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No.188 トオル
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age:18
sex:男
height:173cm
weight:47kg
Trend:理由があれば
Favorite:つづみ
Hate:火の不始末、他多数
Comment
つづみを守りたい、望みを叶えたい それだけが今の俺の願い。望み。
【Battle_Log】
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 20XX年 XX県 XXXXXXにて火災発生
山揆 忠さん(XX)山揆 花織さん(XX)が病院に搬送された後死亡 長男の山揆 道さん(8)が意識不明の重体
火元は隣接した家宅の庭での手持ち花火の不始末とみられ……



山揆 道(やまぎ とおる)(18)中卒
隣の家の子供の不注意が原因で発生した火災事故で両親を失っており
自身も体の半分近くに火傷痕等の残る大怪我をするもかろうじて生き延びる。
顔左半分に大きな熱傷痕、左目はほとんど見えておらず、長めの前髪で隠している。
学校での体育の授業他、運動部への入部なども体の状態から制限がかかり
どうしてもあまり鍛えられてないひ弱めな体。
 
火と煙にどうしても恐怖意識のような、苦手意識のようなものを感じてしまう。
線香、ライター、マッチに授業で使うようなランプにバーナー、ガスコンロの火など
それらすら自ら扱うのが不得手

タバコ等もそうだが、火の始末さえちゃんと、安全にしてくれるのであれば
愛煙家を軽蔑したり嫌ったりするわけではないし
苦手ではあるが、反面憧れるところもある。


 
このような経歴から、周りの者達の好奇の目の対象になったり実害が大きかった為
祖父母に引き取られた後も引越しを転々としたり
母の旧姓である柳沢を名乗る他、偽名を使わざるを得ない状況が続いていた。

今も名乗るときはすっかりと染み付いた旧姓の柳沢(やなぎさわ)と名乗ることが殆ど。
また、人と関わるのは上手くはなく身構えてしまいがち。

火災事故を引き起こしてしまった、当時幼かった隣の家の子供はそのことの罪の意識に苦しんでいたのか
ごめんなさいと泣きわめいていたが、それに寄り添う周りの人間は多く
その子供含めそれらへの憎しみだけはどうしても残り続けている。
彼自身事故の後遺症もあったり、高校へ進学することも様々な面から難しいと
ある意味ではあまりまっとうと言えるような生活こそできていないが
例えば復讐という名の……犯罪に手を染めるようなことはしようとはしてこなかった。



そんな彼が今、もしフタハナに願いをかけるとするならば
その憎悪の対象への死などでは済まない、末代までの呪い・不幸を望むのだろう。

とはいえ、その為に進んで人を殺して最後まで残らんとするかは全くの別。
復讐を望んでしまっているとしても、基本的には人を傷つける事には忌避感もある。

……というのは過去の話になるのだろうか


……状況変化に応じて以下に追記。

36:ガムをくれた 疑ってもうしわけないことをした。
111:道具の交換を頼んだ。 異能で願いが叶うんならどんなに良いことだろう
20:解毒の世話になった。 対価は要らないというが困っているようなら恩義を返せたらとは思う
279:彼女を見たら自分がバカバカしくなった なるべく後悔しないようにと結局半端な自分が


記憶
来訪経歴及び開始二日前:
婆さんが亡くなって、俗に言う天涯孤独になってからそう経たないある日。俺のもとに妙な手紙が届いた。
どうにも招待状らしく
他の花を手折り、最後のフタハナになったものの願いを叶える……だそうだ。
……これは捨てるべきだ。こんなものに記入するべきじゃない、これが本当なら参加した時点で良くないことだ
だが、俺にはどうしても捨てられない思いがあった。抑圧し続けていたものがあった。

どんなに少なかろうとも、チャンスを捨てるということは俺は納得できなかった。
そのフタハナを目指すにしても何にしても。これに記入してから決めればいいって、俺は最初の罪を犯した

会場は無人島らしい。随分と多くの参加者がいる。
だがどいつもこいつも、なんだか妙だ。 なにかしかの願いのために来たんじゃないのか?
人を殺してでも、叶えたい願いがあるやつばかりが集まるというわけでもないようだし、
全体回線で聞く限りここに来た経緯もバラバラだ。
それに妙に緊張感のないやつというか、ふざけているようなやつが多い。
ここにいる人を疑わず、どうしてそうも接することができる?
とも思うのだが、それはそうしたもの。思惑を隠すためのものでもありえて
逆に疑心暗鬼で居たほうが恐らく、ここで置いては不利だ。
俺がどうあるにしても。この後どう動くにしても、どこを目標とするにしても。
できるだけ慎重に。かつあまり人を……表立って疑いすぎず、いなくては。

……まずは全体回線で様子を見る。 ダメだ、どうにも難しい。
ヘタに動かないほうがいいだろうのでじっとしていた。


開始前日(9/17):昨日から全く食べてない。 最も多分これって無人島サバイバルしろってことだし
そりゃ食事が配給されるなんてことありえない。
自分で見つけるかさもなくば、なにかしらの対価と引換にもらうかだ。
そしたらガムを一枚くれたやつがいた。毒が盛ってあるのではと飛躍しすぎた疑いをもってしまった。
普通に考えればガムに毒を盛るのは難しいのもあるから

1日目(9/18):魘された。昔の夢だ。俺の家は燃えたんだ。
俺たち家族はその時間はとっくに寝ていた。だから、起きたときにはもう一階の玄関だとか窓だとか
外に逃げられそうな場所には火が広がっていた。
父さんも母さんも俺を守ろうと、どうにか逃がそうとして煙と炎に焼かれた。俺の顔も、一緒に焼かれた。
倒れた母さんの腕の中で、俺の体も生きたまま焼かれた。
片目を閉じてるのか開いてるのかわからなくなった。気を失った。

そこまでが夢の内容。目が覚めたら、どうしてか大量の小さな宝石みたいなものが転がってた。
それこそ俺の顔のあたりから落ちたみたいに。
──どうにもこのタイミングでチカラが与えられたらしい。
フタハナを目指す、あるいは生き残るには間違いなく弱い能力だ。

そんなこと、とても絶対表にいえやしない。まったくひどい悩みのタネだ。
そしたら昨日ガムをくれたやつが話しかけてきた。色々と話した。色々。

全体通信のほうでなにやら、人を殺さずにチカラ……
異能で願いが叶うということを言っている、やってみせたやつがいた
一つの希望の形なのだ、と思ったけれど。俺の思いは。
ずっと心につかえたものは、きっとそれじゃあどうにもならない。
仮に他人を呪えるチカラがあったとして、なあ俺の願いのためにそいつにずっと呪ってもらうのか??
俺のはただ傷つけるだけ。 俺の代わりにとある人を傷つけて苦しめてくれだなんて、それは外道なことだ。
……そもそも、俺の願いが、きっとよくない。これを願う時点で、捨てられない時点で。捨てたくない時点で。
叶えるチャンスのためにここにこなければ納得できない時点で、外道だ。
それでも、俺が決めたんだから後悔だけはしない。

2日目(9/19):
今日も、殺しをせず願いを叶えるということを見た。
パトロン、支持者。大きなバックアップ。

……ああ、俺も。もう最後のフタハナなんてものは見ないで、相談できる誰か、協力できる誰か。
誰かしらと絆を育み、共に乗り切ろうと。

もしかしたら人の存在が願いのつかえた俺にとって、救いになるんじゃないかって

俺はそう、その時思ったんだ。 今の今まで、ずっと思わなかったことなのに。
こんな望みを、願いを。 打ち明けるなんてならないと思っていたのに。

開始二日目だってのに、人を殺して回ってる奴が異能の変化だかによる暴走を起こして
……そいつは、俺と同じように、火で多くを失ったらしい奴だった。
そいつの願いは過去をなかったことにする、この島でのこともなかったことにするということで
俺はどうして、それじゃなくて。復讐なんて望んだんだって。
それに。願いを叶えるために殺すだなんて割り切りも俺にはなかった。

なんて半端なんだと自分が嫌になった。 だったらなんでこの島に来たんだ、と。
島の奴らがそいつに色々なことを言う。
うろ覚えだが、なかったことになんてできないのだから、前を向け、変わらなきゃいけない、乗り越えなきゃいけない

ああ、そういった類だったはずだ。だったと思う。
もう、俺は嫌になった。バカバカしくなった。実際にそんな言葉聞きたくねぇよ。
よくあるようなフィクションの中だけでお腹いっぱいだし、それも火で失ったやつに……どうしても自分と重ねちまうようなやつに
そんな言葉……苦しい、俺もきっと受け入れられない。 この胸にずっと、つかえていたそれを打ち明けてもいいかもしれないだなんて
なんでそんなふうに思った??? やっぱり俺もそういうふうに前を向けだとか、許せとか、復讐は良くないだとか
なあそんなよくあるフィクションみたいなこと言われておしまいなのか???
だめだ涙が止まらない。沢山沢山宝石の粒が目からこぼれるんだ。苦しい、辛い。

「同情するなら自殺しろ」……まさにそのとおりだ。
だから俺は廃墟で拾った拳銃を頭につきつけて、引き金を引いたんだ。

3日目(9/21):俺はどうやら生き返らされたらしい。
なんで俺なんかにここまで? どうして俺なんだろ?

もう、絶望してた。 色々話した。

なんで、俺に。 どうしてなんだ


夜。島中が大騒ぎだ。 かなりの数が暴走してると。
廃墟西の森の方で演奏会をやっていた真っ最中だ。

……正直言うと。これに紛れたら俺でも一人、殺れるんじゃ?と考えた。
なのに騒ぎになると、俺が選んでしまった行動は転移して逃げること……
俺は貴重な機会を損なった。 結局、俺は。 こんな俺には最後のフタハナなんて目指せない。
しかも転移先で出会い頭に暴走したやつに出くわす……しかも、しかもそいつは炎の能力者だ
俺の目の前で燃えた、燃え始めた、怖い、嫌だ、また宝石<涙>が溢れた。大量に。
……どうやら俺のチカラは、少しだけ他人の目を晦ませることもできるらしい。

逃げた先で、その俺を襲った奴が暴れて、止めるために殺された。

犯人が誰なのか。全くわからない状態で犯人探しが始まる。
魔女狩りになるからやめたほうが良いという声も聞こえる。

──俺は怖かったんだ
怖くて、怖くて怖くて怖くて
簡単に殺すだ、なんだと言っているやつがいる。そうだ暴れる奴だとかを始末している……
そいつらもそうだ。
どいつもこいつも、通信機から、回線から流れる声が怖かった。
怖かったのに、怖かったのに、怖くてそれを切れなかった。怖い、怖い怖い。

思わず、恐らく俺がやったと通信機に叫んだ。
証言しろなんて言われても本当に俺はその時どう逃げ回ったかなんて覚えてなかったんだ。
無理だ、もうだめだ。どうしようもできない。

……最初からかばんに入っていたナイフ。ああ、これで一気に首をきってしまえば
物言わぬ死体になってしまえば、奴らも俺を追求できないよな。



4日目(9/22):朝頃。どうしてかまた、つづみが俺を起こしに来た。
でも俺は、それを受け入れるわけにはいかなかった。のに。

つづみに傷を負わせるのはだめだと、俺は受け入れた。

俺のせいで、沢山つづみにはつらい思いをさせたかもしれない、きっとさせた。俺のせいで。

つづみが俺のせいで疑われるわけにはいかない。
だから俺は隠れるしかない。もうずっと、隠れるしかない。 バカなことをした。
つづみに迷惑がかかる、それはいけない。それだけは、嫌だ。

俺は俺は俺は俺はそれが怖くて、怖くてたまらなかった
怖いんだよ。やむを得ない事情だとかいっても、それでもあそこまで簡単そうに引き金を引けちまうやつが。
ああこれは傍からみてに過ぎない、外から。俺に見えるだけのことでそう思ってるだけだ。

それでも怖いんだよ……

5日目(9/23):今日はもう、とてもじゃない。 全体回線から流れてくるもののことだ。
だから俺達は話しながら宝石でキャッチボールして遊んでた。目をそらしちまえばいいんだ。見たくない。
"理由があって殺さなくちゃいけなかった奴ら"とそれを許す周りの空気。

俺と家族を焼いた。俺の帰る場所を奪った、家族を奪った。俺の片目を奪った。
結果として奪ったあの子供と何も変わらない。
その子供が罪の意識をもってるからって責めないやつらと同じにしか見えない。
俺はずっと、ずっとそれが怖かったんだ。

この日の回線は、ずっと嫌だった。"人間"だからこそキツい言葉が出るんだろう なあでも"怪物"だとしか思えない。
島に建てられた公衆トイレをぶっ壊してそれに意識をそらすくらいしたくもなっちまうだろと思った。
そりゃあそうだ。 ……不謹慎だとしても、トンチンカンなことしてたほうが心の健康には多分いい
目をそらす、つぶる、逃げるって。やっぱり必要なんだよ……

6日目(9/24):つづみに俺の失態を謝った。 ずっとずっと俺は怖かった。
俺が死ぬことがじゃない、つづみに火の粉がかかるのが怖いんだ。
つづみと手をつないで寝た。

7日目(9/25):かなりの騒ぎがあった。もう俺のこともそろそろわからなくなってるだろう
先の暴走事件の話題もあまり聞かなくなったから。

この夜、とんでもない事件が起こった。
どうにも強いって言われてた吸血鬼さんがたやらが徒党を組んで暴れ始めた。
とてもだが襲われたらおしまいだ。隠れるしかない。身を潜めるしか、ない。

……俺はずっと。ずっと話を先延ばしにしていた、目を背けていた。逃げていた。
このままずっと、ここで二人きりの世界で、引きこもっていて。
ああいった奴らに襲われない保障ないのか???

俺は怖かった。 だから思わず、つづみにブーケが手に入ったら先に帰れといってしまった。
……だけど、それはつづみを一人にすることだ。
俺はつづみの傍にいてやるって、約束したんだ。 約束したんだ。
それが俺の望みで、願いなんだ。

最初から入っていた指輪。この夜、交換した

8日目(9/26):
もうすぐ、終わりだ。二人で無事に、帰るんだ。

(9/27):
生き残ったんだ。 きっともう、大丈夫なんだ。



PL情報:3L他可 RPにおいての地雷基本ナシ