Line

No.653203212
雛菊 祈姫
main_img
age:
sex:
height:
weight:
Favorite:unknown
Hate:unknown

Comment
Items
武器1
固形食(ストロベリー)
iconCuraanaNow

icon
「うん……しょ、っと!」

ギシッ……ギィッ。
体に取り付けられた機械式の義肢を慣らすために、よたよたと歩く。
傷の少なかった少女の体の大半は機械に置き換えられ、壮絶な経験を物語っているだろう。

「わ、とと……っ」

両足と左腕の義肢は、まだまだ慣れない。
それでも一人で歩けるようになったのは大きな進歩だった。

「もっとしっかり、歩けるようにならなくちゃ…ですっ」

in:メインボード


icon
「…、…はい…」

ほんとうはもっとちゃんとお礼がしたい、けど自分には何もできない事に不甲斐なさに震えて。

「あっ、い、いえ!大丈夫です!
 わたし、本当に……、……っう、うぅ……っ」

そんな事を言おうとしても、実際男性に身の回りの世話をされ続けるのは抵抗もある。
例えば…生理現象や、入浴。
それらも今の自分では一人で満足には出来ないのだから。

「わか、りました……
 ……あ、でもそのっ、いつか……
 いつか、エランさんが困ってしまった時は、私、その……何かできたら、そのぉ……」

in:ファッションホテル


icon
「………」

奉仕の心と呼べばよいのだろうか。
その心は分かる、彼女自身も、神様に仕える巫女としての役割を担っていたのだから。

だが、分かってもなお。
ただ受け取るだけというのが心苦しくて。

「…なにか、わたしにできる事は、ないですか…?

 …その、あの………えっと」

出来る事など殆どないような体で、しかし尋ねずにはいられなかった。

in:ファッションホテル


icon
「あぅ……」

足もない、片腕もなく、お腹に開いた傷も酷い。
ナノマシンがそれらの傷を幾分かマシにしてくれているとはいっても、再生する訳ではない。
結局、彼の言う通り……このままであれば遅かれ早かれ彼女に待っているのは、死という末路のみなのだ。

それを彼女自身もうっすらと分かっている。
世間事に疎くとも、流石にそこまで察しが悪くはなかった。

「……なぜ、そこまでよくしてくださるのでしょうか……?」

in:ファッションホテル


icon
「それは……い、いえっ、シザイは、あんまりない、ですが……
 助けていただいて、そこまでしてもらうのは、その、あのぉ……」

既に傷を治療してもらって、多大な負担を貴方に与えているのは理解していた。
その上で義肢…がどれほどの値になるのかは分からないが、探索にとなれば、さらに貴方の負担を増やしてしまう。
何も返せもしていないのに、それはあまりにも忍びなかった。

「わたしは、だいじょうぶ、だいじょうぶです……!
 えと、あの…ほ、ほら!お箸を持つ方の手は、ありますし…!
 その、えっと……あのっ、あの…!」

in:ファッションホテル


icon
「っ、ぁ、はい……
 
 ぎしゅ……」

言われるがままに貴方の厚意に甘え、水と鎮痛剤を飲みながら、義手の事を考える。
そういえば、機械で出来た手足や、顔に何かを埋め込んでいる人は多かった。
そういった人たちも同じように大けがをしていったのだろうかと、少し考えた。

「あの、その……あ、ありがとうございます。 その……
 エランさん、でよかったですか?」

in:ファッションホテル


icon
「ん……ぅ……っ」

この世界のナノマシン技術は非常に高い。
輸血や止血さえ済めば、重篤な状況であっても短時間で命に別状はない範囲までに快復する。
切り落とされた手足も、ちゃんと残ってさえいれば接合は難しくない。
…それ故に命が軽んじられる側面もあるだろうが。

少女が目を覚ますのは、貴方があの惨状に出くわしてから幾ばくかの日数が経過した後だろうか。
ナノマシンや点滴のお陰で多少マシになっているが、それでも失った手足から感じる焼けるような痛みがじんじんと響く。


「……ここ、は………
 わたし、…、……ぁ……

 あし………て……」

唯一動く右手の指。
切断され、包帯が巻かれた両足と左腕に、ようやく気が付いて。

痛みがどんどんとこみ上げてくる。息が苦しくなる。

「っ、は、は、はっ……はひ、っ………
 …、………」

貴方に気が付くのは、ひとしきり彼女が呻いた後だろう。



in:ファッションホテル


icon
「ちきゅ……?
 がい、こく……、………」

どちらも、少女にとっては聞き覚えの薄いものなのか、それとも言葉を理解するほどの思考もできないのか。
どちらにせよピンとこないようで、うつらうつらと反芻するのみで。

そしてすこしすれば痛みと共に意識の糸もぷつりと切れたように……
瞳を閉じ、意識を手放してしまうだろう。

「……すぅ、……はぁ……ッ……、……」

……それから先、貴方の知る医療機関まで、彼女の命はなんとかつながるだろう。
それでもかなりギリギリな状態で、貴方の迅速な手当が無ければ非常に危うかったのは間違いない。

貴方の尽力で、一人の非常に軽い命は救われただろう……


in:廃棄区画


icon
「……ぁ、ぉぃしゃ、さ……」

かかりつけの医者は、と言われれば……なんとか首を横に振る。
この世界に来て幾ばくもしていないのだから、当然といえば当然だ。

意識も朧気になりながら腕で抱えられる。
少女の体は手足を失ったのもあり、非常に軽く、探索者としても未熟なその体は、欠損の傷を除けば殆ど目立った傷も見当たらない、綺麗なものだった。

おそらくは、何等かの形で流れ着き、訳も分からぬまま探索させられた別世界の住人か。

「…ぁな、たは……?」

運ばれながら訪ねる。
意識が何度も飛びそうになりなるけれど、名前だけでもせめて、聞かなくちゃいけないと思って。

in:廃棄区画


icon
「……ぁ、ぉぃしゃ、さ……」

かかりつけの医者は、と言われれば……なんとか首を横に振る。
この世界に来て幾ばくもしていないのだから、当然といえば当然だ。

意識も朧気になりながら腕で抱えられる。
少女の体は手足を失ったのもあり、非常に軽く、探索者としても未熟なその体は、欠損の傷を除けば殆ど目立った傷も見当たらない、綺麗なものだった。

おそらくは、何等かの形で流れ着き、訳も分からぬまま探索させられた別世界の住人か。

「…ぁな、たは……?」

運ばれながら訪ねる。
意識が何度も飛びそうになりなるけれど、名前だけでもせめて、聞かなくちゃいけないと思って。

in:廃棄区画


icon
「ひっ、っ、っぐ、ひぐ…っ、ひぅ……っ」

その注射器が何なのかしる由もなかったが、しかし少女に抵抗できるだけの余力は残っていない。
なんとか息を吸って吐いて、涙をぼろぼろと流しながら耐えるしかできないのだ。

そんな彼女に施される鎮痛剤モルヒネは、救いの光だっただろう。

苦痛で歪んでいた顔が、徐々に落ち着き……呼吸も緩やかになってゆく。

「ぁ、ふ………、…、……」

貴方が火薬に火を付ければ、じゅうっ……と人の肉が焦げる匂いと共に四肢の止血が施されるだろう。
薬が効いている彼女には、その痛みを感じる事はない。


少なくとも、急場をしのぐだけの処置はこれで施されるだろう。


in:廃棄区画


icon
「――――ッ!!ぁああ、っぅああ!!!」

圧迫の痛みで反射的に暴れる少女は、しかし全くといっていいほど貴方の止血に影響を与えないだろう。
それはひとえに、彼女の力が常人のそれと殆ど変わらない程度なだけの事。
探索者としては、あまりに非力。

次第に暴れる力もなくなってきたのか、反応も薄くなり……
そのまま止血は滞りなく終わるだろう。

「…ぁ、ぁぅ、あ………
 ……っぃた、ぃ……ぅ、ぅぅ、ひっぐ………っ」



in:廃棄区画


icon
ゴリラはゴリラであり、生のゴリラだ。
しかしゴリラは全身がヒトとは違うので、実質的に全身異形ともいえる。
ゴリラにとっては些細な事であるため、それらは全て謎につつまれているだろう。

in:クラアナ付近


icon
ぁ、う――――

意識は混濁しており、目の焦点は合わない。
辛うじて声は聞こえるのか、ぱくぱくと返事をしようとはするが……それも声を出す事はないだろう。

欠損した四肢の傷、そして穴の開いた腹部からは鮮血がどくどくと漏れ出している。
顔も青白く、ナノマシンによって生命力が底上げされている探索者であっても生きているのが不思議な状態だろう。

残った右腕はもがくように中を掻くが、それは何も掴む事はなく空を切ってゆくだろう……


「ぁ、ぇ………」


手当をするのであるなら、止血くらいならばこの場で出来るであろう。
無論その痛みで少女が叫びをあげる事も、残った腕で抵抗をする事もあるだろうが……一本しかない腕では貴方を引きはがす事さえできはしないだろう。

in:廃棄区画


icon
ゴリラは、ゴリラである。
時折クラアナというジャングルに潜り込んでいるが、ここ最近はバナナを求め放浪していた為に出会う事もなかっただろう。

懐かしきケモ友は元気そうで、ゴリラは少しだけ気分がよくなった。 

in:クラアナ付近


icon
ゴリラもわんこを撫でにきた。

in:クラアナ付近


icon
ガシャン……と、廃棄区画に何かが捨てられる。
それは両足を切り落とされ、腕も右腕しかない状態で、しかし奇跡的に顔の傷は殆どないきれいな状態の、少女だった。
腹の傷も深く、最低限の止血はしたが”使い物にならない”と判断され、捨てられたらしい。

「――――、―――――――」

”それ”は動く力も残っていないようで、ただ浅い息だけが生きている事を表している。
”それ”をどうしようと、見かけた者の自由だろう。

in:廃棄区画


icon
「―――――あれ?」

ちょっと慣れてきて、少し深くに潜ろうとして。
そんな矢先の事。
まだキカイから隠れてシザイを集めるのが精いっぱいといった少女が、そんな無謀、無茶をするものだから。

キカイたちが集まって、ちょき、ちょき。くちゃ、くちゃ。
大きなキカイの腕に吹き飛ばされて気絶している間に、いつのまにか少女にあった両足と、左腕と、少しばかりのお腹の中身をキカイが持って帰ってしまう。

呆然としながら血を垂れ流している少女は、何があったかも分からないようで。
浅い呼吸をしながら何度か口をぱくぱくとさせたけれど、何も言葉は出ないままだっただろう。

in:クラアナ内部


icon
固形食を食べた。ぼそぼろとした食感と、妙に甘ったるい味がする。


「もぐもぐ……甘いです!」

あま~い味が気に入ったようだ。ぽそぽそする固形食を美味しくいただいた。

in:食料提供所


icon
「~♪」

女の子は服が泥だらけになりながらも、ひたむきに浅層のクラアナでシザイ集めをしているようです。
持ってきたほんの僅かなシザイを抱えながら上機嫌に鼻歌を歌っているでしょう。

「はたらくって大変です…!
 でも、しざいを集めるおしごと、いろんなモノが見えます!」

こんな暮らしだが、彼女は楽しそうだ。


in:メインボード



Line