CuraanaNow
周りの目を気にしながら他の区画へ駆けてゆく。
(――あれ?……気のせいかな?)
一瞬だけ、背後を振り返った。
何もなかった。
in:ブラックボード
何かが激しく沸騰するような、そんな電波。
in:朽ちかけの通信機
「~♪ ~♬
……ようし、うまく動きそう!」
in:クラアナ付近
「ごちそうさま~……
う~ん、やっぱり食べてるって感じがしないや」
in:食料提供所
『……なんだ、わたし一人でも大丈夫じゃん!』
in:朽ちかけの通信機
「ごちそうさま~……
う~ん、やっぱり食べてるって感じがしないや」
in:食料提供所
「……だ、誰もいないよね?……よしっ」
ブラックボードの一角から飛び出し、
他の区画へと駆けていく。
in:ブラックボード
「う~ん……わたし、なんでここに……
……あ、あれ……?な……ない!?」
in:ブラックボード
入り口付近から小さな影が帰ってくる。
「すーっ……ジェームズお兄さんのお陰で!
初めての探索、生きて帰ってこれました~っ!
……二人にも連絡入れないと!」
in:クラアナ付近
「それじゃあ……いってきます!」
in:クラアナ付近
>ジェームズ
「……!お兄さんが一緒に潜ってくれるんですね!
大丈夫です、嬉しいです!」
静かにはしゃぐ様子には忌避感のかけらもなく、
頼もしさすら感じているように見える。
in:クラアナ付近
「……だ、誰か一緒にお願いしま~す!
はじめての探索なんで~す!」
懸命に手を振ってアピールしている。
in:クラアナ付近
「よ、ようし……」
「だ、誰かわたしと一緒に
クラアナに潜ってくれませんか~!?」
手を大きく上げてそう言った少女は、
どこかが義体になっている様子もない。
読んで字の如く、新品同然の探索者だ。
in:クラアナ付近
「そうだね!また今度、一緒に。
三人で行けたら一番いいんだけどね……」
「それじゃあわたし、ちょっと行ってくるね!
ドーケさん、ワン……ワ……コートちゃん!
また今度!」
in:食料提供所
「お友達……いいね、お友達!
わたしはナプトラ。ナプトラ・ホイム。
今後ともよろしくね、末永く」
in:食料提供所
「う、うん。次会った時に言おうと思ってて。
実はまだオトモ……見つかってないんだ」
「なんならここで組まない?
……って言いたかったけど、一人あぶれちゃうかな」
in:食料提供所
「ひえ~っ……4回も。
誰か見つけないとなあ、本当に……」
残った固形食のかけらを齧りつつ。
in:食料提供所
「わたしもシザイ集まってないんだよね。
まだ一回も潜ってないから……
あっ、わたしの分ちょっと食べる?」
半分齧った固形食の、口を付けてない方を
ちぎって差し出す。
in:食料提供所
「えぇ!?ち、血肉はちょっと……ええ~!?」
in:食料提供所
「狂うのは嫌だなあ~……
どんな感覚でもしっかり感じたいし」
「……じゃあ三人で食べるの、どうかな?」
in:食料提供所