CuraanaNow
「……」
愉快な事を話している、というわけでもないだろう。
ただ、興味深い話はしている。
故に黙って聞いていた。
in:ブラックボード
「賑やかなものだな」
騒がしくなってきた。
そう思う。
それに、随分と個性的な連中も揃ってきた。
in:ブラックボード
「……」
暇をしている、と言った方がいいだろう。
相も変わらずの淡々とした様子でいる。
in:ブラックボード
「……やれやれだぜ」
溜息を吐いて、探索。
あまりここには来たくないのだが。
in:エンドボード
「嫌だねえ。
神様ってのは」
溜息が出てしまう。
本当になんともまあ、嫌になる。
だからこそ、今のオリアが己には輝いて見えるのだが。
「おいおい、随分とまた……。
いや、だからこそか」
キカイ嫌いはそこからも来ているのかもしれない。
なんて思いながらも、さすがにそれ以上は踏み込まない。
少なくとも、ここでよりは自分の店で、だ。
「おま……さらりとすげえ事言ったな……」
いや、オリアはそんな時でも油断しないという、
自信があるからだろう。
ではこっちへ連れて行こうと、引寄せられた手はそのままに、
もう片方の手ではオリアの手を取り、上へと戻っていくだろう。
メッセージへ。
in:エンドボード
「ま、天使たちだって、神様によって生まれたからって、
それに盲目的に従う義理はねえよな」
苦笑しながら言葉を返す。
天使に対しての言い方からして、同胞はそこまで
嫌ってないのだろうなと思う。
「いいのかよ、オリア。
お前……いや、まあ家族だからな」
それこそ獅子身中の虫になるのではないかと思うが、
本人に受け入れる度量があるのだろう。
それに、家族だ。
その気持ちはよく分かる。
「ああ、後はこれを売っぱらうだけだ。
……ただ」
眼で合図する。
普通なら先に売っぱらうのだが。
「な?」
目線。
それから抵抗が無ければ、指先が腰に伸びて、軽く撫でる。
一度拒否されなかったがゆえに。
in:エンドボード
「はーそういうもんかね。
……まったく嫌になっちまうよなあ」
溜息を大きく吐く。
神とはまあ、そういうものだろうなとは思うが。
ヴェルドンがいつぞや言っていた神も似たような者だったか。
「そうだろうな。
俺だって、まだ死にたかねえ。
……嫌になる世界だよなあ」
寿命は、長い。
ヴェルドンに与えられた秘密の道具で、
死してもなお、魂は同一でもいられる。
だが、アイツのように何度死んでも平気なメンタルではないのだ。
「へえ……そりゃあまた、なんだ。
癖のある人か?」
ちょっと言葉を考えてしまったが、結局直球だった。
「ああ、まあ……こんなもんだな」
どっかで見たようなフライパンに、
鍋。 それから、壊れかけのナイフなど。
ありきたりの物。
これは後でアンダーボードで売るのだろう。
in:エンドボード
「はーそういうもんかね。
……まったく嫌になっちまうよなあ」
溜息を大きく吐く。
神とはまあ、そういうものだろうなとは思うが。
ヴェルドンがいつぞや言っていた神も似たような者だったか。
「そうだろうな。
俺だって、まだ死にたかねえ。
……嫌になる世界だよなあ」
寿命は、長い。
ヴェルドンに与えられた秘密の道具で、
死してもなお、魂は同一でもいられる。
だが、アイツのように何度死んでも平気なメンタルではないのだ。
「へえ……そりゃあまた、なんだ。
癖のある人か?」
ちょっと言葉を考えてしまったが、結局直球だった。
「ああ、まあ……こんなもんだな」
どっかで見たようなフライパンに、
鍋。 それから、壊れかけのナイフなど。
ありきたりの物。
これは後でアンダーボードで売るのだろう。
in:エンドボード
「神ってのはそういうもんなのかねえ……。
身勝手なもんだ」
実際、自分も神の存在は信じるが、
当てにはしていない。
気まぐれで、傲慢で、不確かなもの。
それが神だと思っている。
「ま、ここにある海なんてそうだろうな。
お近づきにもなりたくねえ」
苦笑。
堕天使の知り合いがそういうのであれば、
それはもう危険すぎる所だ。
自分は精々1-10層で必死な身である。
絶対に近寄りたくない。
「美人が最期まで傍にいるなんて、
男冥利に尽きるってもんだ。
……それはそれとして、いるんだな!?」
危なっかしい、というのが聞こえたが、それはそれ。
美人と聞けば目を輝かせる、現金な男である。
「よっし、しかし、あっさりと集まったな」
そうしているうちに必要なシザイが集まっていた。
あっという間である。
やはり、慣れているせいか行動も早い。
in:エンドボード
「おお、ソリャまた……。
この世界でキカイに抗うだけの気骨があるわけた」
神に抗う天使は、話だけならフィングスの世界でも聞いた。
だが、大体が神に敗れて滅ぼされているのだ。
その中で、こうして生きて、
人に寄り添い続けている堕天使を嫌いになる訳がない。
「ああ、命を預けるに相応しい連中さ。
あいつらといく海は最高だった。
こっちにも一応海はあるんだな。
……あまりいいもんじゃなさそうだが」
素直な感想。
この場所の海は、碌でもなさそうだ。
「幸せに決まってるさ。
とびきりの美人に看取られて死ぬ。
男でも女でも嬉しいさ」
言葉では茶化すが、本音だ。
こんな優しい天使に看取られるのは、
救いだ。
しかし、しんみりしそうだったので。
「しかし、お前の家族にゃあまた別の美人もいそうだな!」
なんて誤魔化した。
in:エンドボード
「そりゃあ……何というか、な。
……すまねえ、月並みだが、大変だな」
上手い言葉が出てこない己に呆れつつ、
オリアに労わる目をむける。
人である己には、その苦労の想像がつかない。
天使が仕えるべき神がいなくなり、堕天したのであれば。
「ああ? 海賊じゃねえよ漁師だよ漁師!
うははははは!!
ちょいと荒っぽい事もするがな!」
その言葉には高笑い。
一応は漁師である。
そう語っているだけでもあるが、なんてしながら、
拒まれなければ軽く尻を叩くだろう。
「は、お前みたいな堕天使に看取られるなら、
どいつも幸せだろうよ。
人としてな」
最後の言葉は、はっきりと告げた。
in:エンドボード
「へえ……まあ確かにそうか。
神様によって変わるなんざ、よくあることだものな」
頷いた。
神も1柱だけというわけではない。
複数いると言うのはフィングスの生まれた世界でもそうだった。
しかしまあ、いかつい男と美女がいれば、違う目線も感じるわけで。
「いいじゃねえか!
俺が率いていた連中も家族みてえなもんだった。
時には血の繋がりよりも深いものってのはあるぜ」
にかっと笑う。
フィングスは、仲間達の方が、
元の家族よりも信用していた所はあった。
in:エンドボード
「へへ、慈悲深い天使様だぜ。
俺の知ってる天使とはえらい違いだな」
なんてけたけた笑いつつ、作業を続ける。
特に問題も起こらず、それは続くだろう。
それはそれとして。
賊も、フィングスの見た目のいかつさもあるのか
寄っては来ないかもしれない。
「しかし、オリアよぉ。
そういや家族がいるんだったな?」
なんて言葉を掛ける。
そういえば気になっていたのだ。
in:エンドボード
「優しいな、オリアは」
皮肉ではない。
素直にそう思うからこそ、告げている。
こんな世界でも、まだそう思えるのは、
確かな優しさの証だと思っている
「ハッハア! そりゃ同感だ!」
同時に同感だ。
うっかりこのままでは、
お楽しみの方をやる気になってしまう。
故に、先に急いで探すのだ。
と言っても、漁り慣れているゆえに、
集めるのも早い。
目敏く見つけては、回収する。
まして、護衛が護衛だ。
背中を気にしなくていいのは、とても助かる。
in:エンドボード
「ま、平和な方がいい。
その方がな」
それは本当だ。
別に、自分はそんな綺麗な生き方を
してきたわけではないけれど。
無駄に死を見たいわけでもない。
「…………おいおい、マジかよ?
いいのかよ?」
ひょんな事からガキを拾って以降、
控えていたのはある。
だが、フィングスとて本来はそう言うタイプ。
であれば。
「本気にしちまうぞ?」
in:エンドボード
「は、確かにな。
静かになってきたってことはある程度落ち着いてきたって
事だろうが」
言葉を吐く。
まあ実際、静かになってきたものだ。
キカイの眼も、煩わしさは減っている。
「……そんなこと言われるとなあ」
ぜひとも言いたいが、夜の話をすれば、
否応にでも眼はそういう風に向く。
まったくもって楽しかったことではあるし、
最高だったがゆえに。
in:エンドボード
「いや、今日は外れだなあ。
さすがにねえよ」
この前はガキを拾うわ、
指斬られるわ。
「色々とあったけどな! ガハハ!」
なんて笑いながら言う。
監視の目も無ければ、安心して探せるというものだ。
ただ、治安の悪さもあって本来はそこまで長居はしない。
長居をする時はヴェルドンがいるときぐらいだったが。
「へえ、大丈夫か?
いやお前なら大丈夫だろうけどよ」
なにせ、ヴェルドンが大丈夫だろうと言っていたぐらいだ。
それにこういうのは何だが、美人が一緒に探してくれるなら、
それはそれで盛り上がるというもの。
断る理由などどこにも無い。
in:エンドボード
「んお!? ……なんだ、オリアじゃねえか。
びっくりしたぜ……」
ここの治安の悪さは知っている。
いるがゆえに咄嗟に身構えたが、
友人の友人であることを確認すれば、すぐに構えを解いた。
「いや、何、たまにシザイやら使えそうな道具が落ちてる時が
あるんでな。
持っていって自分で修理するなり、やってもらうなりにして、
料理道具に変えてんのよ」
何しに来ているのか、という問いにはすらすらと答えた。
と言っても料理人故、衛生面は気にする。
大体はアンダーボードで流して、別の道具を購入するシザイにするだけだ。
in:エンドボード
「はぁー……まったくセーフってやつだな」
指先を撫でながら、男は溜息をつく。
ヴェルドン程、ソロでクラアナを潜るような、
探索者のようではない。
普段は低層を漁って、料理で提供する男だ。
そんな男が、このエンドボードに来たのは、
たまに落ちている貴重品目当てで。
といっても、料理道具に使えそうな廃材を、
後で加工する目的だが。
in:エンドボード
「……」
哀れだな、とは思わない。
彼女は彼女なりに、そういう生き方を望んだのだろう。
であれば、己が口を挟むのも、また違うだろう。
そう考えて、背を向けて、男もまた立ち去った。
in:クラアナ付近
大柄な身体をしてると思われる、傍から見ればフルフェイスに機械的な鎧を身に着けた者。
彼は手段を選ばない。それはただ進むものだから。
彼は喰らう事をためらわない。 それは生き甲斐であるのだから。
彼は夢をあきらめない。どこまで潜れるか。死してなお複製されるのであれば、それは問題ない。
魂も併せて移動すれば、それは問題ないゆえに、彼は進み続ける。
ヴェルドン。 それは奪うものとして己を定義したのだ。
それは、奪われる者から奪い返す者でもあった。
交流
・メレナス(元修道女)
無防備で放っておけない。
だからお節介を焼いているだけ……だった。
彼女の強さと優しさと己の欲に従い、彼女に想いを伝えた。
そして、それは成就したのだ。
・猫
身体を見つけた。
次はお礼をしてくれるらしい。
・ティアルド
放っておけなさそうな人物。
だが、気になることもある。
・セチア
猫の飼い主。
真面目で慈悲深い子、という印象らしい。
・オリア
この地で得た貴重な友人。
彼女の名も、己の中にしまい込んでいる。
彼女の為であれば、自ら動くだろう。
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ロール傾向
シリアス・センシティブもまあいける はず!
------------
サブキャラクター
フィングス
アンダーボードの、ブラックボード寄りでありながらも、そこまではいかない穴場的な場所で
飲食店を開いている店主。
今も探索者ではあるようだが、こちらでうまい事稼いだりして生存価値を稼いでいるようだ。
豪快な性格であり、迷える者や困っている者がいれば助けを出す義賊的な所もあるが、
美人であれば代わりに身体を要求してきたりもする暴れん坊な部分もある。
ただし、報酬に対して裏切らない、というのは彼の一種の信念であり、それを違える事はないだろう。
燃えるような赤毛を短髪でまとめ、身体は傷だらけ。
喉はキカイに一度奪われたせいか、義体でごまかしている。
燃えるような赤い瞳は、獣の眼光を思い浮かばせ、野獣という認識を与えるだろう。