいます。
記憶を得るそれまでは、あなたは確かにマスターと同じだったでしょう。でもその先のあなたはジュエリドールその人だ……とわたしは思うのです。
あなたがマスターと同じでありたい、と思っていたならごめんなさい。でもわたしには、そうとしか考えられなかったから」
in:宗教施設
「ごめんなさい。もっと早くに伝えるべきだったかもしれないのに。
悩んで苦しむ時間を増やしてしまった……」
震えるあなたを抱き留める。嗚咽を漏らす声を受け止める。
声を出さず涙を伝わらせ、同じようにして女も涙を流す。
そうしてあなたを抱き寄せてしばしそうしていると、あなたは告白をしてくれた。
→
in:宗教施設
「はい、ぜひ遊びに来てください。
……ちょっと面白い表現ですね気に入りました」
世界に残った物語。かつて人の営みがあってなお残ったものとして継承されたものは、なるほどそのようなものなのだろう。
「頑張ってくださいね、モモ。行ってらっしゃい。どうかお気をつけて」
クラアナへと向かうであろうあなたに、祈りを捧げながら応援をした。
in:クラアナ付近
「……?」
同世代……同世代、だと思う。
自分より背が高くて、シスターノアと仲が良くて、ついでに体型も自分よりあるものだから。
異世界人は体格がいい人が多いから、概ね同じくらいだろう、と認識しておくのがベターな判断として根付いていた。
故に19歳、相手を13歳と認識できず。
「はい。これからたくさん仲良くしていきましょう。
シスターノアと同じように宗教施設にいたり、そこで仕事をしていたりするので、よければ気軽に足を運んでください。就寝施設に個室も借りているので、遊びに来ていただいても良いですからね」
in:クラアナ付近
「……ごめんなさい、ジュエリドール。一つ謝らなければならないことがあります」
宥めるようにあなたの頭を撫でながら、額をこつんと合わせる。
「わたし、あなたと初めて話をする前に、一度クラアナで『あなた』を見ました。
そこにいたあなたは話が通じる様子もなく襲い掛かってきた。わたしは……『あなた』を手にかけました。
今のあなたはきっと、紛れもなく複製体です。
あの時クラアナの中で出会った探索者は、こういう風に喋って、こういう笑顔を見せてくれるヒトなんだと、あなたを通じて理解しました。
寸分違わず自我を持つあなたを、やはりわたしは否定したくありません。あなたは間違いなくジュエリドールなんですから」
in:宗教施設
「わたしもジュエリーのことは好きですよ。お互いが想い合っている、それは違いありません」
それを前提とする、あなたの感情。あなた由来の感情。それを強調する物言いの次に続けられた告白。
複製体であることの疑念、惑い。
「……あなたがわたしと『両想い』なことを、あなたは確固として覚えている。
『あなた』が覚えている限り、わたしはあなたを別人として扱えません」
涙をこぼし、縋るように抱きしめるあなたを受け止める。
その背と、頭を軽く撫でながら抱き留める。
→
in:宗教施設
「……ごめんなさい、ジュエリドール。一つ謝らなければならないことがあります」
宥めるようにあなたの頭を撫でながら、額をこつんと合わせる。
「わたし、あなたと初めて話をする前に、一度クラアナで『あなた』を見ました。
そこにいたあなたは話が通じる様子もなく襲い掛かってきた。わたしは……『あなた』を手にかけました。
今のあなたはきっと、紛れもなく複製体です。
あの時クラアナの中で出会った探索者は、こういう風に喋って、こういう笑顔を見せてくれるヒトなんだと、あなたを通じて理解しました。
寸分違わず自我を持つあなたを、やはりわたしは否定したくありません。あなたは間違いなくジュエリドールなんですから」
in:宗教施設
「わたしもジュエリーのことは好きですよ。お互いが想い合っている、それは違いありません」
それを前提とする、あなたの感情。あなた由来の感情。それを強調する物言いの次に続けられた告白。
複製体であることの疑念、惑い。
「……あなたがわたしと『両想い』なことを、あなたは確固として覚えている。
『あなた』が覚えている限り、わたしはあなたを別人として扱えません」
涙をこぼし、縋るように抱きしめるあなたを受け止める。
その背と、頭を軽く撫でながら抱き留める。
→
in:宗教施設
「モモも素敵な人ではないかな、と思いますけど」
溌溂としていて、活発な印象の子だ。謙遜もまた美徳であるから、己にとっては善い心地だ。
彼女の控えめながら魅力的な提案に、女はもちろん、と前置きを置いてから。
「宜しいですよ。是非、仲良くしてください。
同世代の友人が増えるのはとても嬉しいことです」
両手を合わせながら、花を咲かせるように小さな笑顔を向けた。
in:クラアナ付近
「はい、お待ちしておりました」
いつも女が祈るために使っている礼拝堂。
先んじていたらしい女は、来訪者を迎え入れる。こちらへどうぞと、長椅子の方へと手招きする。
in:宗教施設
「嗚呼、シスターノアのお友達でしたか。
モモキ、モモ……可愛らしいお名前ですね。
改めて、わたしはアンジェ・ダハーカです。よろしくお願いしますね、モモ」
慌ただしい印象のあなたと異なり、女はゆっくりとお辞儀をして返した。
in:クラアナ付近
「……? あぁ、はい。ありがとうございます。ただいま……?」
見かけたことはあるが、話しかけたことはないお方への労いに、首を傾げながら挨拶をする。
「……どこかでお会いしましたっけ」
in:クラアナ付近
「どうもありがとうございます、御仁。ただいま戻りました。
皆様かのザンガイを突破されたとのことで。おめでとうございます」
in:クラアナ付近
「……やっとザンガイを突破できました。
あれだけの爆発を受けても傷が完全に治癒できるとは」
クラアナから煤と火の粉でボロボロになったローブを纏った女が出てきた。
服がボロボロな割に傷一つない様子だった。
in:クラアナ付近
「……はぁ」
何度目かのザンガイとの会敵。
道中で手に入れた、敵の力を糧として奪うチップをインストールし、ナノマシンを過剰に暴走させた。
異形化した龍蛇の二の腕と肩が有り余るほどの膂力でザンガイを引き裂く。
ザンガイの反撃の爆破をまともに食らうが、強靭な腕で防ぎきる。
すかさず腕を振るい相手のパワーリソースを奪取し、ナノマシンが吸い取り治癒する。
巨大な星に挑むなど、己の宗派では善と悪、どちらの側の物語だったか――轟音と共に爆発が響く最中では、想い馳せることすらできなかった。
in:クラアナ内部
・名前
アンジェ・ダハーカ
キカイが制定した三ツ首の龍と火を崇める敬虔な聖職者であり、聖女の役割を担っていた少女。
かつての人間が営んでいた『宗教』についてキカイたちがデータを取るために人間にシミュレートさせていた区画で過ごしていたが、必要十分なデータを計測したキカイは人々が団結しないよう間引き、象徴たる聖女を追放した。
彼女は行き場を失ったところでクラアナの探索者となるべく保護された。
狭い部屋の中で人々の嘆きや不満、あるいは懺悔の告解を聴く仕事をしていた。
シスターとしての業務やシンボルとして率先して矢面に立つのが彼女のあり方だった。
悪龍『アジ・ダハーカ』を信奉する不義者から生まれた。
彼女が信奉する三つ首の龍と火はそれぞれ別の神である。
ひとつは悪神■■■・■■■に生み出された三つ首の龍『アジ・ダハーカ』
もうひとつは善なる神であり、清潔と聖火の象徴とされる『アシャ・ワヒシュタ』
不義者の娘は不義者であり、教義に則りいずれは悪として淘汰されるはずだった。
アシャ・ワヒシュタへの信仰心と、人のために良く働き、時には暴行といった悪意に曝されても義者として身も心も清廉であり続けたことから、彼女は義者として扱われるようになった。
やがて彼女は不義者から義者へと反転した奇跡の存在、聖女として祭り上げられた。
人々の信仰の価値観の揺らぎとキカイの支配体制が脅かされると判断したキカイは、そんな経緯から彼女を追放した。
★身体の状態
両腕:牙を持つ機械と異常な力を持つ探索者に出会い、どちらも破損。
奇跡的に腕から手は原形があり接合が可能であったため、肩から肘と腕の半分を異形義体に換装している。
残った腕を接合する都合上、生体パーツでは拒絶反応の危険性があったことから紫黒色の龍蛇を模したパーツを装着している。
交流関係
・ミオ:信心深い少年。宗教について教えた。
・ノア:異邦の世界のシスター。ごめんなさい、でも……
・ルーザー:酒場で出会った似た境遇の男性。気にかけてくれる。
・キノコの子…?:小さくて愛らしい方。いつでも手を差し伸べましょう。
・シロハ(メイ):助けて頂いたメイドさん。彼女はもういなくても、シロハがみてくれている。少し怖い
・グレン:義理堅いかっこいい人。甘い飲み物をくれる。飴もくれた
・ジュエリドール:スレンダー美人のかわいい子。話しやすくて安らぐ
・ディー:いつもお風呂にいる人。またお話が出来たら嬉しい
・竹夜:ブラックボードとエンドボードの狭間で出会った。優しい人
クレジット
アイコン:佐伯様
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
R-18.R18Gのすべてを行為を許容し、すべてを受け入れます。
ログ公開などはフリー