CuraanaNow
「いい、ね。僕は、そういうの好き、です」
無論、研究対象として。
「他の、豊かな世界から、来たら、そう思うかも……」
「帰るのも、大変?だよね」
in:エンドボード
「そう。お姉さん、のは、義体じゃ、無さそう、だね?」
異世界人。
今どき珍しくもないと云えばそうだが、未だ貴重なサンプルには違いない。
千差万別の螺旋が作ったんだろう人ならざる足を控えめに、それでも無遠慮に見つめつつ。
「こんな星に。大変、だね……」
in:エンドボード
「……えと。ひ、人です。一応……これは、生体義体」
子ども、というのは否定しなかったが。
人でないのか、と言う問いには否を返した。触腕を模した外付けの拡張パーツを引っ込めれば、子どもは如何にも子どもらしい。
「……新しい人?見かけない」
in:エンドボード
触腕の義体から目を離した子どもが、生体義体にしても奇妙な足を持つ女に視線をやった。
「……どうも」
まじまじ。
見つめる目は、無知から来る無垢とは違った、硬質で無機質な好奇心に煌めいている。
in:エンドボード
動かぬ“シザイ”を集めていたつもりが、いつの間にやら巻き込んでいたらしい。
か細い悲鳴を上げる女が触腕の海にあっという間に呑まれ……なんでか即死すること無く、肉の隙間から怯えた声を落とす。
「わ……この触腕、たまに、変な動き、するなあ……」
特に女子供を捕らえた時に。
変な学習でもさせたかな、とシザイの小山から視線を外して、おさない顔が埋もれる女を見た。
「えと」「まあ」「気持ちいい、らしいので……?」
心配しないで。
十数分後には、シザイの小山の仲間入りをしているだろうけれども。ね。
in:エンドボード
白杖の音。
冷淡な研究者は、変わりなく此処を根城として、探求に明け暮れている。
in:研究区画
楽しそうだなあ。
無表情でシザイと成り果てたヒトをキカイの車に積み上げるこどもが、往来を見ている。
in:エンドボード
「ふむ」
見慣れぬ探索者。
プレパラートを眺めるよな不躾な視線を寄越してから、杖をついてクラアナとは反対方向へ。
「……」
実験日和だ。今日も今日とて。変わりなく。
in:クラアナ付近
「……2,3あれば十分か」
偶には狩り集めて良かろう、なんて独り言ち。男の片腕が不自然に膨らんで蠢く。
汎ゆる非道が見過ごされる区画。汎ゆる不幸の吹き溜まり。
こうしてまた、不幸が積み重なってゆく。人知れず。
ヒーローは遅れでやって来る、なんて言うのは。
まあ、大抵。此の区画に於いては幻想だ。
in:エンドボード
白杖をつく音。
新年、だなんて浮かれるには草臥れ過ぎた区画で杖を持つなぞ自殺行為に等しいのだが。
男が周囲を見回す。
「碌なシザイがないな」
目があった襤褸纏いがそそくさ離れてゆくのを見送って、肩を竦めた。
in:エンドボード
新年であってもかわりなく。
不眠不休のラボにあって、男は矢張り紫煙をくゆらせている。
データとのにらめっこ。山積する叡智の海は、未だ未明のまま。
in:研究区画
新年であってもかわりなく。
不眠不休のラボにあって、男は矢張り紫煙をくゆらせている。
in:研究区画
「なるほど?それはいい知らせだ。
とはいえ中枢神経を傷付けるわけにもいかん、慎重にやるさ。
数十分あれば施術のプランと準備は成るだろうが。どうする?このまま摘出手術を受けるかね」
普通なら数日検討すべき案件。しかし男はそう気楽に口にした。
in:研究区画
「………ふむ?異世界人としての脳の構造の差異…というわけではないか」
目を細め、奇妙な脳の画像を注視する。幾つか脳内でリストアップした中で最も似るのはヒトと…犬の脳のそれだろうか。
中枢神経を圧迫しかねない位置にある、謎の輝きを放つような腫瘍。普通ならば摘出したとて後遺症が免れぬような中枢に食い込むそれに顎を撫で……その近くに埋没するチップに僅かに眉間の皺を深めた。
「予想以上に摘出困難な位置にあるな。中々どうして施術が巧妙だったのか?
開頭する他あるまい。数mmの穴で足りるか…」
in:研究区画
「まあな。
……普通の鎮静剤も用意しておけば良かったか」
今更だ。
何やら様々な機構でごてごてしたヘルメットを何処からともなく取り出すと、震える貴方の頭へセットする。機材を弄れば、微かな駆動音。
「君の頭蓋の中身をスキャンする。動かないように」
大きく動きさえしなければ、それは5分もしないうちにCT画像じみたものを出力するのだろう。さて何処にチップが埋め込まれているやら。
in:研究区画
「クラアナに槍が降るのも困るからな。
対価のない施しで脳という部位を他人に預けられるか?という話だ。対価は報酬であり責任だ……私も求める以上は最善を尽くすとも」
人の機微を読むのが不得手なのか、読むこと自体を放棄したのか。そのあたりを茶化されても怒らないあたりは後者なのかもしれない。
頷き、続く言葉には誠意の色。契約の二文字をこれが違えることはない。
「そうだ。知らせる以上は何も求めんが、裏切り者の烙印を押される可能性は否定出来ない。
…ナノマシン経由でなく、傍受され辛い、履歴の残らん端末を用意しておく。そう私を評するなら…マ、上手くやることだ」
「兎も角。
今はチップの話に戻るとしよう。除去可能かを取り敢えずは確認する。処置台へ」
in:研究区画
「正当な働きに正当な対価を求めない優しさ─或いは、ある種の無責任さを持ち合わせる者を“良い奴”と呼称するならば、そうだ。私は善人ではない」
言い方!!相変わらず人の感性を逆撫でし易い男だが、本人に悪意はないのだ、これでも。
「皮算用は得意ではないが…マ、そうだな。
仮に提供が可能として。私が君に求めるのは端的に言えば“コウモリ”だよ」
「私はあらゆる派閥争いに興味はない。君が反キの犬であろうが特段何も思うことはない。
だが、思想の衝突で生まれるインパクトに探究の道が巻き込まれるのは非常に不愉快だ。
事前にアンダーグラウンドの動きを察知出来れば、“要らぬ手間”を省ける…お互いに悪い話ではないと思うがね」
邪魔になるならば例え何者であろうと排斥する。
逆に言えば、邪魔にならないならばこの男の暴威が振るわれることもないのだ、と。そんな話。
in:研究区画
「必要なものでね」
名が体を表し過ぎだ。
荒治療という言葉すら生ぬるい所業を叩きつけた男はふうむ、と幾分か思案。
「言い方を変えよう。
摘出したチップの構造によっては、チップの効果を打ち消すチップ─対人格抑制チップとでも仮称しようか。それの提供が可能かもしれない…と言ったら?」
in:研究区画
「ふむ…効いたか。
脳に何らかの…君の意思を無視して稼働するモノがあるのは確定らしいな。人格抑制チップ…ねえ」
元はと言えば己の脳髄に合わせて調合してある薬剤だ。
疾病だとか、心の病だとか、不明の超常だとか。そういったもの自体を食い止める効果は持ち合わせない。変異は収まったものの余計にダメージを負ったようなさまの貴方を見下ろしながら、何処か納得した様子で己の首筋にも同じものを打ち込んだ。一息。
「それで?
君が言う人格抑制チップが脳髄に埋め込まれていたとして、除去のみで足りるのか?
次の複製体にも備え付けられているか、或いは除去後に拐かされてもう一度捩じ込まれるか。対処療法のみでは満点ではあるまい?」
in:研究区画
「ならば後で見せてもらうとして」
言質を取るな、こんな時に。
どうも予防接種が苦手な犬を思い出すな…と至極失礼な感想を抱きつつ、迷いのないフルスイングで貴方の首筋に注射器が叩き込まれた。
予想に反して。
結構奥まで突き刺さった感覚の冷たい針が酷い痛みを伴うことはなかったが、注入された薬剤は激痛─というよりも、黒板に釘の群れを叩きつけてそのまま引っ掻きまくるような、肌の下に蛆の群れが這うような。
非常に形容し難い、しかし人の感性では凡そ耐えられそうにもない劇的な不快感でもって、脳の汎ゆる情報を殴り飛ばす感覚を与えるだろう。
つまるところ鎮静剤、というより。
脳の機能をショートさせてしまう劇薬、というだけ。
in:研究区画
ラファエロ・“オーバーホール”。ラファエロの名を名乗ることはないが、うっかりで口にしがち。
引っ込み思案気味の少年。黒い杖をついている。
白い杖をついた男を兄と呼ぶが、本当のところは違うと理解している様子。
──其れは、過日。
【ロール傾向:グロテスク】
『白杖の男』
ラファエロ・“オーバードーズ”。
ラファエロの名を知るものは少ない。
合理的かつ冷酷な男。白杖をついている。
男には信念があり
他者への尊敬があり
他者の不合理への寛容がある。
其れが常人に納得出来る代物であるかはさておいて。Log/【削除済】
Buddy:356825453 Prototype『Anti-Gloom』
【ERROR:閲覧権限がありません】
─現在到達階層:99
──最大到達階層:99PL情報・注意事項等
メイン:〔879904676〕ミザリー
ログ公開/エログロフリー。
ゴア、加害、反社会的要素、倫理喪失等が含まれます。人の心がない言動が多いですが、PLはみなさんと仲良くしたいです。
駄目そうなら此方で避けますし、苦手でしたら確定ロールでの拒絶をして頂ければ幸いです。楽しみましょう。他PC様への加害傾向
大きく分けて「白杖への干渉」「研究寄与」「性的接触」の3つがあります。
何れも欠損や殺害の可能性がありますので、必要に応じて確定ロールでの回避をお願いします。
・オーバードーズは他者が白い杖に触れる事を良しとしません。
触れてもいいか問う程度ならば穏当に断る程度の理性はありますが、無理に触れる、奪う、破損させる等の干渉へは暴力でもって応えます。
・オーバードーズは時たま他者に研究への協力を求めます。
治験や人体実験、或いは生体資材の徴収等、おおよそ人命を保証するものではありません。また、人格や精神の変容、破損も起こり得るでしょう。
・オーバードーズはあらゆる性的接触を極端に嫌います。
誘われたとて拒絶の意を示します。強引な接触に対しては嫌悪感を顕にし排斥に移ります。