CuraanaNow
「わたし復活!!!」
まっくらやみ塗れになりながらクラアナからなんか飛んできた。
「おひるですね!!どうもどうも!!お疲れ様です!!」
in:クラアナ付近
「おはようございます!寒い朝ですね!紫煙くゆるクラアナ付近から逝ってきます!」
in:クラアナ付近
「否定できないんで普通にそうだとしか言えないのが腹立たしいですね。正論は人を救いませんが妖精も救わぬとはしらなんだ」
ぶすくれて光が消えた。
クラアナだ!クラアナへ行こう!畜生そのとおりだ!!
「願わくばその唯一が見つかった時、私の胸がはち切れぬといいのですが。真なる恋をした時、必ず妖精は破滅すると噂なのですから」
「あと最後の一言余計ですよそういうとこですよ閣下ほんとそういうところ。ズバリ言われて傷つきました。ちくしょー、みてろー!みつけるもん!!」
そういいながらライトオフ妖精はクラアナへと落ちていく……
in:クラアナ付近
「そうですね……。痛みを知ることが出来たならよかったのですが。可視化できないというのは大変不便。人一人の痛みすらわからないなんて……」
頬を撫でながらにんまりと笑い返した。
「閣下はあまりにもおそろしゅうございますから、安心して戯言を吐けます。私が貴方に胸をときめかせるのは、きっと単純な恐怖と憧憬からでございましょうね。……仮に真実、恋したとして、これ程不毛な恋もありますまい。きっと貴方は一人のものにはならずのおひとだ」
そう言いながらスルッと手から抜け出した。
in:クラアナ付近
「……ずるいお方だ。失恋がどれほどの痛みかご存知ないので?そんなこと言うと恐ろしい貴方に惚れてしまうかもしれませんよ」
困ったように巨躯を見上げる。
こんなに恋したいと主張するくせに、どことなく臆病な言い回しだった。
in:クラアナ付近
「両方ですね、男でもあり女でもある。あるいは両方ですらないのかも。性自認と聞かれるとノンセクシャルとしか言いようが」
半ば苦笑しながら粘液を払った。
ネバネバした液体もすぐそのうち乾くだろう。
「惚れっぽいからあまりへんな試しはしたくないのでございます。恋をするなら、やはり相手からも好かれたいでは無いですか。はっきり言いますけど私そこら辺のちり紙より心が簡単にうわついて靡きますよわはは!」
in:クラアナ付近
「さて!私もそろそろ行きますかね!クラアナ探索、クラヤミ撃破で私もまたあの発光姿に戻れます!!」
戻った方がいいか悪いかは人次第
in:クラアナ付近
「むう、安易でしたか!困らせたなら申し訳ない、これはないないしておきましょう」
丁寧に叱られてしょんぼりしながらスライムを取り出すと、グッと握った。
じゅわ、と音を立ててスライムの色がみるみる褪せていき、やがてただの粘液となって足元に落ちる。
「おやすみなさい可愛い坊や、君もまた私の光……」
in:クラアナ付近
「いってらっしゃーい」
in:クラアナ付近
「あらそうですか?早とちったな……」
撫で掴まれると、チビの時よりも少しサラサラとした手触りに変わっている。手触りがいいのは相変わらずだが、餅と言うよりもシルクに近いすべすべさを手に入れていた。
「お恥ずかしながら、私、人の触り方、得意でないのですよね。魂が肉体依存でない分、どうにも苦手。光るのは得意なのですが……。閣下、き娘や童貞に閨の話はむずかしゅうございますよ!」
性別が無い分、いまいちピンと来ないのがかなしいね。
in:クラアナ付近
「ご所望とあらばゲーミングりますが」
なないろぴかぴかきれいだね。
とはいえどグラサンをかけてるにしてもかけてないニンゲンちゃんが沢山いる中で手加減なしに頑張れるほどクソ妖精でもないので(当社比)多少ひかりがつよくなるていどだ。
早く全盛期にもどりたい。顔出し、少し恥ずかしい。
「しかしあれで人は快楽を得ると聞きました。私はあまり人を喜ばせるのが得意では無いので、よいものかなーと思ったんですよね!残念ながら閣下の反応的にあまりいい手段ではなかったみたい。嫌われたくないので別の手段を考えます!」
in:クラアナ付近
「はて。私の光に熱量は存在しないはずですが……」
そういう問題ではなかった。
まあ直視すると目は痛むくらいの光量だ。迷惑になるのも理解しているのでできるだけ控えめに光っている。
ちょっと申し訳なさそうだ。
「単純に使い方が想像つかないので興味があるだけですね。1回見ればおそらく満足します!ただその反応を見る限り、やめておいた方が良さそう。センシティブかな?センシティブかも……」
in:クラアナ付近
FLASH!!!!!
祝福を受けたことで一瞬光が強まり全盛期に入りかけた。
黄色い閃光が一瞬場を包むがすぐに収まり、また月色の人型がぼんやりと輝いている。
「おお……贅沢なお祝い、ありがとうございます。一瞬焦げました」
焦げたの?
「スライム、実は私使えないのです。他人が使うところがみたくて買いました、断られましたが」
in:クラアナ付近
「宗教ですか、理外の超越者を弱者が愛するにはそれ相応のルールと理解が求められますからね……。羽虫も、焦げぬよう努力せねばなりません。背ですか?伸びました、私も10階を超えたもので、ようやっと、です」
くすくす笑いながら、自分を見下ろす。
25cmから125cmまで伸びている。スラリと伸びた少年とも少女ともいえぬ肢体だ。
「そうですか……」
ちょっと残念そうだ!
in:クラアナ付近
「虫は寄りませんが、閣下は人が寄りましょう。貴方は些か逸脱し過ぎて、人によってはあまりにも頼りがいのあるお方ゆえに」
ぴかっと、月色に輝く。そっちの方が羨ましい。
「アレはどうにも粉塵を巻き上げますからねえ。アンダーボードで汚れをとるスライムがありますが、いりますか?」
in:クラアナ付近
「気を悪くしたら申し訳ない。ただ、自衛の方法はきちんと持った方がいいよとお教えしたかっただけなのですよ。女好きの君、なかなか曲者が多い場所でございますから」
in:クラアナ付近
「まあ閣下、失礼な。……確かに寄りますが」
誘蛾灯みたいなことにもなる。
「ああそうだ、ザンガイ退治、お疲れ様です。楽しかったですか?」
in:クラアナ付近
「まああそこら辺の治安、最悪ですからね。私は何故か近寄られもされませんでしたが……」
光るからな当然だろう。
「病だけには気をつけるのですよ、ナイフとか刃物を持ってないことも確認した方がよろしい」
in:クラアナ付近
「おやおや!フラれてしまいました!まだ口説いてもいないし50パーセントしか光っていないのに!」
100光ると顔すら見えなくなる仕様の発光生命体はケラケラ笑っている。
名前知らないから女好きの君と呼ばせてもらおう……。
in:クラアナ付近
「おおひどいひどい。とはいえど性的衝動を満たすのは生き物のサガ、そもそも、具体的にどのような女性が好みなのです?」
ぼやっと光りつつ。
in:クラアナ付近
プロテウス・ギシュタリア・ヤオダ・アニマ。
略してプギャア。
光精族の異世界人であり、愛を求めるさすらい人。
魂で人を認識する種族で、探索者の魂に無差別に惹かれて光に群がる蛾みたいな求婚を繰り返している。
性自認がなく、探索者であれば男女どちらでも好き。
ただしこれの言う結婚及び繁殖は婚姻相手の魂を削り、燐光を増やして子を作るものであり、かなり猟奇的なものとなる。
最も、プギャアは花嫁も花婿も探索者であれば耐えれると信じているので咎められても気にはしないし、婚姻関係にさえ同意しなければ極めて無害。
地球でいうファッキンフェアリー属性。
彼の言う友人からは「お前といる精神と時の部屋は気が狂うだろうな」とお言葉を抱いている。
あと裸族。