「びっくりした…びっくりした……！
青色のキラキラした目のおじさんに襲いかかられるなんて思わないじゃない……！！」

顔色悪くリフトから少女が転がり出てくる。

in:クラアナ付近

「ただい、ま…………？？？」

なんだかまた愉快なことになっている。

「よんひゃくまん」

in:クラアナ付近

「それならよかったわ！うん、元気そう」

装備、強そうだなあと眺めている。少女の格好は相変わらずの軽装備だ。

「そうねえ、今のうちに少し潜りたいから、お話はまた今度ね…その時はちゃんと、預かってるものも返すわ！」

赤マスとハテナに囲まれた中から這う這うの体で出てきたばかりの人間はこちらになります。

in:クラアナ付近

「アリッサちゃん！！」

確認できた姿に、ぱっと表情を明るくさせる。

「ちょっとだけビックリしちゃった！
私はこの通り、無事に行っては帰ってってところね。アリッサちゃん、元気にしてた？」

in:クラアナ付近

「あ！…………？？？」

なんだか知った声を聞いた気がしたのに、振り返ったら全身ガッチガチの人が居た…流石に誰だか分かっていない。

「あの、どちらさまだったかしら…ごめんなさい、ちょっと覚えが…す、素敵な装備？ですね……？」

in:クラアナ付近

「とっても疲れたわ！
戦うのは楽しいけど、迷子はもう懲り懲りよ」

ぷんすかしているが、身支度を整えればまたクラアナには潜るのだろう。

in:クラアナ付近

「やっと帰ってこられた……むしろ今まで裂け目に落ちなかった方が奇跡ね、これ」

まる一晩彷徨い歩いた挙句、汚染で身動きが取れなくなっていた少女。
草臥れた様子でリフトから出てきた。

in:クラアナ付近

「裂け目って…厄介ね……」

戻ることの出来なくなった少女が、帰還を諦めて野宿する。
━━以前ここで眠ったことで、とてもイイコトがあったことに味を占めたのか、安全地帯は確保しつつ無防備な状態で眠ることとした。
そう何度もイイコトは起こらないだろうけれど、ほんの少しの希望と共に、夢の世界へと旅立った。

in:クラアナ内部

「はーい！
よし、それじゃあチップ探しに行ってくるわ！」

リフレッシュも出来たことだ。ぴょんっと飛び跳ねながらリフトの方へと駆け出していく。

「アニマお兄さん、行ってきまーす！」

in:クラアナ付近

「5000兆シザイほしい」

戦って稼ぐのは気分がいい。それはそれとして5000兆シザイはほしい。

in:クラアナ付近

「あ、ありがとう！お兄さん大好き！！」

ノリが完全にパパ大好きのそれだ。

「けどまあ、チャレンジするのは手持ちが揃ってからねえ……しばらくはグルグル回ってると思うわ」

in:クラアナ付近

「？？？？
ごきげんよう……」

元気な人がいる…

in:クラアナ付近

「えっ…1人で行くの無理……？1人で行くことしか考えてなかったのだけど」

愕然とした顔で盾とクラアナの入口を交互に見ている。完全に想定外といった雰囲気だ。

「た、試しに…ちょっとだけ1人で行っちゃ……だ、ダメかしら…？
無茶しないから…無茶しないから……！」

叱られそう、と遊んでみたい、でグラグラ揺れ動いている。
ちょっとだけ！と繰り返している姿だけは年相応だ。向かおうとしている先はアレだが。

in:クラアナ付近

「まだ20層の門番は見に行ってないけど、苦戦してるみたいだから備えてはおきたいのよね…アニマお兄さんはもう通れたのかしら、やっぱり強いのね…！」

憧れの眼差し。近いうちに挑戦していることだろう。

「ええ、普段使いの範囲しか買ってないわ」

…ちょっとだけ怪しい発言。

in:クラアナ付近

「そうね、無理は禁物だわ。ゆっくり休んでね
ハンカチは何時でも大丈夫よ！」

心配は残るが、立ち去る貴女を見送った。

in:クラアナ付近

「クラアナに体が慣れてくると、除染のお値段も上がっちゃうものね…
私はまだ20層あたりをうろうろしてるわ。周辺の様子見だとか、チップ集めだとか」

『まだ』なのか『もう』なのかは個人の感覚で違いはあるだろうが、少女的にはまだ20層。チップ集めは探索者の宿命かもしれない。

「変なものなんて買ってないわよ？玩具とか服を時々買うくらい！」

玩具()とか服()だが、金銭感覚はまだマトモそうだ。

in:クラアナ付近

「うーん…？探索者だったものって、たまにクラアナで見かける人達よね
何でかしら…けど元気になってきたなら変なものでもないのかも…なんだかよく分からないわね」

首を傾げつつ、ハンカチ使う？と差し出してみる。

in:クラアナ付近

「アニマお兄さんはゆっくり探索？けどその方が多分いいのよね…ショップのお値段とか」

大抵倍率で苦しんでる。今日も久々の探索だった。

「お買い物は大丈夫よ！全部注ぎ込むようなことしてないわ！」

in:クラアナ付近

「えっと、えっと……ご、ご安全にー！」

クラアナへ向かう人々に、覚え始めた挨拶を投げかけている。

in:クラアナ付近

「ふふ！強い敵と戦うの、楽しいのよ！
シザイも欲しいとは思うけど…お買い物にも使うし」

ジャンキーの気質が見え隠れしている…頭を撫でられて嬉しそう。
ペースはともかく、ガンガンいこうぜな少女だ。

in:クラアナ付近