CuraanaNow
「あー、びっくりした!
深く潜るのが楽になったからって
調子乗るもんじゃないな…
機械に一発で右脚持ってかれたわ」
前もこんなことがあったような気がする。
…きっと気の所為だろう、自分の体は
バーン・Dの体は一つしかないのだ。
in:クラアナ付近
「アンタはさっきアタシが倒したでしょーが!
成仏!安らかに眠れーーーッッ!!!」
大剣を振り上げる音とやかましい声。
同じ汚染された探索者から何度も
襲われているっぽいバーン・Dだ、うるさい。
in:クラアナ内部
「すっごい頻度でイケメンと美女に
襲われるんだけど!何!?」
なんかすごい勢いで
汚染された探索者達に襲われている
コレが普通の人だったらどれだけ
嬉しかったことか。
in:クラアナ内部
「いやー、大きい風呂はいいな…
心も体も洗われるし、何より
…美男美女が合法的に眺められるんだ」
なんか湯船の隅っこで
おっさん臭いことを言っている
炎のヒト バーン・Dは、綺麗な人を
見るのが好きだ、感覚的には
可愛い犬猫を見る感じだ。
「ここでなら死んでいいかもー…なんて
まだ死ぬには思い出が足りないな」
ぼう、と片目から吹き出る炎が揺れて
彼の周りの湯が心做しか温まったかもしれない。
in:湯浴み所
「試しに20層近くまで潜ったけど
あんま手応え感じなかったな…
もしかしてアタシって結構強かったりする?」
慢心のバーン・Dちゃん
そのうちまた痛い目を見るぞ。
in:クラアナ付近
「この世界にもアイドルとかいるんだ
歌上手いし、可愛いし、今度サインでも
お願いしてみよーかな…なんて
あ、書いてもらうもん無かった…ちぇ」
ライブをひっそりと聞いていたらしい
廃退した世界に響く歌は自分の纏う炎
なんかより、もっと輝いて感じた
そんなバーン・Dだ。
「まぁ…ちょっとした毎日の
楽しみはできたし、それでいいか!」
in:メインボード
「大抵のものは焼けば美味しんだよ
アタシの経験がそう言っている!」
手のひらに小さく点った炎の上に
固形食を乗せて、じっと待つ…
いい感じに焦げ目が付いたところで
「いただきまーす」
ぱき、と固形食を齧る音
無臭、乾燥した舌触り、焦げた匂い
うーん…すごく、まずい。
in:食料提供所
「うっわ、分かってはいたけどきびし〜
勢いで潜ってなくて良かった…」
ありがたい知識を得て
ちょっと賢くなった気がした。
in:クラアナ付近
「えっ、赤字は嫌だな…
もうちょっと考えとこ〜!」
最低限の余裕は持っていたい
そんなワガママなバーン・Dだ。
in:クラアナ付近
「そーいえば、深く潜ったら何があるんだろ
シザイがいっぱいあれば確かめにいけるのになー」
9層辺りまで潜っては帰る日々
そろそろ刺激が欲しいのだ。
in:クラアナ付近
「チョキチョキ壊してて思ったんだけどさ
これ腕に付けたらめっちゃ強そうだな?
凶悪なカニさんって感じ〜!
いや絶ッ対に付けないけどね」
少しの沈黙の後、大きな溜息が漏れる。
「独り言が目立ってきたなー、アタシも
そろそろヤバい感じ?いや全然元気だし?
…んでも、通信機から聞こえてくる声が
怖いな〜って思うことは結構増えてきたか。」
悲痛な悲鳴、何かがちぎれる音、潰される音
耳は無いけど耳を塞ぎたくなってしまうんだ
この気持ちも電波に乗ってポツリと
こぼれ落ちるのだろう。
in:朽ちかけの通信機
「ちょっと待って疲れててスルーしかけた
アタシの記憶が正しければだけど、なんか
ニンジンに襲われたな、ベジタブル…」
美味しく調理してあげるべきだっただろうか。
in:クラアナ付近
「キカイと殴り合うのも大変だなー
そろそろ天使なバーン・Dちゃんも
グレそう……って、狭い!かた〜い!」
寝床が気に入らないらしい
手足を投げ出して1人で駄々をこねる。
誰も見ていない、直ぐに虚しくなって
大人しく横になった、溜息。
「明日もこれが続くのか…?
明日もつまらない日なのか…
……明日は友達、出来るといーな
おやすみー…かわいいアタシ…」
in:就寝施設
「こんな場所で永久に生きたいなんて
変わったヒトもいるんだなー、人生色々…」
どっちが変わり者なんだか。
in:クラアナ付近
「惰性で5層辺りのキカイを殴っては
帰ってを繰り返してるケド…
アタシの楽しい死亡計画がどんどん
遠ざかってる気がするな、おもしろー!」
死ぬまでの暇つぶしがキカイを
1人で殴り続けるだけなんて絶対に嫌
どうせなら友に囲まれて楽しく
逝きたいと思うバーン・Dちゃんだ。
in:クラアナ付近
「ちょっとちょっとー!このキカイ野郎
攻撃効いてないっぽいんだけどー!?
いったい痛い痛い!アタシが可愛いのは分かるけど
だからって噛み付くのは良くないと思うなー!
"ショシンシャガリ"反対ーッ!!!」
大きな声、逃げる足音、音が割れている。
in:朽ちかけの通信機
「結構稼いだし夜ご飯は豪華にしちゃおっかな
あー…変な固形食しかないんだったわ…ったく
可愛いアタシの為にパフェとか用意しとけよなー」
バーン・D、本日もめちゃくちゃだ。
in:食料提供所
「浅い場所ならほぼ自由に動けるようになった
余裕出来たし友達づくりでも始めようかな〜」
1人で楽しくなるのは難しい
バーン・Dは楽しいことが大好きだ。
in:クラアナ付近
「めっちゃイケメンの人殺しちった!
しかもハンマーでボコボコに殴って!
もったいない!でもアタシの
邪魔するのが悪いんだからな!!」
汚染死した人に襲われたらしい…
若干泣きそうになっている
in:メインボード
「ハッ…死んだって記憶だけある…!
異形になってた体も元通りだな…」
夢にしては鮮明だ。
in:クラアナ付近