CuraanaNow
最近では珍しく、新人らしい男。
否、彼の顔に見覚えのある者もいるのだろう。
それでも彼はまるで初めて来たみたいに落ち着きのない様子だった。
「ここがクラアナ、ね……
ハァ〜ア、なんでこんなことしなきゃいけないんだか」
「……まあいいや、さっさとやることやって帰んねぇと……行くか」
in:クラアナ付近
ショップのキカイが言うことには、ナノマシンの方がダメになっているので、どんな義体をつけたところで何の意味もないらしい。
「あーあ……どうすっかな……」
仕方ないので右足はひとまず引きずったまま、ひょこひょこと片足でここまで来て、ようやくベンチで一息ついたところである。
in:メインボード
「最悪だぁ〜〜……」
怪我はしてないように見えるが、右足を引きずってけんけんしながらクラアナから出てきた男。
そこまで悲観してなさそうな”最悪だぁ”だったが、まだ実感がないだけで器用型には大変痛手な汚染欠損だ。
「定時除染おせぇよ…………義体でどうにかなっかなぁ……」
ならないよ。
役に立たない肉塊と化した足を引きずりながらショップへ向かっていった。
in:クラアナ付近
「はぁ…………なんだよ今の……
キカイはいなかったし、汚染度もギリ……あれ?」
帰還リフトの中で息を整え、状況を思い返して。
ふと現在の汚染度を確認する。妙に低い。
「あっ、ああ〜…………もしかして……」
恐る恐る、ズボンの裾を捲ってみる。
その中身は、外傷こそないが血管が影を落とすほど浮き、鬱血したように青黒く変色していた。
流石に足の付け根の方までは汚染されていないが、膝より先は言うことを聞かない。これではただの肉塊だ。
如何せん体がくっついているので実感はないが……
「……これが噂の汚染欠損、てヤツ?」
こうしてまた一歩、死に近づいた。
in:クラアナ内部
いつもは階段近くのリフトで帰るようにしていた。
しかし、この日は早くシザイを集めたい気持ちもあって、行けるギリギリまで周回していた。
つまり、慣れからくる油断である。
もう数歩先にはリフトが見えていた。
安全なルートじゃないけど、わざわざ遠回りもできないし、除染を待つのも面倒で、真っ直ぐに地面を踏み抜いて。
「……っ!?」
汚染は目に見えない。
代わりに、ビリビリとショートするような刺す痛み。
「やっば……!なんだよコレ!?」
状況も理解しないまま、右足を引きずって急いでリフトに乗り込んだ。
in:クラアナ内部
「……」
レッド!メープル!パープル!!
何故来る度来る度ショッキングカラーが並んでいるのか。
この二つに挟まれてるとまともなはずのメープルすら不安を覚える。
「え〜っとぉ……メープル一つ……あと水」
目が騙されかけているけど、これは普通のはずなので……。
ここでは食べずにお持ち帰りしていった。
in:食料提供所
「食いかけだけどいいの?
もらってくれんのは助けるけど……」
といいつつも1.8個入りの袋をそっとあなたの手に載せる。
そこそこ人気フレーバーだが、どうせ自分じゃ食べれないので。
「まあ頼むわ。そんじゃな」
そう言って後ろ手に手を振り歩いて行った。
in:メインボード
「ゆるい神もいんのな。
禁欲とか肉食っちゃダメみたいなイメージだけど。」
ほーん。と。興味なさげ。
「一番色々見れるもんあるしな。森だの謎の街だの……
……ほら、自然豊かっていうか」
それは多分森だけ。景色が変わるのには違いないが。
のそりと立ち上がって、腰に手を当て軽く伸び。
それからさっきの中辛固形食をつまみ上げる。
「そろそろ行くわ。こいつの代わりを買わねぇと。
というかどうしようこれ……」
in:メインボード
「相当間空けないと下がんないよなアレ。
なんで稼いでるのに取られる量増えるんだか」
所得税だろうか。世知辛いね。
「人権無ぇのにあんま治安悪そうなとこ行きたくねえよ〜……
娯楽も興味ねぇし。
てかお前そのカッコで博打してんのダメじゃね?」
in:メインボード
生存価値を買い忘れたのでは?
というより死んだなら何故今生きているんだ?
遠目に見たソノエは訝しんだ。
in:メインボード
「ないなぁ、残念ながら。
適当に誰か捕まえてもいいけど、結局除染する度値段上がるし。
最近はクラアナ前までも行ってない」
「娯楽区画でも飽きるんならホントにつまんないな、ここは。
マーケットとか見ても特に面白いもんないしなぁ……」
何もしないよかマシだけど、と付け加え。
散歩が趣味になりつつあるかも。
in:メインボード
「辛くて……いいよ、腹減ってる訳じゃねえし。
今度また買う」
憎きカレーは脇に置いて、組んだ指に顎を乗せた。丸まる背中。
「別に普通に過ごす分にはシザイも価値もあるけどさ……
……暇。暇んなっちゃって。
どうせすることないなら潜りたいんだよな」
in:メインボード
「ダメなタイプのカレーだった……」
袋を畳んで閉じた。大分残ってるのに。
「いや……どうしようかな。
行きたいけど除染代と採算取れるかわかんねぇや」
堅実に値段が下がるのを待つタイプらしい。
in:メインボード
「どうも。
なんだっけな、結構前に買ったやつ……」
といいつつさっさと袋を破く。
見た目では判断つかない普通の茶色をかじった。
固形食を食べた。わざとらしいカレーの匂いと、少しピリッと辛い味が独特な固形食だ。
「…………」
しかめっ面をしている。
in:メインボード
「あー……」
未開封の固形食片手にベンチを探して歩いていたところ。
先客を見て暫し目を泳がせた。
けどまあ、わざわざ他のベンチを探すのも面倒だったので。
「隣、空いてる?」
in:メインボード
「わぁ……」
いた。なんか青く光ってる人がパープルを……
色味似合ってますね。
味の言及はないけどとりあえず美味しそうには見えない。
割とプレーンと大差ないかもしれないけれど……
「カレー味ください」
in:食料提供所
栄養食がしっかりしているのでなんとか生きている、数日おきにしか来ない不摂生人間だ。今回も数日おきに来た。
「うわっ……」
「青の次は紫って……」
なんということでしょう。
ピンポイントにケミカルな色の日ばかり来ている。
まあその前もレッドが並んでたけど。
ちょっと周りをキョロキョロ。
気にはなるけど絶対自分で食いたくない。誰か食ってる人は……
in:食料提供所
「う〜ん……一択だなぁ……
プレーンも置いといてくんない? 食うけどさぁ」
なぜ無駄にフレーバーをつけてしまうのか。
しかもよりによって好みの分かれるやつを。固形食を食べた。ぼそぼろとした食感と、妙に甘ったるい味がする。
「………………」
仕方ないのでストロベリー。イマイチですねin:食料提供所
今日もまた適当なベンチに座って、左手をぐーぱーして見つめている。
既に違和感もほとんど無くなって、前の腕と遜色なく動く。
「ほんっと気持ち悪い技術だな……それに救われてるんだけど」
「……次しくったら一千万、ね」
生体義体は恐ろしい勢いで値上がりしている。
まあ、わざわざ直すより新しいものを買った方が安上がりなんてのはよくあることで。ここでは生命にも同じことが言える、というだけのことだろう。
それでも彼にとっては、死はただの終わりだ。
「しばらくはまた休みかな……」
in:メインボード
「クッソ……久々にやらかした……」
左の二の腕あたりを抑えながら出てきた青年。
抑えている腕の先は空白。よくあることだ。
少しふらつきながらショップへ向かっていった。
in:クラアナ付近
とある現代日本の人間の複製体。
オリジナルは元の世界で変わらない日々を過ごしている。
そんなこと知りもしないから、今日だって死にたくないし帰りたい。
既に幾度と死んで今や数体目の複製体だが、もちろんそんなことも知らない。
記憶は一切引き継がない。
全身
いろいろ
顔色が悪く痩せぎすで猫背気味。目つきと態度が悪い。無愛想。
左目は後天性の外斜視。妹が来てから隠すようになった。
ピアス穴は右耳に10ほどと喉仏の下辺り。
左耳と左眉尻はもう塞がっている。
自分の身の安全を第一に考えるように行動しているが、現代日本の価値観を持っているので相対的には大体善人。
いつかは帰るつもりでいるから、人と関わりを持とうとしない。
使えるものは何でも使うし、容赦も躊躇も一切ない。つもり。PLについて
*3Lエログロ虫スカ大体なんでもオッケー
*ログ公開とか諸々ご自由に。
*おおむね置きレス ツリーでもメッセージでもお気軽に
PL→@nox_462
サブ→19926150
某デスゲームに参加しているためほぼ動けません