CuraanaNow
「あーあ。ヤケクソで進んだってのに、もうこんなとこだわ。」
自己紹介を書いたら内容が吹き飛んでいた男による、ほんの数ミリしかない怒りの行軍。
探求心も向上心もそこにはない。ただ気ままに、八つ当たりのノリで進んだだけ。
「適当にふらついて帰ろ。」
そう、つまり、完全に観光客モードであった。
in:クラアナ内部
「あー?デカいだけだな。オラオラオラ。」
硬そうだからという理由で持っていた大盾の先を、ザンガイへと突き立てる。
その繰り返し、繰り返し……男が飽きたなと思った頃にようやく止まったソレへ、拾った銃を3回撃ち込み、しばらく待つ。
「……ま、最初はそんなもんか。」
退屈そうに背伸びをしながら、さっさと先へと向かっていった。
in:クラアナ内部
「へぇ、本当にあるんだ。」
歩く足の軽さは最早散歩。載った名前の意味はもちろん理解した上での、気持ちの軽さ。
かと言って無関心でもなく、上げた声は感嘆が混ざっていた。
「遺書も残せるたぁ、案外情が…つったら変か。」
名前だけをサッと見て、男はすぐに去る。
載らない程度に頑張るかと、今後のことを考えながら。
in:死亡者掲載所