CuraanaNow
「...ッげほ、ごほ...ご、」
「...こちら、被検体番号610。機体名称ジュカイとの戦闘を完了、三十層を突破。損傷軽微、引き続き探索を...」
時々水分を含んだような咳の音と足音の後、通信は途切れた。
in:朽ちかけの通信機
「...あ、あー。こちら被検体番号610。機体名称...ええと、ザンガイ?との戦闘を完了、十層を抜けました。模造体に損傷無し、引き続き探索を続行します。」
オーバー、と無機質な声で告げたのを最後に、短いノイズが走って通信は途切れた。
in:朽ちかけの通信機
「わ、わ...」
マーケットの人ごみの中を、するすると通り抜けていく。
身のこなしは軽かったが、縺れない足を動かす少年本人はやや困惑めいた顔だった。
「確かに、反応精度は向上した、が......。得られる視覚情報が多すぎるな......」
慣れるまでしばらく頭痛がしそうだ、とぼやきながら、雑踏の隙間を縫っていった。
in:マーケット
「ッ、痛た......?あれ?」
「まずいな、戻れなくなって─....」
ざらざらとノイズが走り、通信はすぐに途切れた。
in:朽ちかけの通信機
ベンチに座り、足を時折ゆらゆらと揺らしながら、ぼんやりと人通りの少ない広場を見ている。
in:メインボード
誰ひとりとて聞き覚えのない、無機質に並べられた名前の連なりをぼんやりと眺めている。
in:死亡者掲載所
「前の調査から間が開いてしまったな...行かなくては。」
まだ浅い層とはいえ、製造されたばかりの弱い生身なのも事実。
少年は準備を整えた。
in:クラアナ付近
「....うん?こっちはアンダーボードの方か。潜りすぎたな。」
ぴたりと足を止め、あたりを見回す。どうやら意図せず入ってきてしまったらしい。
「娯楽への反応調査は俺は不向きだろうし、一旦戻、...ああでも、少し回って見るだけでも記録になる...かもしれないか、?」
少し考えたのち、よし、と小さく呟くと、一人でうろうろとし始めた。
in:アンダーボード
探索から帰還したばかりなのか、僅かばかりのシザイを持った少年が歩いている。
時々キョロキョロとあたりを見回し、周囲の観察をしている...ようにも見える。
in:メインボード
薄青色の髪をした少年が探索の準備を整えている。
提げられた武器は、おそらく貸与されたばかりの真新しい支給用武器だ。
in:クラアナ付近
白衣を羽織った子供。実験体凡庸型610号。
同じ顔の個体が生み出されてはアナへと投入されていくだけの存在。
それゆえに別の個体が現在もいくつか行動している。
「俺は対話には向いていない個体だ」と610号は自称する。
それでもなおあなたが、この人間もどきに何か話を投げかけるならば。
それがあなたの望む返答かはさておき、610号は彼なりに応えようと努力するだろう。
義体情報とスタンス
現時点ではすべて生身。同行を頼めば快くついてくるだろう。
01/28 瞬発拡張を搭載。生身を保つ必要が出てきた。 基本的にオールフリーとしますが、年齢制限のかかるようなロールは事前にお声をかけていただけると幸いです。当方定期ゲーム初心者のため、至らぬ点が多いかと思われますが、
どうぞ仲良くしていただければ嬉しいです。