CuraanaNow
「じゃ、シーでいいか。必要な時は呼んでくれ。
アタシに出来るのは道案内と荷物持ちくらいだけどな」
探索者の命などその程度のモノとでも言うような、
命を預けるには軽すぎるやり取り。
そんな会話を終えて、再びリストの確認に戻る。
用が済めばふらりとその場を離れて行くのだろう。
in:死亡者掲載所
「きの……?」
視界の端に見覚えのある子供の背中が
見えた気がして、目を向けた時には
もうその姿は見えなくなっていた。
in:死亡者掲載所
「そ、クゥリエ。
あんたとは何度か仕事した程度でな、
なんとなく縁があるとは思ってたんだが」
指された行を目で追って、
初めてお互いの名前を認識する。
「ま、死んじまったもんは仕方ねえ。
…シームーン…でいいのか?
改めてよろしくな」
実際ほとんど初対面のようなもので、
軽く手を振って挨拶を返した。
in:死亡者掲載所
「はは、あんたそんなんだったっけ。
結構いい趣味してんなぁ」
日課のようにここに訪れる
自分も大概なのだが、それは棚に上げて言う。
「アタシの方は…。
ここに名前が載っても
こうして生きてるって事だな」
この女の名前らしい一行、
「クゥリエ」と記載された部分を指して笑った。
in:死亡者掲載所
「…お、今日も眺めてんのか」
掲示板に目線を戻したばかりの
あなたに声をかける人影。
あなた、と言うよりは「前世」のあなたと
仕事をした事のある探索者だ。
「いつもより機嫌良さそうだけど、
なんか良い事でもあったのかい?」
最新の死亡者リストを眺めながら、
軽い世間話のノリでそう問いかけた。
in:死亡者掲載所
「はは、アタシよりらしくねぇシスター?
そいつの顔が見てみてえな」
件の人物とは以前遭遇しているのだが、
そんな事は知る由もない訳で。
「まあ…アタシが言うのもなんだけど、
お前みたいな身なりの良いガキは
カモだからな、気をつけて帰んなよ」
じゃあな、と手をプラプラ振って
その場を去っていく。
シスター自身ももちろんゴロツキにとって
良いカモなのだが、それはまた別の話だ。
in:ブラックボード
「ああ、もどきさ」
配り終えたらしいシスター?の周囲には
もう数人の子供しか残っていない。
大抵は受け取ってすぐに食べるか、
奪われないよう隠れるかで消えていく。
「前はそういうとこにいたからな。
この方が何かと都合いいんだわ」
残った固形食を齧りながら、
あなたの疑問に先んじて答えた。
in:ブラックボード
「…おう、テリーな」
「他のシスターがどうとか知らねえけど…」
「アタシはクゥリエ、
しょうもねえシスターもどきさ」
固形食を配りながら、
合間合間にそう応えてにやりと笑った。
in:ブラックボード
「…チッ、別にかまやしねえよ。
ほら、お前も持ってきな」
少年の謝罪にそう応えて、
ついでとばかりに固形食を放り投げた。
in:ブラックボード
「…チッ、別にかまやしねえよ。
ほら、お前も持ってきな」
少年の謝罪にそう応えて、
ついでとばかりに固形食を放り投げた。
in:ブラックボード
「あ…?」
いつも視線を集めがちな行為だが
今日は妙に視線を感じるシスター。
少年はきっと炊き出しに縁がなかったんだね。
in:ブラックボード
(なんか今日は空気がちげえな…?)
猫空間の余波に首を傾げながらも
最近途切れていた炊き出しを再開。
子供らに固形食料を配るシスター。
「ほら、盗られねえように気を付けろよー」
in:ブラックボード
「そうそう。痛いのはいやだから、
お互いご安全に、な」
妙な言い回しに
どこで覚えたのやらとくすくす笑って。
「ふぅ…色々話し込んじまったな。
リストの確認も終わったしアタシは行くよ。
また今のアタシと会おうな、きの」
そう言って手を離し、軽く振って
この場を去ろうとする。
in:死亡者掲載所
「ははっ…それならアタシも安心だ」
名を呼ばれ、それで良いと言うように頷くと、
その柔らかそうな手と触れ合う。
「って言ってもなぁ、
結局誰も死んだりしねえのが一番さ。
命あってのなんとやら、きのも気をつけるんだよ」
そう言いながら、あなたの笑顔にニヤリと笑い返した。
in:死亡者掲載所
「ああ、姉ちゃんも探索者。
名前はクゥリエだ。
よろしくな、きの」
口ぶりや姿からして、
ただの人間ではないのだろうが、
それをどうこうする気もなく。
「いっぱい覚えていきな。
そんだけきのの中にトモダチが増えてくからよ。」
最後にもう一度、
軽く頭を撫でて、微笑んでから。
立ち上がって目線を戻した。
in:死亡者掲載所
「あぁ、こんな世の中でも一緒に居られるってのは
それだけでありがたい事だし──」
よしよし、と物わかりの良い
ふわふわを二、三度撫でて手を離す。
「前のトモダチも…
そうだな、トモダチが忘れちまった
そいつの事を、お前さんが覚えてりゃいい。
それだけできっと寂しくなんてないさ」
歯の浮くような台詞に内心で自分を笑いながら、
それでもあなたに伝わるようにと丁寧に語りかけた。
in:死亡者掲載所
「そっか、もうそういう奴には会ってるんだな」
頷きながら、あなたの紡ぐ言葉をゆっくりと聞いて。
語り終えたそれを頭の中で整理し、
幼子に語りかけるようにして言葉を返す。
「一緒かどうかって言うと、
全部が一緒って訳じゃねえんだけどさ。
忘れても、キカイになにかされてても…。
人間の根っこの部分ってのは
そうそう変わらねえもんだとアタシは思うよ」
それは彼女自身が複製体であり、
半分は願望なのかもしれないが。
「だから、お前さんの事を忘れちまったっていう
そいつとだって、またトモダチになれるんじゃねえかな」
そう言って、あなたの頭を撫でようと手を伸ばす。
in:死亡者掲載所
「全員とはいかねえだろうけど、
死んだ奴らがキカイの都合で
複製──
…生き返る事があるんだ。
お前さんとトモダチの運が良けりゃ、
アナなんて潜らずともまた会えるだろうさ」
複製体と言っても状態は
それぞれ異なるし、記憶すら無いこともある。
気休め程度でしか無いが、
それでもアナの奥にトモダチを求めて潜るなんて
無茶は避けられるだろうと、あなたを励ました。
in:死亡者掲載所
「…そう、だなぁ」
泣き喚かない事に感心しつつ、
その問いにはまた少し悩んで。
アナの中で会えたところで、それらはもう
少女の知るトモダチでは無いのだろう。
それに、死者と二度と会えないかといえば、
そうでもないのがこのエデンという場所だ。
→
in:死亡者掲載所
「…あー…結構トモダチ、
多いんだな…?」
読み上げられる名前がリストのそれと
一致する度に渋い顔をしそうになるが、
冷静に確認を済ませる。
正しく伝えるべきか、しばしの逡巡の後。
あなたに目線を合わせるように
屈んで、その答えを伝え始めた。
「いいか、お前さんのトモダチは──」
語られた内容は『生きている者』の名前だけを挙げて、
それ以外はリストに掲載されている──というものだった。
in:死亡者掲載所
10/28:ロールまわりの変更点など追記
【基本設定】
下層周辺に出没する粗雑な言動のシスター風の女性。
サポーターとしてはそこそこの経験を積んでいて、
浅い層でのゴミ漁りから上位の探索者と『交渉』して前衛を依頼する等、
比較的手段を選ばずにシザイを稼いでその日暮らしの日々を送る。
不眠症、ヘビースモーカーなど、不健康要素の塊。
発育不良の貧相な体で非力なせいか、
粗暴な住人の捌け口にされる事もしばしばあるらしい。
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幼い頃にとある探索者に保護され、彼が個人的に営んでいる
教会のシスター兼探索パートナーを務めていたが、恩人である探索者がある日忽然と姿を消す。
キカイによる一斉査察と彼の失踪が重なったせいで運営が立ち行かなくなり、
その維持費を稼ぐ為、彼の捜索の為。
探索者として一人で活動する事を余儀なくされる。複製される際、キカイ側に上記の問題を『不要な要素』と判断され
解体、撤去されてしまい、メインボードに複製体管理用の個室が与えられている。
【ロールや探索による変化】
・自身の『Hate:信仰』がとあるシスターとの会話で解消。
・探索中の事故により負傷した右目を義体化、眼帯を装着するように。
・低コストな個体として、探索エリア調査用の
複製体として再利用されている。
・複製される際に抱えていた『事情』を解消されている。
・とある探索者とバディ契約。
【既知設定】
『見たことがある』程度なら相談不要です。
【攻略面】
デュエット中のやり取りは必要に応じてPL会話で行う場合があります。
【PL向け】
NG :スカ
要相談 :グロ、欠損(展開による)
ログ公開 :R-18なロールを除きフリー
ロール傾向:世界観重視(のつもり)
R-18、暴力、恋愛、その他フリーの心構えではありますがロール初心者の為、
あまりうまく対応出来ない事もあります。暖かい目で見守ってくださると幸いです。