CuraanaNow
「……ふう、こんなもんか。」
どさり、と必要なくなったものを処分して。
欠伸を噛み殺しながらふと、辺りを見渡す。
あまり変わらないなと、そう思いながら。
in:エンドボード
「ああ、またな。」
自分もそろそろ帰らなくては。
いい気分転換になるといいなと思いつつ。
貴方が去った後、ここを離れるだろう。
in:アンダーボード
「え?……うーん、遊びに?」
自分がそう、誘われるとは思っていなかった。
大した用もなく、それと家から出ないようにしていた理由もあり。
どうしようかと悩む素振りが暫し。
「じゃあ、また今度。
声掛けてくれたらいいから」
一人で何もすることがないと、落ち着かないのは分かる。
たまにはこういうのもいいだろうと、そう思った。
in:アンダーボード
「困ってるのか。
また賑やかになればいいな」
あのあからさまに怪しいものよりか
少しはマシだろうと。
「それは、そうかも」
「ん?なにそれ。
友達…遊んでる人……いない、ようなもんかな」
浮かんだ相手は少し違うような気がした。
in:アンダーボード
「それって。
……あー、気をつけろよ」
どう考えても怪しい。
全を疑えとは言わないが、少しは疑った方がいいのでは?と思う。
ただ、今はこれしか言いようがない。
伝わるかどうか分からないけれど。
「確かに静かになったな、あんなに人がいたのに」
はて、と首を傾げる。
時々いるなといった程度。
「色々?俺は一人でもやれる方だと思うぞ。
それがどうかしたか?」
in:アンダーボード
「ああいうのに深入りするのは、
あまりおすすめしないな」
それなりに心配。
お人好しには危険な場所だ。
「まあ、な。
最近は色々とあって。…前は外にいることの方が多かったか」
曖昧にそう言う。
まともに寝ていないのはいつもと変わらず。
籠るようになってから外に出るのは買い物と、ちょっとした気分転換を兼ねたガラクタ集めのときだけになっていた。
in:アンダーボード
「そうか、お疲れ様。
…まあ知らなくてもいいんじゃないか?」
碌なものではないだろうし。
知らないでいた方がいい。
「ああ、必要なものがあったんだ。
少し家に篭りすぎたかもしれないな」
気づけば数日、ということもある。
ははっと苦笑いを浮かべた。
in:アンダーボード
最低限必要なものだけを買うために
何日振りか外へ出た。
「…よし」
立ち去ろうと思えば、奥の方にいつか話した青年がいることに気がつく。
誰かとのやり取りに興味はないが、暫し眺め。
「やあ、久しぶり。
あの男達と何してたんだ?」
誰もいなくなったのを見計らって、声をかけに貴方の方へ。
in:アンダーボード
「……そうかもな」
ただのお節介焼きが何人もいるはずない。
理解できないとばかりに肩をすくめて。
「やめる気はないんだな。
まあ、俺には関係ないし好きにすればいいんじゃない?」
止める理由もない。
背伸びをするあなたを見つめつつ。
「ああ、…俺はそろそろ行くから。
じゃあな」
空いた手を振ってそう口にすると
箱を忘れぬよう抱え、その場から歩き出す。
in:廃棄区画
「楽しいって、やっぱり変わってる。
それとも……ここにはそういうやつが多いだけか」
人の頼みを聞くなんて、何がいいのか。
理解できないといった風に、首を傾げてみせる。
「何でも聞いてたら変な噂立てられてもおかしくないだろうな。
…やめればいいのに」
そう呟き、あなたを見る。
肌に見える黒い痣には気づいたが、触れることはなく。
「俺に期待されても何も…
人に頼みたいことなんてそもそも無いから」
一人でこなすことに慣れてしまえば他人に何かを求めることもない。
欲というものが、全くと言って良いほどないゆえ。
どう答えたものかと思案しているような様子を見せて。
in:廃棄区画
「ふーん……
︎︎暇だと落ち着かないのは分かるが、頼み事を聞いてるのが好きなんて変わってるな」
人と関わるのを最小に抑えたい性質で、興味があるもの以外はあまり気にしない自分とは違うなと感じた。
「……行けない理由でも?」
あまり見られているのは落ち着かないのか、顔を逸らして。
in:廃棄区画
「ああ、もう見つかったから。
…だから手伝いは要らないな」
「そうか、だから見たことなかったんだ。
宛探しなら違う場所の方が良いかもな……
ここよりは求めてる人も多いだろ」
俺もここには物漁りにしか来ないし…と廃棄物の山へ目をやって呟き、小さく息をつく。
それからじっと様子を見られていれば、気になるのか視線を返した。
「探してたのは機械のパーツ。
ここへ来た時、落としたんだろうな。
中々見つからなくて1日かけて、やっと見つけたんだ」
眠らず動いていたようだが疲れは見えない。
会話を交わしつつ、落ち着きのないあなたの様子に首を傾げる。
「……暇なのか?」
in:廃棄区画
「ん?……探し物ならもう終わった。
今日は無くした物を拾いに来ただけだし」
見かけない顔だと思いながらも、近づいてきた彼を不思議そうに見つめる。
声をかけられるとは予想していなかったのか。
「…ところで、お前は?
見たこと無いけど、この区画にはよく来るのか?」
in:廃棄区画
「……あぁ、ここにあったんだな」
ある場所でしゃがみ込むと、廃棄物の山から何かを掴み上げた。
それをじっと眺めると満足したように立ち上がり、砂埃を払って箱の中に仕舞い込んだ。
in:廃棄区画
「これと、あとは…」
ここへ来るのは、久しぶり。
家に籠っていたからだ。
目についた、使えそうな物を購入してショップを出る。
そして足早に、アンダーボードを離れていく。
in:アンダーボード
今のが、どれだけ効いたものか。
動けるようになる前に、運ばなければと。
「…行こうか」
頽れた猫を抱えると、その場から去っていくだろう。
in:ブラックボード
「ん、また今度」
分かった、と言って猫の手をとる。
今度、それはいつだろう。
「……仕方ないよな」
考えても何が正しいのか、分からない。
そのまま、手を引いては抱き寄せるようにして。
猫に自分の顔を見られぬよう。
もう片方の手に持つ、何かを猫の腹に押し当てると。
ごめん、とだけ小さく呟き、スタンガンのスイッチを入れるだろう。
in:ブラックボード
佇んでいる猫に、近づいていく。
「……ミル、どうする?」
家に来る、という話をしていた。
話しかけるか迷っていたが、一応聞いておこうと。
in:ブラックボード
「ああ。
その時はゆっくり話そうな、ヴェルドン」
優しい人だな、と思いつつ手を振り。
その時が来るのを、少し楽しみにする事にした。
in:ブラックボード
「…あ、ああ。
俺はティアルド」
目を逸らしていたが、彼の方を見て。
「話すのは、嫌いじゃない。
酒場でも何処でも、機会があれば」
色んな場所を散歩しているから、見かける事もあるだろう。
in:ブラックボード