Line

No.782106055
大きな犬
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age:????
sex:????
height:3m
weight:330kg
Favorite:無し
Hate:無し

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ジーーッ ギギギッ ジジーーッ
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iconCuraanaNow

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ぺたぺたぺた

キカイ達と歩く帰り道

in:クラアナ内部


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「がらりん

     がらりん」

in:ブラックボード


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ぺたぺたぺた。

少女のカタチが歩きゆく。帰り道を探して。

in:クラアナ内部


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「~♪」

「…… ……。」

in:廃棄区画


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*ジーーッ ジーーッ ガチャ*
*ジーーッ ジーーッ ガチャ*

in:クラアナ付近


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「~♪」

五時のチャイムが流れていた

in:朽ちかけの通信機


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*ジーーッ ガチャ*
*ジジーーーッ ガチャ*

*巨大なキカイがクラアナ付近にやって来ては、封鎖されているのを確認して辺りを歩き始めます*

in:クラアナ付近


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*ジーーッ ジジーーーッ*

*一通り、シザイ……かも分からない鉄屑を集め、ゆっくりとした歩みで去っていく*
*廃棄区画に、再び静けさが戻ったのでした*

in:廃棄区画


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*カチ……*
*ジーーッ ガチャ*

*小さいからか、機械ではないからか、シザイとしては認識されませんでした。*

*巨大なそれは、再び廃棄区画を歩きます。ゆっくり、牛のように。*

in:廃棄区画


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*ジーーッ カチカチカチカチ……*

*赤いレンズが、赤い髪のヒト型を向く。*
*シザイとしての価値を見定めるような異音は、不快感を与えるかもしれません。*

*3mの巨体の左右に括られた背嚢は、歩く度にジャリジャリと音がして。何か金属部品くらいは入っているかもしれませんね。*

in:廃棄区画


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*ジーーッ ガチャ*
*ジジーーーッ ガチャ*

*巨大なキカイが、廃棄区画を歩く。シゲンにもならない部品屑を集めて。*

in:廃棄区画


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鐘が鳴る事は、もう無いでしょう。

どこまでも伸びた夕暮れ色の道は、いつまでも美しく彩られていました。

in:ブラックボード


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クラアナの入り口は、ヒトが減ってすっかり静か。

封鎖されているクラアナからは、たくさんの無機質な足音が……ガシャ、と奥から響いている。

in:クラアナ付近


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人知れず、違法探索者がキカイの群れを打ち払うのか。

エデンボードの偉大なるケルビムが全て焼き払うのか。

はたまた、封鎖を破ることなくクラアナに留まるのか。

それは、誰もまだ知らない物語。

夕暮れ色の『帰り道』は、クラアナを賑やかに彩っていた。

in:クラアナ内部


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研究区画のどこかの一部、エネルギー研究区画は大慌て。

<封鎖中のクラアナ区画内にキカイの大規模な移動を検知。>
<エネルギー収集量の変動を確認。>
<クラアナ内に環境の変化を確認。>

<エリア封鎖解除後、探索者による現地調査・及び下降負荷チェックを実施してください。>

探索者の退去したクラアナは、未知の変化が起きていた。

in:研究区画


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「帰ろう 帰ろう
みんなでお家に帰ろう~

みんなで、楽園に帰ろう~
壊れた無機質な友達。狂ってしまった友達。

……私と、私達と、一緒に帰ろうよ」

in:朽ちかけの通信機


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「がらりん がらりん」

5回目の鐘が鳴る。遠く、遠くに、たくさんの無機質な足音を響かせて。

in:ブラックボード


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「がらりんがらりん」

鐘が鳴る。帰りたくなるような懐かしさ、郷愁の音色を響かせて。

封鎖されたクラアナの内部は、日々想像もつかない変化をしていた。

in:クラアナ付近


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「がらりんがらりん。みんなで歩いて、みんなで帰ろう。
裂いて、噛んで、貫いて。
叩いて、汚して、火をつけて。

みんなで行く道、帰り道。」

郷愁の鐘が鳴る。夕暮れを告げる五時の鐘が鳴る。
誰かが知っているか、誰も知らない封鎖されたクラアナで……汚染されたキカイ達が、『帰り道』を歩き出す。

「行こう!楽園に帰ろう~!」

ヒトの居ないクラアナには、少しずつ変化が起きていた

in:クラアナ内部


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「わぁ、長い名前……ラルカ、ラルカだね。
私はパン! パン・クロックだよ。

普段は、ブラックボードとか研究区画に居るから……もしまた会ったら、よろしくね。
それじゃあ……ウサギ探し、頑張って!」

in:エンドボード



Line 異なる世界からアウトサイドへと迷い込んだ、ヒトの文明の産物。
同行するニンゲンは居なくなり、シザイを回収する任務のみを有する。



【五時の鐘】

  • 魔法の靴の無い少女は、ドロシーのように帰ることは出来ないのです。

    【帰り道なき子供 < パン・クロック > 】

    < 1.知恵なきカカシ >
    悪い大人。

    嘘をつく大人。

    大人が理由も無く近付いては来ないという事を、

    この子供はまだ知らなかったのです。


    < 2.勇気なきライオン >
    帰りたいのに、帰り道は失われて。

    終わらない帰り道を歩き続ける子供のカタチ。

    でも、一人の道は寂しいから……

    誰か、『道連れ』を探すのでした。


    < 3.心なきブリキ >
    帰らなければならない。

    それを動かすのは、そんな叶わぬ執念で。

    見た限りそれは人間だけれど。

    それは、恐ろしい怪物なのです。


    < X.五時の鐘 >
    それは、連れ去られ帰れなかった子供の成れの果て。

    夕暮れになれば鐘を鳴らして、帰り道を歩きます。

    鐘の音色は他の怪物を引き寄せ、そうして帰り道は賑やかになるのです。

    いつしか、帰れなかった子供の名前を覚えている者も居なくなり……

    それは、『五時の鐘』と呼ばれるようになりました。