所々東北寄りの訛りが抜けない話し方をしており、名前と顔立ちから初見は男性と間違われがち。
幼い頃に母親を火事で亡くし、現在は海沿いにある平屋で父親と二人暮らし。
中学を卒業してからは父親と二人で店を切り盛りしている。
彼女がフタハナ島に招待されたのは、過労で父親が倒れ、入院している時だった。
「こんな願いを書いたばっかりにとんでもない事に巻き込まれたべ。
家にうちしかいなくて幸い……だったのか?そもそもあの願いは自力で叶えるもんだったのにな」
異能と願いを手放し、元の世界へ帰還する。
初めて1週間以上も見舞いに来なかった事にガチで凹んでいた父親は無事退院し、店の営業を再開。
観光地となっているある島のホームページや関連SNSに目を通せば、
何処か見覚えのある女性が楽しそうに接客している写真や映像を見つけることができるかもしれない。
近場で会話する際も基本的に物陰から声がするだろう。
通信端末越しから姿を確認することは出来なさそうだ。
姿を見られることにまだ若干の抵抗はあるものの、
自身の異能と向き合うために活動的になっている事がある。
近辺にいればその姿を確認できるかもしれないし、
普通に姿を見せる事があるかもしれない、たぶん。
異能
全身が粘体に置き変わってしまったスライム人間。※襲撃した際に得られる情報
細かい傷ならすぐに塞がっちゃう、普通の人よりはちょっと頑丈、かも。
スライム化の影響により、体型が若干変化して着ていた服が着られなくなる。
後に探索中に入手したガラベーヤを常に着用。外見、名前、声質で性別が分かりづらいが、女性だった。
1日目
『贈り物』の意味を理解した。人前には出づらいなあと思ったくらいでここまで冷静にいられるのは
たぶん他の参加者たちの『贈り物』を見た……聞いた?せいかもしれん。
いやまあ、最初こそえらい騒いだもんだけども。
2日目
襲撃を1度受けかけ、1度受けた。やっぱりこの姿だとこう……色々察してしまうみたいだべ。
それでも異能で誰かを助けられたのは、良かった。
……目の前で人が死ぬところに直面した時は、無力さで悔しかっただが。
3日目
いろんなことが起こりすぎだべ。4日目
(消した後)親父が病に倒れたのにも関わらずあんな願いを書いてしまったから、
罰が当たったのかな、なんて、考えてしまう。
……メモはここで途切れている。
記憶
--043:うっかりスライムで服を溶かした。なんだか大変だったみたいですまんの。
059:花、無事に集まったのかな。見事な火吹きだったぞう。
077:花を届けに行った。電車、あると思ってなくて驚いたけど、見てるとなんだか落ち着く。
095:近くで休憩してた人。うちはいいスライムだぞお。
098:追い返した。強い吸血鬼……だったらしい、防衛に一層気合入れ直すきっかけになったなあ。
130:ご近所さん。スライム飼えなかった、残念、幼馴染と仲が良くて何よりだべ。
135:ご近所さん。ちっちゃい、幼馴染と仲が良くて微笑ましいべ。
143:ちっちゃい子。楽しい時間を過ごせただろうか、無責任な事をいって申し訳ない。
207:魔法少女さん。変身の掛け声全部聞いて処されかけた、人の為に戦う優しいひとだべ。
216:かわいいものが好きで、吸血鬼で、大事なバディだ。きっとまた会えるべ。
226:……たぶん、ご近所さん?占いこっそり聞いてた。結果?ひみつだあ。
241:襲撃されかけた。すごい強い吸血鬼だって知ったのはだいぶ後だったなあ。
270:拠点に行く頃にはもう会えなくなっていた。姿なんか気にせずすぐ行けばよかったなあ。
291:ご近所さん。話したことは無い。目覚めの伐採音、え、そういうことではねえ……?
314:魔法少女さん。自害しかけていたところを止めた、綺麗なひと。強く生きてほしいべ。
339:スライムの同志。めんこいなあ、元がめんこいとスライムでもめんこいのう……。
近所には店も風呂もあった、あそこだけ住宅街か何かだったのかもしれん。
ぶどう味の飴はちゃんとおいしい飴だったよなんて、今更かもしれないけど。
一部イラスト、カットインはpicrewの『シルエットメーカー』より でした。
ありがとうございました!
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