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No.144 神代 翡翠
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age:25歳
sex:男
height:178cm
weight:72kg
Trend:攻撃してくるなら
Favorite:信念、本意
Hate:『悪意』による行為
Comment
――行こう、裕斗。
【Battle_Log】
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『此れは、俺の弱さだ』


異能:【傷心旅行】
HO4:あなたには亡くした大切な人がいる。その人は海が好きだった。旅行ついでに、その人を偲んで海を眺めるくらい許されるだろう。
あなたにとってこの旅行は傷心旅行であり、亡き人のための弔いである。

出展:CoCシナリオ『ウミナオシ』(神代翡翠 初回通過シナリオにて)
<https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15149486>※作者様転載許可済み


神代 翡翠 25歳 男
身長は178cm程度。筋肉質めのかっちりとした体つきをしており、頬に傷があるのが特徴的。

現役警察官。しっかりしているようでどこか抜けている。
職務には忠実であり、憎むべきは『悪』だと考えているが、『悪意』のない悪事に対しては人情的判断を下すことも。
正義感が高く、自らこそ正しくあれ、と考えながら言動を選んでおり、常に誠実であろうとする。
その反面、『善意』には弱く、例えば嘘偽りなく『善として唱え、行動を起こす』のならば多少胡散臭くても信じてしまう。
『何時か翡翠は変な新興宗教とかに引っかからないか心配だよ』そう冗談めかしながら笑った相棒(故人)の心配は的中して、
精神教とかいうクソ胡散臭い宗教の教徒になっている。かわいそうだね。
そのせいか何時も相棒がそこに居るという自己催眠にかかっている。
相棒(空木 裕斗)は半年ほど前にとある事件の後処理中に死んでいるので、マジでそこには誰もいない。本当にいない。
異能のせいで若干気配を感じるの面白ポイント


異能は消えた。右の二の腕に、鱗が3枚残った。
泳ぐのがちょっと得意になって、ほんの少しだけ水中で呼吸が持つようになった。 それだけ。
願い


『裕斗を、生き返らせてほしい

彼の願い。彼が招待状へ本当に書こうとした願い。
しかし、『生き返らせる』ということは、裕斗は既に死んだことを認めなければならない。
裕斗は死んでいない。それが神代翡翠の『信仰』であり『事実』である。
頭に過ってしまったこそが罪で、手が半ばまで動いてしまったのは弱さだった。動いてしまったから、フタハナ島へと彼はやってくる。

願いは無い。それは、彼の中で紛れもない事実であった。


死を受け入れられないのならばそれで良いではないですか。
人は、人から忘れられた時、二度目の死を迎えるといいます。
ならば貴方が覚えていれば、その人はずっと生きていると言えるのではないのでしょうか。
もし、無理やりにでも忘れるという事を選ぶのであれば、それは貴方がもう一度彼を殺すことになってしまいますよ。

ギヴドゥル、ギヴドゥル、ギヴドゥル。貴方のこの先の道行に幸あらんことを。

先生の言葉は素晴らしかった。俺の信じたいものを信じていいのだと言ってくれた。
裕斗は死んでいない。俺の相棒はここにいる。かつてのように、俺の傍に居るじゃないか。
其れは俺が信じている限り、揺るぎない事実だ。

神代翡翠について、精神教教祖は語る。
『いや……そこまでしろとは言った覚えがないんですよね、ワハハ怖』




精神教の活動に一番懸命に見えたのが、その人だった。
先生と少し年の離れたその人は、先生の経歴を読む限りは人生が重ならないように見えたのだ。
何度目かのカウンセリング――という名前の懺悔が終わった後、問いが口から滑り落ちた。
「先生は、金森さんと何処で出会ったんでしょうか」
先生は張り付いた笑顔を此方に向けて、何時ものように笑っている。
聞かせて欲しいですか。他人の過去<すんだ話>なんて、まあまあ興味の沸かない話ですけれども。
聞かせて欲しい。頷いていた。幼子が絵本の読み聞かせを大人に強請るそれと、全く同じ。
先生は不可思議な7日間の話をした。

フタハナ島。デスゲーム。異能。
ともすれば地獄のような光景も、先生の前では飄々と過ぎていく。
血なまぐさい光景も、裁かれるような暴力も、幾つかの出会いに美化されて、めでたしめでたしで幕を閉じる。
だからぞっとしたのだ。先生には悪意がない。だから信仰できたのだ。人の皮を被った何かだ。
人が人を信仰するのは破滅だが、人が人ならざるものを信仰するのは、非常に正しいことだった。

「若気の至りでしたが、悪い経験ではありませんでした。何より得るものも予想以上に多かった。
 特に、君の気にしていた金森君は、とても頼りになりますし、彼女の提案でより教えが広がった事も多いですからね」

先生は、笑ったままでそう付け加えた。

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事件現場は古びた5F建てビルの4F、度重なる説得により犯人が人質を解放し、機動隊が突入して確保して事件の幕が閉じた――その後。
翡翠と裕斗は現場作業のための人員として派遣、他警官と共に現場の調査をした所、2F天井裏より、柱にくくりつけられた時限式爆発物を発見。
しかも残り時間が20秒。
当然ここで爆発すればビルが倒壊し、警官の犠牲者は十数人といったところだが――……
裕斗は翡翠が止める間もなくその爆弾を自らの身体で覆うことで衝撃を緩和し、彼の身体以外は事なきことを得たのだ。

神代 翡翠は覚えている。閃光と炸裂音。耳も目もままならぬ中、焼け焦げた肉の匂いと散らばる赤。
自らの相棒が過去形になった瞬間を、忘れた事は無い。
『これが終わったら何時もの所で飯食おうな!』直前に交わされた何気ない約束<指切りげんまん>は、
もう二度と果たされないのだと、爆発の偶然で手の中に転がった彼の小指が訴えている。

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ポストに投げ込まれたチラシの中に、それを見つけた。
聞き覚えのあるアンケート。フタハナ島への招待状。
もしも、もしも、もしももしもがあったなら。

いや

ちがう

だって 裕斗は


――――死んでなんか、いない。




お世話になった方々


No.16:海を焼いていた。一緒に焼くな。
No.71:奇跡をありがとう。世界は広い。共に、行こう。
No.86:この人は、先生とは真逆の人だ。悪い人ではないのだが、どうしてだろう、星の巡りが悪いのか。
No.120:彼は足掻いているように見える。その理想は余りにも、いや。俺が言うべきではない。
No.129:至らなかった。俺が。また、至らなかったのだ。
No.170:頼りになる先輩。でも、先生をクマ扱いするな。
No.174:まだ年若いのにこんな所に来るなんてな。しっかりしていそうとはいえ、出来るなら助けになりたい。
No.178:彼女はきっと救われない。俺の手では救われない。先生なら、奇跡を起こせたのだろう。
No.207:手を取ることを選んでくれたことに、感謝する。成せなかったが、それだけは。
No.226:再会を楽しみにしている。また会おう。その時は、同じ友として。
No.259:どうやら生き延びたようだ。一つ、安心が増えた。





フタハナ所感想
皆様お疲れ様でした!PLのお弟子さんです!
今回3回目のハナでしたがリング童貞捨てられませんでした。捨てられました!!!捨てられました!!
代わりに沢山の【狂う】をプレイできてたいへんよろしおすでした!
神代君は春くらいに2回目のイノハナこいつだな~~って決めてたので、今回精神教の縁者が色々組み合わさって楽しかったです!
ハナ参加者の縁者は禁じられていないようなので、次回はもっとろくでもない信者を連れて来れたらな、っておもっています。
神代君に話しかけて下さった方、メッセージに答えて下さった方、絡んでくださった方、皆さまに愛と感謝を今一度お伝えします。
いえーーーーい!!フタハナたのしーーーー!!!

ネタバレメモ:
異能詳細:3日目
願い:最終日
回送:精神教縁者とイベントやる
過去:親しい人の爆死・もしくは炎上死
招待状:裕斗について『死』をつきつける

















これでぜんぶおしまい!!!



神代翡翠に見えている宇木裕斗は100%のトレースである。
彼は、翡翠にとって恨みを抱いているわけではない。親愛、友情、そういったものを模って傍に居る。
なので、裕斗の言葉は宇木裕斗として全く正しいものである。
翡翠の言葉を否定することもあれば、窘める事もあるし、応援し、共に隣で生きている。

そう、神代翡翠は信じているし、実際の所、宇木裕斗が生きていたのなら、彼の幻覚が最も正しいのだ。

精神教教祖は語る。
「死者の冒涜。そう貴方達は過ちだと叫びます。ですがそれが何の罪に問えるというのでしょう。
 古来より死人に口なしと言います。死んだ者の意思を勝手に自分の都合のいいように定義して唱える貴方達の方が頭おかしいと思うんですけどね。
 勝手にその人間の在り方と生き様を補完して、勝手に口の無い死人の意を唱える。貴方も彼も、一緒でしょう?」

「ははは。そうですか。そうでしょうね。だから神代君は、我が精神教の門戸を叩いたんです」


終幕。