CuraanaNow
「はいはい…よろしく、同業者サン
……俺はルヴィ 別に忘れてくれていいよ。」
未だに警戒心は高いようだ…。
「なんで知り合い未満のアンタに一日想われないといけなんだよ…!
…はぁ まぁいいや… じゃあ紅茶がいいかな…。」
お調子者なのだろうか、とか そんな事を考えながら
ちょっと距離を取りつつ後を突いて歩きだす事だろう。
in:メインボード
「知り合ったも何も名前すら知らないが…?
知らない人に奢られるなんて真っ平御免なんだけど…。」
他人なんて何をしてくるか分からない
食事に毒を盛って動けない間にシザイを盗られる可能性だってある
そんな世界を見てきた探索者は一瞬だけ眉を顰めつつも
「……はぁ 分かったよ。
行かないと何時までも煩そうだしな、アンタ…。」
…まぁ、ここまで能天気そうなやつなら大丈夫か、と
溜息を吐きながら同意をした。
in:メインボード
「……はい、ドーモ。
まぁ探索者だけどさ… そういうアンタもそうなの?
って なんで知らない人とお茶しないといけないんだよ…。」
ぐいぐいくる様子にたじたじの探索者
ここまで積極的な人は初めてなので対応に困っているようだ。
in:メインボード
「……え? ま、まぁ…そうだけど…。」
急に馴れ馴れしく近付いてくるキミを見てススス…と距離を取る。
怪しい人だ!(警戒心↑)
in:メインボード
「……いざ探索しなくて良いってなるとやる事無いな…。」
もしこの仕事から解放されたら趣味の一つでも見つけた方が良いのだろうか
なんて、先の事を考えながら暇そうに歩いている。
in:メインボード
「ま、いずれ分かる時が来るかもな。」
そうなれば良いな、と他人事ながら思う
子供が独りぼっちと言うのは、どうにも気分が悪い。
「…って、バカお前… ゴミをそこらに捨てるな…
ここはブラックボードじゃないんだぞ…。」
はぁ、と溜息を吐いてキミのポイ捨てしたゴミを拾ってゴミ箱に投げ入れる
此方もあまり行儀の良い行動ではないが、ボイ捨てよりはるかにマシだろう。
「……お前ってホントにバカだな。
んな事しようとしたら周りの奴らが黙ってないっての
どんだけ力があっても数で囲まれて殺されるだけだよ。
それともお前、死にたいのか?」
二度目の溜息。
ここまで常識が欠如しているとは思わなかったと言わんばかりに
最も、こうして話したのが初めてなので知らないのも無理からぬ事なのだが
「そもそも、どいつもこいつも殺すっていうけどさ
…今迄お前に施しをくれた奴らも殺すのか?」
初めてキミの顔を深紅の瞳がじぃっと真っ直ぐ見つめた。
in:食料提供所
「……意味はあるんだよ
手足が無くなろうと、例え死ぬ事になろうともも
…そんな事より怖い事があるんだ。」
最も死ぬ気なんて無いが、と付け足して
自分の命より大事な人達の為に
キミにはまだ分からないかもしれない理由だ。
「バーカ 毎日他人を助けられる程余裕なんてあるかよ
だがまぁ…偽善者と言われればそうだね。」
キミに言われた所で怒った様子はなくそう言う
何よりも自分がそう思っている事だ。
「そういうアンタはどうする?
もしも余裕が出来たら…
…それでも、そうやって全てを恨んで過ごす?」
in:食料提供所
「ハッ 俺以上にボロボロの奴に言われたくないっての」
キミが水を飲む姿を少し離れた所から見届ける。
近付いた所で警戒されるのがオチだろうし別に近付く意味も無いしなと
そうして飲み終わったキミに何故だと問われれば
「……なんだ 俺の事覚えてるのか。
ま、アンタが言う様に稼いでるし余裕も出てきたからね
自分が余裕も無いのに他人に施すなんて馬鹿のやる事だろ?」
別に好き好んで無視をしてきたわけではないし
子供が苦しい生活を送ってなんとも思わない程、冷血にもなれなかった。
ただ、自分には助ける力がなくて何も出来なかっただけ
「…ま、ただの自己満足だよ。」
けど、今はもう違うから見覚えのある子供を手助けした
本当にただそれだけの自己満足だ。
in:食料提供所
「……ただの気まぐれだよ。」
剝き出しの警戒心に感謝の欠片も無いその言葉
予想通りの反応に思わず笑いそうになる。
だが、本当にただの気まぐれなのでどうしようもない。
「んな警戒しなくても奪い返したりしないっての
ブラックボードなら兎も角、ここじゃキカイの目も厳しいし」
「それよりさっさと飲んだら?
もしかしたら毒が入ってるかもしれないけど」
キミの反応を楽しむかのようにくっくっと小さく笑う。
…ボトルの水は少し減っている。
恐らく、この探索者も先程飲んだのだ
それならば毒が入ってる可能性はまず無いだろう。
in:食料提供所
「………。」
聞こえてきた咳に はぁ、と溜息が漏れる。
以前なら見向きもしなかった
…いや 見ないように、関わらないようにしてきた存在
関わった所でロクな事にならないのなんて目に見えている。
「………おい。」
それでも、もういい加減に自分を誤魔化すのが嫌になって
思わずここから去ろうとするキミに声をかけた。
「泥水でも探して啜る気?
んなもの飲むくらいならこれでも飲んでなよ。」
そうして飲用水の入ったボトルをキミへ投げ渡す事だろう。
in:食料提供所
「――……一番安ー… …いや…フルーツ味の奴を一つ頼む。
それと携帯用に袋に包んだのを二つ …同じ味でいい。」
食料提供所に訪れた探索者は何時も通り一番安い固形食を頼む…ことはなく
少しだけシザイを多めに支払って1ランク上の固形食を頼んだ。
目標額が間近な為か、少しだけ余裕があるのだ。
「………確かに風味はフルーツだけど…。
やっぱりそんな美味しい物ではないな…。」
それでも以前より遥かにマシなのだが
そうして咀嚼し、飲み込みにくい固形食糧を水と一緒に流し込んでいく。
in:食料提供所
「…………。」
頬に添えられた手を零れ落ちないように
此方の手もそっと重ねて支えた。
もう、この機械の手からはキミの熱は伝わらないけれども
頬から伝わる熱を少しでも確かめようと
言いたい事は沢山ある
聞きたい事も沢山ある
謝りたい事だって、沢山ある。
だけど、今はキミの身体の方が心配だから
「……分かった。
俺ー… いや…私が抱えて連れてくから
アンタは少しでも休んでなよ。」
そういうとキミを抱き寄せた。
昔の華奢な体だったら兎も角
今の自分ならキミ一人運ぶくらい簡単な事だから。
in:廃棄区画
――久しぶりに本名を言われて一瞬体が強張る。
こんな姿をキミに知られたくない
今すぐ否定するべきだろうか
…だけど、今のキミを突き放して独りにしたくなくて
「………なんだ 今更気付いたの?
気付くの遅すぎ。 相変わらず抜けてるねシャルは。」
なんて、昔のように軽口を一つ
「…シャル さっきも言ったけど謝罪なら通信でも十分でしょ
アンタが謝りたい気持ちも分からなくはないけど
…今のアンタはそんなうろうろしていい状態じゃない」
in:廃棄区画
「…………っ」
チラりと見えたその継ぎ目に思わず顔を顰めた。
今迄幾人も同じような目に会った人達を見て見ぬぬりをしてきたけど
…今回ばかりは、そんな事は出来なかった。
「……バカかアンタは。」
前のめりに崩れそうなキミを咄嗟に支える
その時、もしかしたらキミは懐かしい花の香に気が付くかもしれない。
そして、もう戻る事のない昔にこの花を香り袋にして持ち歩いていた少女がいた事を。
最も、今の意識朦朧としたキミには分からないかもしれないが。
「誰に謝りたいか知らないけど…
今のアンタが態々出向いて謝罪されたって相手は困るだけだっての…。
んなもん通信か後日に元気になった時に謝ればいいだろ。」
in:廃棄区画
「……………。」
歩み寄って怪我の具合は観察すれば頭部の重傷を負ったのはすぐに分かった。
治療こそ受けた後だろうと決して無理をしていい怪我ではない。
「……そんなフラフラな状態でどこ行こうってのさ
今のアンタに必要なのは安静にする事だよ。」
…誰かが傷付いても気にしないようにしてきたのに
キミが傷付いた姿を見てると随分と苦い気持が沸いた。
in:廃棄区画
――廃棄区画
様々なモノが捨てられるココには時々便利なモノも捨てられている
以前と違ってもうこんな所でモノを集めなくても十分に稼ぎはあるのだが
ついつい何か目ぼしいものは無いだろうかと足を運ぶことがある。
今日もたまたまそんな日だった
「………は…? シャル…?」
だからこそ、こんな所でキミを見て
目を丸くしてついつい名前を呟いてしまった。
だって、今のキミはどう見たって――
「……ッ! おい! アンタ! なにやってんだよ!!
その怪我はどうした!? まだ器具も尽いたままじゃないか!」
in:廃棄区画
――身の丈合わぬ槌を振るう、振るう。
振るう度にキカイはただのスクラップへと化していく。
そうしてそれらをシザイとして回収する
何時も通りの作業の繰り返し、繰り返し。
「………あと少し…。」
あと少しで目標の額に届く。
ただそれだけの為に独りで槌を振るい続けた。
in:クラアナ内部
「………ん…?」
再びクラアナへと潜ろうとここまで来たところ
見覚えのある姿が誰かと共に少し離れていくのが見えた。
「………。」
そういえば、アイツは昔から人を惹きつける奴だったなとか
そんな事を思いながらも探索者はクラアナへと消えた。
in:クラアナ付近
「……挨拶だけで恐怖したのは生まれて初めてだよ…。」
深層に潜ったってここまで怖くないのに…
探索者はどっと疲れた顔をしてその場から立去った…。
in:メインボード
>>ラアナおじさん
「…………っ!?」
怖過ぎて声出んかった。
「……………はぁ…。」
そのまま去っていく貴方の背にホっと安堵の息を漏らして見送った事だろう…。
in:メインボード
本名:■■■■■ 年齢:16歳
ルヴィというなで活動するぶっきら棒な探索者
他人をあまり信用せず、警戒心は高いが
安全な集落で暮らす妹を溺愛していたり年下に甘い面もある模様。
二年前に故郷を暴走する機械に滅ぼされた。
その際に負った怪我が原因で片足と片腕は壊死し、義体となっている。
それからエテンに来るまでの間はスラムで暮らしていた。
現在:恐ろしい程に硬いハサミ型のキカイに左腕と右足を切り取られた。
生身の手足は永遠に失われた。
*PLは特にNGなどはありません
@kuutraum