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No.829100821
ガルブラダ
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age:不明/12歳前後
sex:不明
height:150cm
weight:35.3kg
Favorite:あのひと
Hate:あのひと

Comment
つれていって
Items
武器1
錠剤型栄養食
武器1
Anti-Paiment
武器1
探索者ピンナップ(♂)
武器1
文字T(シザイ)
武器1
ゲル状栄養食
武器1
強化チップ…?
武器1
飲料水
武器1
人類文明時代の本
武器1
固形食(ブルー)
武器1
ヌヌ景ミ
武器1
謎の鍵
武器1
【物欲センサー回避チップ
iconCuraanaNow

icon
「……リヴァー、スィーカム、リブス、キドニー、
  スピネル、トライプ、スプリーン……インテスタン」

古いものから順番に、掲示されたいくつかの名前を指さしてゆく。
数え歌を口ずさむかのように、その名前を読み上げながら。

「……おまえは、覚えてないんだっけ。
だいじょうぶだよ、ぼくがみんな覚えてるから。
だんだん混ざっていくはず。ぼくらはひとつだったんだから、だから、きっと」

自分の右脇腹あたりに手を当てて、少年は独り言つ。

in:死亡者掲載所


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(……数十分に及ぶ会話記録。
少年が部屋より搬出され、男性が床に膝からくずおれるシーンで映像は終了する)

「……以上、記録からは特に虚偽や記憶の捏造、洗脳の兆候などは認められませんでした。
処置については待機中の【vein "I"】からの提案もありましたが、如何いたしますか。

…承知しました。そのプランであれば、リスクはそう多くなく済むかと。
施術は会長自ら? はい、では準備の方はこちらで。

……最後にお話しになられた、あの絵画の話…
ええ、本計画発足時に、シザイ調達のために売却した私財の中に。
不思議なものですね、ご子息がよく扉の隙から眺めていたことを思い出します。


…分かっております。
我々は『救済』を唱えながらも、結局は長いこと罪を重ね続けてきたのです。
"あの子たち"が、良き答えを導いてくれるならば、その時には

――はい。失礼いたします」

(通信が終了すると同時にモニターが消され、照明が落とされる。
後に残るのは、暗闇と静寂だけ)

in:エデンボード


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 ―――――――…――。 ――

『……え。どうして……


…………うん。
ぼくがこれまで見てきたこと、思ったこと。
出会った、だいじなひと、のこと。

それから………これからのこと。

ぼくは"死にたくない"んじゃない、"生きたい"と思ったから
そのために、ぼくはここに帰って来たんだから

きいて。』

(最後の言葉には、これまでになく強く決意が込められて)

in:エデンボード


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 ――――、――――――……

(天井の隅に設置されていたと思しき監視カメラおよび集音器に男性の声は届かない。記録されているのは、ただ淡々と話す少年の声のみだ)

『…うん、わかってるよ。
これだけで済んでいること、ぼくと会って話をしてくれること、感謝します。
門前で撃たれてもしかたのないことを、してしまったのに。

……ごめんなさい。
どうしてもこれだけは、ちゃんと直接言いたかったんだ。
"端末こども"でしかないぼくが、
任務を忘れて、生存価値も失ったのに、処分を拒否して、
"とうさん"に、剣を――
本当にごめんなさい。赦されるとは、思って、ない、けど ぼくは』

in:エデンボード


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(エデンボード とある企業施設内。
モニターに映し出される映像。

目立つものの何もない、小さく、白く、四角い部屋。
中央に据えられた椅子に、ひとつの小さな人影。
拘束服により両腕、両足を固定された少年が、身動ぎもせず、静かに座して時を待つ。

やがて訪れた人物に、目隠しと口枷を外され
眩しさに目をしばたたかせながら、その人物を呼ぶ)

『――"とうさん"』

in:エデンボード


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「………」

あの日、無下に放り出したままだった己の武器を探しに
(あわよくば再びの邂逅に期待して)
廃棄物の山を訪れた少年が、それを目にするのは必然というべきか。

折り重なる二つの人影に、"それは当然ありうること"ただし"見るべきではなかった"と
跳ね上がる鼓動とは裏腹に、息を抑え、足音を殺し、消え入るような思いで
そっとその場を立ち去った。

(ぎゅっと握りしめた武器が、手の震えに応じて鞘の中でかちかちと揺れる。
その音だけはどうしても抑える事はできなかった)

in:廃棄区画


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「rrr....r..rr....rrrr.....」

通信機のノイズに交じって微かに聞こえる歌声。
傍らに座る少年から発せられているそれは、
どうにも調子はずれで、途切れ途切れで、ところどころが不明瞭だ。

それでも、あの日聞いた旋律を、消えないように懸命につなぐ。

「ここならあまりヒトに聞かれないかと思ったけれど
……まちがって反対に、こっちから中に送信されていたりして」

沈黙のあと、溜息をひとつ。


「………ぼくは、武器をどこにやってしまったんだっけ。
あれがないと、ただやられるだけ、本当に何の役にも立てないからって
ずっとそばに置いていたのに

なんで、捨ててしまったんだっけ。
なんであんなに"持っていてはいけない"と思ったんだろう」

膝を抱えて独り言つ。
擦り傷はほぼ癒えていたが、靴下にはまだ血の跡が残ったままだ。


やがて立ち上がると、
手持ち無沙汰の様子で、その場を後にする。

in:朽ちかけの通信機


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「ぼくら、きっと変えられるよね。この世界を。
ヒトはみんなお互いを助け合って、愛せるようになって
そうしたら、あの絵みたいに、青い空も、緑も、
戻ってくるのかも しれないね」

夢想の連鎖は途切れることなく。
言葉も次第に幼いこどもに戻ってゆく。
(記憶のタペストリーは燻り続け、今も徐々に灰と化し続けている)

「……なんだか、ぼくも嬉しい。
ぼくのことを強く思って、ぼくを呼んでくれるとしたら
きっとぼくは なんだって  でき る……」

不安の中で歩き続けた疲労と、貴方にすべて委ねる安心感とで
次第に頭が揺れ始める。
赦されるのならば、貴方にもたれ、そのまま眠ってしまうことだろう。

in:廃棄区画


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「そうだね、ぼくが教わった"祈り"とはちょっと違うけど
これからはあなたの形をやってみるよ。
そのほうが、あなたの心に近くなれる気がする……」

いまは模倣することしかできない。
己を形成する前に、すべて失ったばかりのものには。


「此処にくる前に、いろんな場所を見てきたんだ。
みんなシザイを取り合って、弱いヒトは奪われるばかり
きっとこの世界を変えるために、あなたは来てくれたんだ。
この世界のヒトとキカイだけじゃ、もうだれも、何も変えられないから――」

異世界への憧れはいまだ消えず、それは次第にヒロイックな幻想へと変化する。
自分はそれを出来るだけの真実を知ったのだと夢想して。

自分の呼称を失っていることに気づいても、夢想に麻痺した心は恐れることなく。

「――いいんだ。名前じゃなくても。
あなたがぼくのことを思って呼んでくれたら、それがぼくだから」

in:廃棄区画


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「――なんだっけ」

in:廃棄区画


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「祈りを捧げる…道具?」

胸に揺れる十字架と、理解できないままの日課であった"祈り"。
頭の中でその関連性を紐づけることはできなかったが、「そういうものである」と飲み込んで。
貴方の真似をして、自分も祈りの手を作る。

「うん、きっとぼくもやってみせるよ。
あなたに教わったことを、今度は誰かが、ぼくを通して知るんだ。
そのヒトがまたそれを他の誰かに伝えて――

きっとこの世界の誰もが知らなかったことを…"愛"を知ることになる」

ロザリオの十字に手のひらを押し当て、夢のようにつぶやく。
それはきっと、これまで観たこともない美しい夢で。
(だがそれはきっと、夢でしかなく)


それが似合っていると言われれば、恥ずかし気に、でも嬉しそうにはにかむ。

「今でなくてもいいよ。なんでもいいんだ。
ぼくを呼んでくれたら、何があってもぜったいに駆けつけるから

そうだ、ぼくの名前は――」


in:廃棄区画


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それはきっと幾ら飲んでも満たされず、死ぬまで求めてしまうものなのだろう。
無知な子どもは気づかない。それが最良のものであると信じて疑わず。

「……これはなに、とてもキレイだけど。
大事なものなのでしょ、ぼくが貰ってしまってもいいの?」

手渡されたロザリオをひとしきり眺め、
その形状の意味は分からないけれど、それでも大事に抱くように両手で包み込む。

「うん、もう大丈夫。
もしこの先に怖いことがあっても、きっと何も恐れずにいられる。
ぼくはもうあなたの"愛"を知ってるから。
ぼくはこの世界しか知らないけど、そんな太陽を知ってるあなたを通して、ぼくもきっと太陽を感じられているから。

……ありがとう、これが、あなたがいてくれたことの証拠になってくれる。あなたの上着がぼくをここに連れてきてくれたみたいに。」

貴方がしていたように、ロザリオの鎖に自分の首を通してみる。

「ぼくもなにか、アッシュにお返しできるものがあればよかったのに。
なにか欲しいものはないの、ぼくがしてあげられることは」

in:廃棄区画


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その手から、唇から与えられるものを
心は水を求める渇いた獣のように、ただただ一心に飲み込み続ける。
それはきっともう、身体じゅうを巡って、もう取り返しがつかないほどに。

「ぼくの持つもの、見えるもの、目指すもの……
これが、ぼく……」

貴方の祈りの仕草の意味は分からなかったが
それがとても美しく、優しいものに見えて
自分も涙でぐしゃぐしゃのままの顔に、笑みを浮かべる。

「……なんだろう、この気持ち。もうこわくない。
アッシュ。あなたが、いてくれたから。
あなたが連れてきてくれたから。

ねえ、ぼくもあなたみたいになれるかな。
何も知らない、何もなかったぼくのようなヒトを、導くことができるかな」


in:廃棄区画


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「試練…祝福……
うん、あなたが言うのなら、きっとそう。
"罰"でないのなら。 ぼくとして生きることを、許されているのなら」

嗚咽はなかなか止まらず、それでも与えられる愛撫の感触に全て委ね、
一言一句も漏らすまいと、あなたの目、あなたの口元を、じっと見つめる。

「―――それが、愛
 あなたの 愛

そう、ぼくを見つけて、こうして、掬いだしてくれた
ぜんぶなくしたと思ったぼくに、踏み出せることを 教えてくれた
――愛してくれた」

涙はとどまることを知らず、
窮まる感情に天を仰ぎ、歓喜を叫ぶ。


「アッシュ」

「……アッシュ アッシュ」

名前を呼ぶ。何度も繰り返す。

「ようやくわかった ずっと 愛されたかったんだ
愛したかったんだ だれかを あなたを ぼくは」


in:廃棄区画


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「……こわいよ。
ずっと嫌だと思ってた"ホーム"のナノマシン通信も、もう何の反応もないんだ。
一人じゃどうしていいのかも分からない、これが"自由"なの。
ずっとこんな責務から逃げ出したいって思ってたのに
本当にこれは "罰" ではないの」

再び双眸から涙がこぼれる。
頭を撫でられる優しい感触に、ついその手に縋りつきたくなるのをこらえて。

「……教えて。あなたのこと、あなたの世界のこと、
 ――あなたの"愛"のこと
 
 そうしたら、きっともう、怖がらないで踏み出せる、から」

泣きじゃくりながらも、貴方の赤い目を見つめて願う。
信仰にも似た眼差し。

in:廃棄区画


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「……わからない でも
きっとぼくが、ただ1人のぼくだということを教えてもらったから
クラアナよりも行きたい場所を知ってしまったから

 ……あなたのことを もっと知りたいって もっと 思ってしまったから

だから、"追放"されたんだ――」

(本来ならば、記憶に残すべきもの、消去されるべきものは逆であったのだろう。
見た目以上に幼い心に自ら刻み付けてしまったものにしがみつくあまり、自分の存在を理由付けするものを手放してしまった。
それは誰でもない、自らが選んでしまったこと)


「……ぼくがただ1人のぼくになったら、本当にひとりになっちゃった


 …………こわい」

自らの肩を抱き、小刻みに震える身体を必死に抑え込んで。


in:廃棄区画


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「どうして だってあの日ぼくは
 あなたと会って ぼくがただひとりのぼくで
 
  そう、"異世界"のことを教えてって、教えてくれるって

思 い出……? そんなこと
 ぼくはずっと"あそこ"で みんなとずっと一緒に

みんなと、"と…


みんなって誰だっけ」

気付いてしまった。
両の手で顔を覆い、その場に蹲る。
火のついたタペストリーのような思い出が崩れ落ち、
代わりに掛けられているのは、ただただ真っ白な―――


「……しっぱい、だって」

それは、囚われている間に聴いた最後のことば。

in:廃棄区画


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「え……?

 ……ううん、なんだろう。なんでもないよ。」

どうしたのかという問いかけに、僅かな間のあと、さもない事というように頭を振ってみせる。
そこに何か隠しているような素振りはない。
(あるいは、本当に"なんでもないこと"としか認識していないのか)


「うん。ぼくもこの上着があったから、あなたが夢じゃないって分かって
おとなのひとに取られそうになったけど、ぼくが


……どうしたんだっけ。

………なんでぼくが、あなたの上着を持ってたんだっけ。」

次第に声は小さく、ひとり言のように。

in:廃棄区画


icon
「ううん、あなたが謝る事じゃないよ。
……おかしいんだ。地図はちゃんとラーニングしていたはずなのに
いくら歩いても、全然違うところに出てきてしまって。

だから…途中から、目を瞑ってきたんだ」

何度も躓き、転びながら歩いてきたのだろう。
今更ひざの擦り傷を思い出して、慌ててまた袖口で汚れを拭きとろうとする。
貴方に汚れが移りはしなかったか、それを懸念して少し離れる。

「ぼくは、泣きたかったのかな。
だってそれは…ぼくのすることじゃないと思っていたのに。
何時だってぼくより先に………

?」

小首をかしげる。自分が何を言おうとしたのか、取りこぼしたように。


「……ううん。
これ、やっぱりあなたのだった。
よかった、シゲンに回されそうだったのを隠しておいたんだ」

少し涙の染みのある上着を手渡し、ようやく微笑んだ。

in:廃棄区画


icon
「うん、いる……いてくれた
もう一度会いたくても…でも、あなたのこと何にも知らなくて
ここしかない、そう思っていたのに……なんでだろう、こんなに、遠かったかな……」

己を抱き寄せ、背を撫でる手に何の抵抗もない。
むしろ自分から身を寄せ、相手の存在を確かめるように腕を背に回す。


「泣いていいの、ぼくが」

すこし顔を離し、袖でごしごしと顔を拭う。

「泣いてる。ぼくが。こんなこと、今までなかったのに。
いつも泣くのはぼくじゃなくて、これじゃまるで」

ふと動きが止まり、言葉はそこで途切れた。

「………ううん、これ、返さなくちゃって」

ずっと抱えていた荷をごそごそ。上着のようだが、今のやり取りの間に少しくしゃくしゃになってしまったようだ。

in:廃棄区画



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「息子よ、焼き尽くすいけにえの小羊は神ご自身が備えてくださる」






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