CuraanaNow
一人でやってきて、一人で降りていく。
in:待合所
「はい、それではお元気で」
こちらも「また」と返す。
どのような形で会うか…次会うときに同じ"自分"である保証もない故、
特別な期待は込めずに。
「……こういうのもいいですね…」
それから、独り言のように呟いた。
in:マーケット
「ああ、外の方ですか。さぞ不便なのでしょうね…」
外からの人は特に扱いが悪いと聞く。
複製体なのかまでは見てもわからないが、ここでは問題ではない。
「いえ、こちらこそごちそうさまです。
お役に立てたならよかったです」
ぺこ、と小さく頭を下げた。
in:マーケット
「……配られるのにも良いところ有るんですね…」
贅沢知らず。
もくもくと口に運んでは、唾液が出るのを待って、ふやかして飲み込んでいく。
「そう、ですか…?」
普段ずっと味気ない物で済ませてるせいか、味はそこまで不満でもないらしく、ゆっくりと食べてしまった。
渇いた感じはもちろんあんまり良くないのだが。
in:マーケット
「そう…ですか。わかりました。ありがとうです」
抵抗なくすんなり受け入れて、自分も口へ運び、齧って。
少し時間を置いてから口を離す。
「確かに……口に張り付くですね……」
微かでも甘みがなければ、食べていられないかもしれない、なんて思いながら。
in:マーケット
差し出されたチョコのような見た目をした、
チョコ風味であるだろう、スカスカのそれをを両手で受け取り。
匂いを嗅いでそれが何なのかをなんとなく察して。
どうやら、チョコレート自体は知識として持っているようだ。
それから、はっとして。
「あ、ええと……シザイは……?」
in:マーケット
ふらふらとやってきて、適当な所に腰掛けた。
in:メインボード
「この辺り、ですが……」
およその場所の案内はできるが、当然ながら何がどういう物なのかはわからない。
幸運であればすぐに見つけられるだろうし、しかし表では甘味のようなウケの良いものは見つからないかもしれない。
貴方がどの程度で妥協するかにもよるだろう。完全に貴方に委ねられることになる。
in:マーケット
「……、……わ、わかりました」
ふぅ、と息を整えて。
「好み…は、これといって。
配られるもので、十分ですし……」
おおよそ予想出来ていた答えかもしれない。
この子供には欲らしい欲は特に無かった。
in:マーケット
満足とはいえない体の様子に、
それなりに活動している探索者なのだろう、と考えたりした。
「わかりました、それでは戻り……、……
は、僕とですか?」
あまり深く考えずに返事しかけて、
遅れて気づいて、驚いて。
「あ、いえ、構わないのですが……」
慌てて付け加えた。
in:マーケット
首を傾げて、少し覗き込むように買う様子を眺めていた。
物に興味があるというよりは、貴方の方を見ている。
「良さそうなものはあったですか。よかったです」
出てきた様子に反応をして、続く言葉に。
「そうですね…ちょっとした物なら色んなところにあるですが、
色々と見たいなら戻ったほうがいいかもですね。
といっても、大したものはないと思うですが……」
質はお察しと言いたいらしい。配給のものよりはおそらく良いだろうが。
どうしますか?と、見上げた。
in:マーケット
「無意識に…です?心当たりはないですが……。
まぁ、それはいいです。気にすることでもないです」
ふぅ、と息を吐いた。
「ええと…多分このあたりで大丈夫…と思うですけど。
どうですか。僕は物の良し悪しもわからないので、
そちらで見てもらうしか無いですが」
概ねそういう物がある所まで来たようだ。
探しものがあるかは、そちら次第だろう。
in:マーケット
「僕の時間…ですか?ううん。
まあ…特に欲しくないというか、
必要が無いからあっても仕方ないというか…」
周りの店に視線を向け、すぐに目を離した。
見はするが、それらに興味はない、と言った様子。
「ええと、はい。構わないですよ。時間はあるですし。
別にお礼も要りませんよ。
それで刃物……道具の類いだと、そっちの通路…です、かね……」
合ってはいるが、あまり自信はなさそうだった。
in:マーケット
「そうかもしれないですね。ただ時間を使っているような…。
あ、はい。
結構来てるですね。買い物はしたことないですけど。
欲しい物もないですし。
食べ物はあっちの通路に行けば色々あるですが……。
刃物の容器?はわからないですね…」
頼まれてもないのに案内するような調子で。
in:マーケット
「ぅ…ん、私?」
声が聞こえ、自分に向けたのだと気づけば振り返り。
そして次に見上げる。その姿はどう見ても子供だろう。
「ええと、こんにちは」
変わった格好にも驚く様子はないし、強い警戒もしていない。
場所が場所だからだろうか。油断とも言える。
「何をしているかを聞かれると…、特に何もしてませんね」
in:マーケット
うろうろと道を歩いている。
時折立ち止まって、遠巻きに店の品ぞろえをのぞき込む。
何かを探しているというよりは、暇を潰しているとみるのが適当だろう。
in:マーケット
「そうですね。普通はそうです」
ふぅ、と息を吐いた。
『ここ』での普通は死もさして意味の無い軽いものであろうが、
記憶がないと言う割には、ここのものではない普通を理解しているようだ。
「はい。またです。おやすみなさいです」
小さく頭を下げ、踵を返せば、夜の闇に消えていった。
in:メインボード
「次は…多分無いですね。今もこうして覚えてないわけですし…」
小さく呟いて。
「番号みたいな名前のニンゲンですか。
心当たりはないですが、僕も少し気になるですね。
……わかりました、覚えておくです」
こちらもつられて欠伸をしそうになった。
気づけばそれなりに時間が進んでいた。
「……そろそろ僕も休むです」
そう言って一歩下がる。
in:メインボード
「気軽に潜れればいいんですけど…っとと。
ぇ、えと……わかりました、です。ありがとうです」
押し付けられ、落とさぬよう慌てて持ち。
一瞬返そうとしたものの、少し考えて、懐にしまった。
「そうなんですか?…調整のせいかな……」
純粋な複製体、というわけではないようだ。
番号がつけられてるあたり、色々有りそうである。
「と、ディレス……名前ですか。
僕はさんごーはち、サゴヤと呼ばれます。
お名前、ディレスさん…覚えておきます」
in:メインボード
「最低限しかありませんですが、大丈夫ですよ。
将来的な話であれば、少し心配ですが……」
手のひらを見て、感覚を確認するように握って開いて。
しばらく査定を生き延びれる程度のシザイはある。
遊ぶほどはないが、そもそも遊びもよく知らない。
「いえ、気にしないでほしいです。
珍しいことでもない、と思うですし」
もう一度腕をさすった。
in:メインボード
FN-358(サゴヤ)
[所見]
記憶機能、及び記憶そのものに欠損が見られるが、技能には問題ない模様。
継続投入可能と判断。
追記1
探索には支障なし。計画通り適合チップの探索に当たらせる。
追記2
探索行動を忌避している模様。
キカイ査定のための生存価値は確保されているため、そちらでの強制は見込めない。
強制コードの使用を検討。
この管理番号の前の該当者
氏名:真代 恭歌(ましろ きょうか)
ごく普通の商社に務める一般的な女性。の複製体。
なんとなく複製体の自覚があるのか、取り乱すこともなかった。
もともと仕事人間気質だったため、新しい仕事、として探索に取り組むことにしている。
躊躇なく体を付け替え、仕事に励んだ後、永久生存権を手に入れ、他の仕事を探しに行った。
※NGありません。あるがままに。